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2012年3月 5日 (月)

読みかじりの記:「新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示」 菅谷 昭 著 (2011年 株式会社 新潮社)

2012/3/5(月)
昨日は曇り。寒さが戻ってきた。宅内作業。水栽培のチューリップの芽が伸び始めてきた。根が出ているのは1球だけ。根は出なくても芽は出るというのも植物の戦略なのか。条件が異なる球根が5球ある。それぞれ生き方が異なるようだ。これから変化が出てくるだろう。昨日は年月日が1234と並んだ記念日。末広がり型だ。3/6は啓蟄。ジャガイモの植え付けをいつしようかと思案中。

2012/3/4(日)の天気

TAVE= 4.7
TMAX= 7.5 最高気温(℃)  最高気温(℃)  8.4  13:58
TMIN= 1.6 最低気温(℃)   1.6  24:00
DIFF= 5.9
WMAX= 3.5 最大瞬間風速(m/s)  5.9(東南東)  17:17
SUNS= 1
RAIN= 2.5

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読みかじりの記:「新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示」 菅谷 昭 著 (2011年 株式会社 新潮社)

本書出版日は2011年7月1日。巻末に「この作品は1998年8月晶文社より刊行された。」とある。この旧版をベースに発行された。2011/3/11の東北地方太平洋沖地震に起因して発生した福島原発事故に関する著者の緊急メッセージととれる著書だ。福島原発事故を契機にチェルノブイリ原発事故も知りたくなったが、昨年でチェルノブイリ原発事故は発生後25年を迎え、書店を探しても関連書物はほとんど見つからなかった。チェルノブイリ原発事故関連で、最初に出合ったのが本書である。

本書の「新版に寄せて」が書かれたのが原発事故発生一月後の4月と記されている。まさに、著者の緊急メッセージなのだ。チェルノブイリ原発事故で、医療支援を行った医師や医療機関も多かったと思うが、マスコミにも余り露出せず、このような個人で身を投げ出して医療支援を行っていた著者の名前を知ったのは本書を読んでからである。その体験を本にしたのも、今から見れば貴重な記録になっている。著者は甲状腺外科の専門医という事で、チェルノブイリ原発事故を通して、放射能が人体に与える影響を科学的に最も身近で把握している人であろう。福島原発事故事故に対して、当局の混乱でヨウ素剤が服用されなかった事と重ね合わせて考えると、幼児に対する放射能の影響に関しては、今からでも本書を熟読すべきではないかと思う。「新版に寄せて」で著者は「ベラルーシで幼児の甲状腺ガン患者が増加し始めたのは事故から5年後の事で、患者数がピークになったのは10年後ことだった」と述べている。

福島原発事故発生以後、「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」というような言葉を何回聞かされた事か。著者は「まさに、自国の政府を信用できないくらい惨めなことはない。」とも述べている。また、「どんなに辛くてもチェルノブイリの話をするしかないと思っている。」とも述べている。著者、福島原発事故が起きたとき、第二のチェルノブイリ原発事故になることを危惧したとの事だ。放射能被害に関しては、5年後、10年後、更にその先何十年も不安や心配は消えない。

本書の診療に関する記事は、医と個のドラマである。問題を抱え悩むのは個人だ。個々の人が個々の問題を抱え、そこにドラマがある。最終章の「希望」に「たくましい女たち」という項がある。そこには、日本と食事の様子も描かれている。日本では福島原発事故の放射能で食事も農産物も大きく混乱し、その行く先も見通せない。

日本で活躍している、歌手・バンドゥーラ奏者のナターシャ・グジーが歌う「バンドゥーラを手にすれば」という歌を聴いたとき、切々とした望郷の念を感じた。この曲は以前風ログを覗いていたらバックから流れてきて初めて聞いた。WEBにあったプロフィールは以下の通り。

ナターシャ・グジー 公式ホームページ!は、「プロフィール;url=http://www.office-zirka.com/profile.htm」として、「プロフィール: ウクライナ生まれ。 ナターシャ6歳のとき、1986年4月26日未明に父親が勤務していたチェルノブイリ原発で爆発事故が発生し、原発からわずか3.5キロで被曝した。 その後、避難生活で各地を転々とし、キエフ市に移住する。 ウクライナの民族楽器バンドゥーラの音色に魅せられ、8歳の頃より音楽学校で専門課程に学ぶ。 1996年・98年救援団体の招きで民族音楽団のメンバーとして2度来日し、全国で救援公演を行う。 2000年より日本語学校で学びながら日本での本格的な音楽活動を開始。 その美しく透明な水晶の歌声と哀愁を帯びたバンドゥーラの可憐な響きは、日本で多くの人々を魅了している。 2005年7月、ウクライナ大統領訪日の際、首相官邸での夕食会に招待され、演奏を披露。 コンサート、ライブ活動に加え、音楽教室、学校での国際理解教室やテレビ・ラジオなど多方面で 活躍しており、その活動は高校教科書にも取り上げられている。 」と紹介している。

YouTubeで三橋美智也が歌う「あゝ故郷http://www.youtube.com/watch?v=077aFjoBmmM」という歌を聴いた。この曲にも切々たる望郷の念を感じる。人も場所も時も異なるが故郷にひかれる気持は人類本来のもので変わりがないのだと思う。

「若い生命を 埋れ木に
花の咲かない わが運命
男泣かねど 涙にうかぶ
あゝ ふるさとの 山恋し」
作詞・高橋掬太郎 作曲・吉田矢健治との事だ。昭和35年の発売だったとか。

福島原発事故で故郷から逃れる人とそこに住み続ける人がでた。去るも残るも重い決断がのしかかっている。福島原発事故は健康被害だけでなく、そこに住む人々の愛郷心も粉々に砕いてしまったのではないか。それでも、心の中に残る故郷は希望と元気を与えてくれる源なのではないか。最初に買った本書は回し読みをして貰うため手放した。いまも誰かが読んでくれているとありがたい。二回目に買った本書は保存版として残したい。

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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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