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2011年5月18日 (水)

老人の寝言:出番無きマニュアルでも出番が必要になる時がある

2011/5/18
昨日はXPパソコンにADBE ACROBAT READER 9.4.0をインストールした。ようやく東京電力サイトのPDF文書が読めるようになった。セキュリティがガチガチと強固に設定されていて、テキストの抽出も不可能な設定となっていた。仕方なく出す文書だ。読ませてやるが、再利用はさせないぞと言っているように感じてしまう。会社の契約交渉の場面では機密保持の確保等からワードやPDFでセキュリティ設定を使用したことがあるが、不特定多数が読むことを想定する文書でそこまでのセキュリティ設定が必要なのか。ともかく、白紙のパソコンを現用機と同じレベルにチューニングするのも大変だが、予備機が動くようになったので安心ではある。

今朝、机上の電波時計にEのマークが出ていた。NICT:独立行政法人 情報通信研究機構のホームページの標準電波の項目に以下の通りでていた。停波に関しては何度か苦言を呈したが、昔JJYの電波を受信機の目盛り確認に使った事を思い出した。電波の灯台のようで今でもJJYはなつかしく感じる。昔は郵政省電波研究所?の管轄だったのだろか。現在は独立行政法人 情報通信研究機構が管轄しているようだ。この組織名が直ぐに思い出せない。ホームページ訪問のついでに覗くと、標準時刻を知らせるサーバーも運用していた。パソコンのクロックの標準時刻とのずれを表示してくれる。数分の遅れがあったので修正した。灯台守のような地味な仕事は大変と思うが、電波時計の正確さという安心を提供してくれている。原発事故警戒区域内の業務を黙々と遂行されている事に改めて感謝したい。
40kHz標準電波
正常送信中
天候等により停波となることがあります
更新: 2011/05/17 09:09:17 JST

昨日の天気

TAVE= 17.6
TMAX= 21.9
TMIN= 14.6
DIFF= 7.3
WMAX= 3.9
SUNS= 4.7
RAIN= 0

福島原発事故以来2ヶ月以上過ぎて開示資料も多くなっている。東京電力は工程表第二版を発表したがどの程度の実現性があるのか理解できない。単なる努力目標に過ぎないようにも見える。初版工程表は楽観的な時間稼ぎのような位置付けで、その裏で検討していた対策が工程表第二版のようにも見える。工程表第二版の発表前に、メルトダウンが発表になった。そのメルトダウンが工程表第二版に反映されているのか疑問だ。従って、第二版が本命のように見えるが、これも実現性という観点からは楽観・期待感を持たせて時間稼ぎをするのが目的のように見えてしまう。海外の格付け機関が東京電力の評価を下げているのはそのような状況を反映しているかのようだ。情報操作だけで、物事をうまく運べればそれに越したことはない。しかし、信頼に値する情報を出し、その情報と合致した行動を示さない限り信頼は得られない。企業の社会的な責任、その最低限のコンプライアンスも問われている。工程表第二版には、大量に存在する高濃度放射能汚染水の処理をどうするかという点だけでも具体的な工程が見えない。全ての原子炉のメルトダウンが現実性を帯びている事すら工程表第二版には反映されていないのではないか。メルトダウンが全ての炉で起こっていれば、高放射能状態での作業を迫られ、かつ同時に3兎も4兎も追わねばならなくなる。結局工程表第二版は政府の工程表に寄り切られた拙速の内容で終わる懸念も無くはないだろう。工程表第三版の頃は、政府も東電も役者が変わっているかも知れない。それからが本番なのだろうか。

老人の寝言:出番無きマニュアルでも出番が必要になる時がある

東京電力の福島第一原子力発電所の原発事故に関して、東京電力はどんなマニュアルを作成して、どんな対策をして、どんな訓練をしていたか気になった。もしマニュアルがあって、マニュアル通り事が進んでいれば原発事故は避けられたのではないか。マニュアル通りに出来ない外部的な介入があったのか。こういう点も検証の課題だ。WEBで拙速に調べると、原発事故避難マニュアルのような被害者側のマニュアルはあるようだが、いわば加害者側になりうる側のマニュアルはなさそうであった。残念ながら原発事故に関しては、原発運転者側の作成マニュアルはどんな内容か不明のままだ。当然、全部公開すれば機密事項も開示することになり不都合も生じるだろう。しかし、原発事故の再発防止をするためにはマニュアルの見直し等は絶対必要だろう。東京電力でも不祥事が発覚した事を契機に柏崎刈羽原子力発電所ではISO9001の認証取得はしているようだ。その教訓は生かせなかったのか。原発事故の検証自体が先ず必要だが、マニュアルで実行可能な形にまとめて、常に定期的なレビューや訓練を実施する事が重要だろう。

東亜日報は、「元日本原子力委員長「原子炉の電力供給が断たれても、自然冷却可能な設計を」 url=http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2011042139708APRIL 21, 2011 07:01 ))」というタイトルで、「――事故対処のマニュアルは効果があったのか。」という質問に対して、

