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2011年3月23日 (水)

かみつけ女流歌人 雅:陶の鉢

2011/3/23
昨日は雨後曇りで寒い一日。夜は計画停電。福島第一原子力発電も外部電源の接続が終わり、少しだけ明るさが見えてきた。現場で放射能の被曝覚悟で必死に復活作業する多数の人々がいることを忘れまい。

昨日の天気

TAVE= 6.4
TMAX= 7.8
TMIN= 4.9
DIFF= 2.9
WMAX= 3
SUNS= 0
RAIN= 9

多くの批判を浴びて、ようやく福島県駐在を決めた東京電力の鼓副社長が、原発設計における地震・津波等に対する条件設定(追記参照)が甘かったと認める発言をしたと、本日早朝のNHKニュースが伝えた。計画停電で早々に寝てしまったので、この早朝のニュースが聞けた。NHKはこのニュースを誰もが聞く時間帯にも流すのだろうか。知りたい人が耳を傾ける時間帯にニュースを流すのが報道機関の責任だと思う。また、東京電力はほうれんそう、かき菜が規定以上の放射性物質を含むので出荷停止された件については損害補償をするとも報じられた。疑問なのは、なぜはほうれんそう、かき菜、牛乳等測定して規定値を超えた農産品だけなのかという事。スギ花粉と放射線物質はその飛散形態は非常に類似しているだろう。要するに発生源から物理的条件に従ってどこへでも飛散するのだ。政府が発表した食品を除外すれば安全かと言えば完全にNOだろう。政府が言わない部分で暗黙的に言っている事は、放射能で汚染された農産品を食べたかったら自分のリスクで勝手に食べろという程、国民や農民を侮辱した言い方ではないか。政府は責任をとらない、損害補償は東電にさせる、かっこうの良いとこだけは政府が頂くではだれも納得できないだろう。政府は先ず、日本中の放射線物質の汚染度データを収集して、それを汚染地図として日々公表すべきである。ピンポイントのデータではいくらでも言い逃れが出来るのだ。これがまず政府の行うべき責任である。放射線物質は食品として体内に入り体内被曝するだけではなく、屋外にいただけでも人だけでなく全てのDNAを持つ生物を被曝するのである。政府がしている事は国民を見殺しにして自分だけ助かるというような人倫にもとる行為ではないか。

身辺雑記:リフレシュ休暇の東北旅行

在職中、会社から永年勤続表彰としてリフレシュ休暇と旅行券を頂いた。夫婦で旅らしい旅をしたのは新婚旅行とリフレシュ休暇での東北旅行程度だ。なぜ東北方面に決めたのかはっきりした記憶はない。宮沢賢治や遠野のイメージが作用したのは確かなようだ。東北関東大震災が起き、今になって改めて東北地方の旅の記憶がよみがえってきた。

こんなメールがディスクに残っていた:「y2tmt。今晩は。○○のメールは読んだ。しっかりやれて安心。大学にもメールを送る。リフレシュ休暇の東北旅行は今日修了(終了)。21:30頃帰宅した。お婆さんも元気で、皆も無事で何よりだった。◎◎も一人で暮らせたのでいつか役に立つだろう。それでは。01/04/XX 22:16。」丁度今から10年ほど前のことであった。

朝7:30頃家を出て鉄路東北に向かい、新花巻で観光タクシーに乗り、宮沢賢治記念館、遠野博物館を見学し、陸中グランドホテルに着いたのが17時頃であった。ラジオ・テレビの今までの報道では釜石市の被害が大きくて行政機能も麻痺しているようであった。しかし、東北旅行の事は思い出さなかった。更に記憶を辿ると、チェックイン後町中を散歩、翌朝も魚河岸や山の中腹の神社等を廻った。四月の末でウグイスの声が聞こえた。東北地方太平洋沖地震の大津波で釜石市の市街がこれほど大きな被害を受けるとはゆめ思わなかった。WEBで調べると陸中グランドホテルは7階のビル。今、どうなっているのだろうか。

