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2012年7月27日 (金)

環境雑録(愛しきもの 生き物):沈黙の夏(カエルよなぜ鳴かないのか)

2012年7月27日金曜日
昨日は終日晴れ。猛暑日となった。日陰で下草刈りを始めたが、余りの暑さに一時間余りで退散。ハウスの日陰で以前修理した刃こぼれしているナタを研いだ。モロヘイア、ヒユ、トウモロコシを収穫。ヒユは雑草なのだが野菜でもある。ゆでると、モロヘイアのようにぬめりは無いが食べられる。味はややくせがある。モロヘイアは虫の食害があったが、ヒユは成長と見栄えは立派で食感は虫も食べないのでやや粗野・野趣がある。無農薬・無肥料で育つので見直したい野菜ではないか。ツルを切るので、まだ若いが肥やし場のカボチャを二個収穫。捨てた種から勝手に育った株が実を付けた。自分がまいたカボチャの栽培は失敗。肥やし場のカボチャに負けたようだ。苗はアブラムシの被害で発育不全になった。カボチャに使える殺虫剤が手許になかった。店で聞くと適用作物毎に試験をして登録するので、量が売れない品種まで登録するとコストが高くなるので、農薬メーカーは売れ筋品種優先で登録するらしい。結局、消費者は定番野菜を主に買うことになるのだろう。カエルの鳴き声が聞こえないので、子供屋台の練習が終わってから、暗い中たんぼ道を自転車で散歩した。

2012年7月26日の天気

TAVE= 30.6
TMAX= 36.1 最高気温(℃) 36.8 14:10
TMIN= 24.7 最低気温(℃) 24.3 04:55
DIFF= 11.4
WMAX= 3.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 7.5(東) 19:58
SUNS= 10.1
RAIN= 0

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環境雑録(愛しきもの 生き物):沈黙の夏(カエルよなぜ鳴かないのか)

当地区は、河川より数m高い台地の間に川が流れる、畑と水田が半々程度の農村地帯だ。専業農家は少ないが、まだ農業の姿があちこちに見えている。従来種籾消毒は5月に入って数日後に行うのが慣例になっていた。それが、数年前に5月1日に繰り上げられた。稲作の繰り上げは色々な利点があるのでそうなった。種籾を播いて、6月頃苗に育つので、その間にシロカキ等の準備を行い、準備が終わると田植えが始まる。付近の田植えが全部終わる頃は、全てのたんぼに水が入るので、田植え後のたんぼは夜になるとカエルの大合唱になる。トイレの中で瞑想していると、小さな窓からカエルの大合唱が聞こえてくるわけだ。カエルの数を推定する方法があるのか。ともかく途切れることもなく鳴き声が続く。7月も下旬に入ったが、今年はあの大合唱があったけと思った。かみさんに聞くと、そんな気もするという程度の反応。

カエルと言えば、詩人草野新平を思い出す。草野新平のカエルの詩は、難解でとがった言葉ではなく、カエルの話を聞いているようなリズムとユーモアがあったと思う。WIKIPEDIAの記事によれば、生まれたのが、「福島県上小川村(現・いわき市小川町)」との事だ。いわき市は福島原発にも近い。その周辺でいまカエルは鳴いているのか。

「草野心平。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E9%87%8E%E5%BF%83%E5%B9%B3(最終更新 2012年7月24日 (火) 21:59 )」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「草野 心平(くさの しんぺい、1903年(明治36年)5月12日 - 1988年(昭和63年)11月12日)は日本の詩人。福島県上小川村(現・いわき市小川町)出身。~経歴:5人兄弟の次男として生まれる。兄の草野民平(くさの みんぺい、1899年(明治32年) - 1916年(大正5年))、弟の草野天平(くさの てんぺい、1910年(明治43年) - 1952年(昭和27年))も詩人。1919年、磐城中学(現・福島県立磐城高等学校)を4年生で中退したのち上京し、1920年、慶應義塾普通部3年次に編入。同年、同校を中退し、1921年、中国の広東嶺南大学(現・中山大学)に進学する。~1928年(昭和3年)、活版刷りとしては初の詩集となる『第百階級』を刊行。全篇が蛙をテーマにしたものであり、以後も、この生物を扱った詩を書き続けた。」

我が家の周辺で、カエルの鳴き声が少ないと感じたのもつい最近の事。夜近くの田圃に行って確認したわけでもない。幼少の頃出合ったカエルは、ヒキガエル、アマガエル、アカガエル、ウシガエル、トノサマガエル。ヒキガエル、アマガエルは今でも見るが、アカガエル、ウシガエル、トノサマガエルは最近見ていない。田植え後の田圃で鳴いているのは、トノサマガエルではないかと思うが確証がない。いやな予感がするのが、放射性物質の影響。両生類の産卵や幼生が成長するのは、水流が澱むような浅瀬が必要だ。その場所こそ、雨風に乗って移動してきた放射性物質が集積する場所と一致するのだ。さらに、その卵や幼生は、細胞分裂が早いので、放射能の影響を他の陸生生物よりより多く受ける心配もある。沈黙の夏が、自分の耳鳴りにカエルの鳴き声がかきけされているだけだったらそれまでなのだが。放射線測定器を持っていれば、オタマジャクシが育ちそうな水辺の放射能を測定して見たいものだ。

7/26日の夜、たんぼ道を自転車で散歩。場所によりカエルの声には多少はあるが、完全にゼロではない。あちらで鳴き、こちらで鳴きといった感じで、方向が特定出来る程度の数だ。カエルの産卵期が過ぎてしまったためか、猛暑・夏ばてで鳴く気もしないのか。ついでにWEB情報でカエルを調べた。「トノサマガエルの仲間」(http://user.keio.ac.jp/~frog/frogs/data/pond.html)というサイトににトノサマガエルとトウキョウダルマガエルの鳴き声が掲載されている。当地で聞こえる鳴き声は「トウキョウダルマガエル」の方だと思う。勉強になった。関東地方は、トノサマガエルの生息圏ではないらしい。ともかく、当地の「トウキョウダルマガエル」の鳴き声の少ないのはなんとなく気になる。来年に向けて更に観察しよう。

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  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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