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2011年12月 2日 (金)

老人の寝言:いつまでたっても堂々巡りの冷温停止

2011/12/2
昨日は曇り。未明に少し降雨。日中でも7℃台の寒い天気だった。外出。ついでにウインドショッピング。目的もなくぶらりと入ると新しい発見がある。95円均一というコーナーもあった。100均より10円安い。衣料店でループエンドを発見。ヒモ輪を閉じる用具らしい。麦わら帽子の顎ヒモの処理に使えそうなので買ってみた。ループエンドとはなんじゃ。日本語で何というのか。辞書で「ループエンド」をあたったが該当なし。ループ=輪、エンド=端で超直訳すれば、輪端具。英語辞書にもないので和製英語?コンピュータ用語では演算ループが終わることらしい。ともかく、ぐるぐる巻きになっている尻尾をきっちり処理するには「ループエンド」にしたい。その最大の課題が福島原発事故の冷温停止。

2011/12/1の天気

TAVE= 7.1
TMAX= 9.4
TMIN= 5.7
DIFF= 3.7
WMAX= 6
SUNS= 0
RAIN= 2

最低気温(℃)  5.6  20:35
最高気温(℃)  10.3  00:03

老人の寝言:いつまでたっても堂々巡りの冷温停止

最近になって、気になるニュースが流れた。東京電力福島原発事故の問題となっている原子炉の内部状態だ。現在は原子炉の暴走を防ぐために原子炉を冷温停止状態に持って行く事を最大の目標に工程表が組まれている。その課題が注水と排水。放射性物質を含んだ排水が多くなるとその保管と処理が大変になる。注水を減らせば冷却効果が低下して原子炉が暴れ出す。注水と排水はトレードオフの関係になる。

NHK NEWS WEBは、「燃料溶融 廃炉には厳しい課題;url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111201/t10014325321000.html(12月1日 5時19分)」というタイトルで、「東京電力は、福島第一原子力発電所の事故でメルトダウンが起きた1号機から3号機について、溶け落ちた燃料が原子炉の底を突き破り、格納容器の底を浸食するまで広がったという解析結果を示しました。今後の廃炉に向けて、格納容器の底にまで広がった燃料を取り出さなければならないという世界でも例がない厳しい課題を突きつけられたことになります。 東京電力は、福島第一原発の1号機から3号機で、メルトダウンで溶け落ちた燃料の状態を調べるため、原子炉への注水や温度の変化から解析しました。このうち1号機では、最悪の場合、溶け落ちた燃料のすべてが原子炉の底を突き破り、格納容器に落下して、格納容器の底にあるコンクリートを溶かし、65センチの深さまで浸食したと推定しています。コンクリートは最も薄いところでは、格納容器の鋼板まで37センチしかないということで、事故の深刻さが改めて浮き彫りになりました。また2号機と3号機でも、最悪の場合、それぞれ57%と63%の燃料が格納容器に落下し、2号機で12センチ、3号機で20センチの深さまで格納容器の底のコンクリートを浸食したとしています。1979年に起きたアメリカのスリーマイル島の事故では、溶けた燃料が原子炉にとどまっていて、今回の解析結果は、福島第一原発の今後の廃炉に向けて、格納容器の底にまで広がった燃料を取り出さなければならないという世界でも例がない厳しい課題を突きつけたことになります。東京電力は、格納容器の底には水がたまり、燃料は冷やされているので、コンクリートの浸食は止まっていて、年内を目標にしている原子炉周辺の温度が100度を安定して下回る「冷温停止状態」の達成に影響はないと説明しています。しかし、1号機の格納容器の底には水が40センチほどしかたまっておらず、燃料を安定して冷やせるかどうか不透明で、「冷温停止」の判断ができるか疑問を残す形になっています。」と報じた。

東京電力の発表は、重大な事実を隠し、軽微な順から発表する傾向が強い。その論拠が原子炉の中が直接見えないからというのだから世人をこれほど馬鹿にしている事はないのではないか。原子炉の状態は間接にしか把握できないのだ。その正確な状態を把握するためには観測された全てのデータと全ての科学技術的な知見を動員しなければならない。解け落ちた核燃料が、コンクリートを溶かし、「格納容器の鋼板まで37センチ」に迫っているという事は、さらにその影響を精密に分析しなければならない事を示している。更に、「1号機の格納容器の底には水が40センチほどしかたまっておらず」という事は何を意味しているか。高温でコンクリートがボロボロになり、更に地震で格納容器に亀裂が入っていれば、高濃度の放射能汚染水が地下に漏れ出すのは目に見えている。「1号機の格納容器の底には水が40センチほどしかたまっておらず」という事は水収支を考えて異常と思わざるを得ない。

url=http://www.nisa.meti.go.jp/earthquake/plant/2/231125-2-7.pdfによる1号機の状態。
福島第一原子力発電所 プラント関連パラメータ(水位・圧力・温度などのデータ)

原子炉注水状況:給水系ラインを用いた淡水注入中。流量7.7m3/h(11/18 5:00 現在)
原子炉圧力容器まわり温度:まわり温度給水ノズル温度:34.6 ℃、圧力容器下部温度:35.6 ℃
(11/18 5:00 現在)。

福島原発事故を起こした1号機原発は、使用期間が40年と最も古く、老朽化が進んでいると見られ、最も危険な状態にあるのではないか。まだ熱交換機による循環冷却系は稼働していないようだ。そうなると、注水量から、蒸発、炉内貯留、排水各量を差し引いた残りが、外部環境へ流出している事になる。炉内温度が低いとは蒸発量は相対的に少ないだろう。シミュレーションでは炉内の水位も低い。そうなると、外部環境へ流出している量が多いと言えないか。今回の東京電力の発表は、工程表第二ステップの見直しや尻まくりをするための露払いのようにも見える。そうなると、工程表第二ステップは何だったのかということになる。又堂々巡りが始まり、「ループエンド」にはならないのではないかと気にかかる。

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  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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