「日本はマニュアルが発達しているが、津波のような事態は予測できなかった。しかも、日本のマニュアルは、事後対処よりも事故防止に重点を置いている。今後、地震以上の状況を仮定したマニュアルを開発しなければならない。さらに、マニュアルにない状況が発生した時、迅速で合理的な決定を下すことができるリーダーシップも必要だ。リーダーシップを持った人材を育成し、教育しなければならない 」と元日本原子力委員長へのインタビュー記事を報じた(本文の一部)。

東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能物質の拡散に関して、なにかもやもやした疑問が消えない。当初、当局の説明は、原子炉は五つの壁に守られているという事で、原発事故は津波による電源の喪失が主たる原因としていた。地震の震動に対しては原子炉は安全だったという論理がその裏にある。しかし、地震直後に既に原子炉建屋の放射能は危険なほど高く、作業員はすぐに退却したとの情報もどこかで読んだ。今回公表された東京電力の資料を読むとベントの前に高濃度の放射能があった事が分かる。原子炉の五重の壁の幾つかは地震の震動で破られていたのではないか。メルトダウンが起こったと報じられた東京電力福島第一原子力発電所の第1号機は既に運転40年を迎えたいた。信頼性工学の基本原理の部分には全ての物質は劣化するという自然の法則が横たわっている。そうして、巨大な構築物でも金属疲労のような微少な劣化が常に進んでいる。最終的にはそのシステムの一番弱いところからシステムが崩壊に至る。それは集積回路の開発という仕事を通しても実感した。原子炉もそれを構造物としてみると経年劣化を逃れることはできないだろう。

それを示す文書(46ページ)があった。原子力安全保安院が作成した「東京電力() 福島第一原子力発電所1号炉高経年化技術評価書等に係る審査結果について「url=http://www.pref.fukushima.jp/nuclear/info/pdf_files/110225-2.pdf」」である。その中で、「高経年化対策に関する基本的な考え方について」として「プラントの一定の安全水準を確保するため、長期供用に伴う経年劣化の特徴を把握して、これに対応した適切な保守管理を行うことが重要。」と述べている。そして、「高経年化技術評価」として、「運転開始後30年に至る前に、プラントの機器・構造物の健全
性について評価を行い、この評価に基づき長期保守管理方針(現状の保全に追加すべき、今後10年間の保全策)を策定する。30年以降も10年ごとに健全性評価等を同様に実施する。」と述べている。

この文書が時も時、東北地方太平洋沖地震が発生する直前の2月に作成されていたのである。原発事故直後の記者会見等で、原子力安全保安院は原子炉の「健全性」を連発していた。水素爆発に関しても何らかの原因で水素が発生して空中の酸素と反応して起こったという程度の説明に終始していたと記憶している。圧力容器も格納容器も発生した水素ガスで破裂してはいないようだ。それは素人でも、水を注入して原子炉を冷却している事実から推定できる。そうすると、地震直後から水素爆発が起こる間に既に放射能が出ていたという情報と合わせると原子炉は地震の震動で亀裂等が発生して放射能が漏れだしていたのではないかと推定される。全ての原子炉は使い続ければ高経年原子炉になるという現実を迎える。それは上記の、原子力安全保安院の文書を見れば明らかだ。高経年原子炉はその年齢と共にメンテナンス経費が増大するとともに故障リスクも増大する。当局は、原子炉の経年劣化という信頼性の問題に関しても情報を国民に開示すべきである。廃炉を怖れて原子炉への注水が遅れたという指摘もある。安全を優先するのか利益を優先するのかの選択は地域住民や国民を無視してはナンセンスである。国家も企業も国民の下に存在するべきものだから。

雑木の歌:休漁

以下の歌は2008年の燃料高で漁業者が一斉休漁した時に作ったものに手入れをした。農林漁業を取り巻く環境は常に厳しい。東日本大震災では、漁業者に巨大な災難が降りかかった。津波や放射能事故で漁業や農業が受けた被害は大きい。自然を相手にする仕事は常に予期できない転変地変の脅威を前にしている。それに対して国も当事者も国民も余りにも無防備すぎる。時が過ぎ、世代が変われば昔の事も忘れてしまう。確か、水俣病患者のスローガンは怨念の怨ではなかったかと思う。そのような潔い執念がなければ最後まで主張は貫けないのかも知れない。
   
■漁業者は 燃料高で 休漁する 魚価は変わらず 赤字に発憤
■我が民は 金に任せて 保険無し 気付いた時は 既に手遅れ
■油断あり 農林漁業 皆同じ 休むは一時 必死の覚悟
■忘るまじ 命守るを 基本とす 美食を絶てば 道既にあり

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:通はぬ心

歌題=通はぬ心:

■衣更着の 月かうかうと 照らしをり 女一人の 生きてゆく道 105 和佐田 康子

束縛となるものを振り払って女一人で生きてく道を照らす月で自己の覚悟を詠ったようだ。

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    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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