釜石をNET検索すると、「釜石市動く津波ハザードマップ公開サイト(http://dsel.ce.gunma-u.ac.jp/simulator/kamaishi/)」というのがあった。そこには、「釜石市動く津波ハザードマップは、群馬大学工学部 片田研究室(災害社会工学研究室)が開発を行っている 津波災害総合シナリオシミュレータを利用して作成されています。津波災害時の災害情報の伝達や住民の避難に関するシナリオを設定することで、 そのシナリオに基づく人的被害の発生状況をアニメーションによって見ることができます。様々なシナリオを実行することで、地震発生時の避難タイミングや災害情報の伝達タイミングが、 津波災害によって発生する人的な被害規模にどのように影響を与えるか分かりやすく把握することができます。」と述べられていた。

《釜石湾津波氾濫アニメーション》では、
「このアニメーションは、明治三陸地震と同規模の地震が発生した場合を想定した、釜石湾における津波の氾濫解析結果を立体的に表現したものです。津波が発生した際の状況をわかり易く把握することができます。このアニメーションは、岩手県より提供していただきました。」と述べていた。視点を湾の奥の高台に置いて、津波が襲ってくる様子を確認できる。
明治三陸地震については以下のWIKIPEDIAの記事参照:

********************************************
WIKIPEDIA:明治三陸地震(最終更新 2011年3月19日 (土) 15:11 )によると、
本震:
「発生日 1896年(明治29年)6月15日
発生時刻 19:32:30
震源の深さ km (記入無し)
規模    マグニチュード(M)8.2~8.5
最大震度    震度3程度:
津波 綾里湾(現・大船渡市):38.2m
地震の種類 海溝型地震

被害 :
死傷者数 死者:2万1915名
行方不明者:44名
負傷者:4398名
被害地域 北海道から宮城県までの太平洋沿岸 」
とある。
********************************************
ラジオで聞き流していたので記憶は確かではないが、釜石市動く津波ハザードマップ作成の関係者だったと思うが、今回の東北地方太平洋沖地震の規模が作成当時の想定規模を遙かに上回っていた述べていた。明治三陸地震は震度に比べて津波の被害が非常に大きかった地震のようだ。ともかく、地方自治体と大学がこのような地道な防災対策の研究を行っていた事実について記憶を新にすることも、今後の防災対策をより強固にする手がかりになると思う。天災の本当の怖さは被害を受けた本人が一番良く知っている。その体験を機会ある毎に語り継いで行く事が基本的な防災対策になるのだと思う。

追記:福島第一原子力発電設計時の津波の想定は土木学会の標準値を採用しているとする記事をWEBで読んだような気がする。それによると6~7m台だったろうか。東京電力は壁の痕跡から12mを記録していたと発表していたが、その後14mの記録もあったと修正した。実際の津波云々で責任問題を回避する事は不可能であろう。教科書的な設計は標準値で済むとおもうが、本設計はあらゆる場合は想定して設計しなければならないのが原発ではなかろうか。明治三陸地震の津波という歴史的事実は設計に反映されていたのだろうか。そこが知りたい。この東北関東大震災を客観的に見直しができる頃になったら、是非この辺のことを公表して頂きたい。福島第一原子力発電を設計した技術者も上からのコスト圧縮と自分の技術者としての判断とのジレンマと闘った結果が現在の姿だったかも知れない。それを密かに墓場まで持っていくのは余りにも勿体ない。

追記2:前記WIKIPEDIAの津波の部分に津波の高さの記事があった。:

*******************************************

明治三陸大津波

大津波の第一波は、地震発生から約30分後の午後8時2分に記録されている。到達した範囲は北海道から宮城県にわたった。

波高は、北海道襟裳岬では4m青森県三戸郡八戸町近辺(現・八戸市)で3m、宮城県牡鹿郡女川村(現・女川町)で3.1mであったが、岩手県三陸海岸では下閉伊郡田老村(現・宮古市)で14.6m、同郡船越村(現・山田町)で10.5m、同郡重茂村(現・宮古市)で18.9m、上閉伊郡釜石町(現・釜石市)で8.2m、気仙郡吉浜村(現・大船渡市)で22.4m、同郡綾里村(同)で21.9mと軒並み10mを超える高さを記録している。 

特に綾里湾の奥では入り組んだ谷状の部分を遡上して、日本本州で観測された津波では最も高い波高38.2mを記録した[2]。」歴史から学んでいれば今回の津波による原発事故は回避できた可能性もあったのか。
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以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:陶の鉢

歌題=陶の鉢:

■わが夫よ 楽しき第二の 人生に 発ちませ心の 糸をゆるませ 45 椎名 喜代子

楽しき第二の人生に発ちませと彼岸への安らかな旅を願っている挽歌。

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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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