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2013年7月31日 (水)

読みかじりの記:食塩と健康の科学 減塩だけがよいわけではない! 伊藤敬一 著 (2001年 株式会社 講談社)

2013年7月30日(火)
昨日は晴れ。最高気温(℃) 33.1 13:35。ざっそう句:炎天下 仕事が怖い 熱中症。仲間と物件補強作業。現場確認後、ホームセンターで資材調達。切断機を借用して加工後、現場で作業。部品のサイズが合わず金鋸で現物合わせ。やや雲が厚い晴れだが、じりじりと日が照る日中の作業で熱中症が心配だった。

2013年7月30日の天気(AMEDAS)

TAVE= 27.4 NO DATA
TMAX= 32.3 最高気温(℃) 33.1 13:35 
TMIN= 23 最低気温(℃) 22.6 05:43 
DIFF= 9.3  
WMAX= 4.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 7.9(東南東) 14:00 
SUNS= 7.2 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA

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読みかじりの記:食塩と健康の科学 減塩だけがよいわけではない! 伊藤敬一 著 (2001年 株式会社 講談社)

老人力が付いて熱中症が心配で書棚から引っぱり出して再読。最初は減塩が気になり読んだ講談社ブルーバックスの中の一冊。著者は医学者という事で、食塩に関して多方面から述べている。やはり、老人力を付ける有力な要素として高血圧や癌があり、食塩との関係が疑われて食生活が心配になったのも本書を手にした理由だった。

先ず、本書を読んで、海水のミネラル種別毎の濃度割合が、人体の血清中のミネラル種別毎の濃度割合とほぼ比例している点に興味を覚えた。海水対血清ではほぼ3:1の比になっているとの事だ。人類の祖先が陸に上がってから現在まで血清の濃度が変わっていなければ、海水の濃度が上昇したか、汽水域のミネラル濃度が低い所から陸に上がったと解釈されるようだ。

WIKIPEDIA「血清。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E6%B8%85)」

WIKIPEDIA「地球史年表。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%8F%B2%E5%B9%B4%E8%A1%A8)」

極論すると、生物とミネラルの関係は生命発祥の頃まで遡る事になりそうだ。生体を適正に維持する機能をホメオスタシスというらしいが、生体内のミネラル濃度・組成もその基本的な部分を形成していると理解した。

本書が出版されてから既に10年以上経過して、胃ガンに関してはピロリ菌が原因とする説が有力になっている。食塩摂取量と胃ガンの発生率はあくまで疫学的な統計現象で、全ての個人の特性とはは関係しないと著者もことわっている。本書の索引にはピロリ菌は掲載されていない。ピロリ菌が広く一般に知られるようになったのは本書出版以後だと思う。

WIKIPEDIA「ヘリコバクター・ピロリ。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%90%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AA)」

本書は食塩に関して多方面から切り込んでいる。日常健康な人が何をどれだけ食べるかは、最終的にはあくまで本人の裁量に任される。ただ、その食習慣が長期的にどんな弊害をもたらすか、それは永久的に断言できないだろう。今日、ほとんどの人が加工食品を食べざるを得ない状況にある。その加工食品が商品である以上、売れる味付けが優先される。自分ながら、最近コンビニ食が増えたような気がする。

ところで、熱中症対策としては、水分とミネラル分の補給だけで良いのだろうか。生体が備えた熱対策が発汗作用だ。汗まみれになって仕事をして家に入ると、かみさんは汗が臭いと鼻をつまむ。神聖な汗を悪し様にけなすのは商業主義の奴隷だとかみさんに反発した事もある。

WIKIPEDIA「塩田。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E7%94%B0)」

今日、塩は貴重品から日常品になってしまった。しかし、自分がかいた汗が結晶して生まれた塩をなめると、なんとなく本当の動物に還ったような気もする。動物は、自分が排出した塩分を体をなめてリサイクルしているとの事だ。

「哺乳類。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%BA%E4%B9%B3%E9%A1%9E。(最終更新 2013年6月14日 (金) 07:24 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「乳房:授乳という哺乳類のメスが行う独特の行動に用いる器官で、乳房と乳頭内部にある乳腺と乳管で成り立つ。出産すると乳の分泌が開始されるが、イヌなどでは他の個体が産んだ子を相手に母性本能が刺激されて乳を分泌する場合もある。発生的には汗腺が分化したもので、胎生の段階では腹部に複数の対を成す乳腺堤から生じる。これがイノシシやネズミなど多産な種では多くが残る。逆にヒトやゾウのような少産種では1対のみが残り他は退化するが、稀に残存したものが過剰乳頭である[1]。」とある。

極論だが汗は乳汁の走りのようだ。人類が汗をかかなくなったら最早、ほ乳類から離脱して滅びの道に向かうのではないか。たかが食塩、されど食塩。人様の言いなりに従うだけでは、えらいことにもなりかねない。

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  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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