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2013年7月20日 (土)

老人の寝言;寝言老人が幼少の頃(田舎老人徒然草):殖蓮小学校の二宮金次郎像の謎

2013年7月20日(土)
昨日は晴れ。最高気温(℃) 32.6 14:57。ざっそう句:青空に 飛行機雲と 赤トンボ。セキチクの種子採取。「日々農天気(愛しきもの 花と実):意外に長生きをする多年草の西洋セキチク(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/06/post-eb16.html)。(2012年6月13日水曜日)」。来客。資料の最終確認。2回目の小豆の播種。畝は前回は南北で今回は東西。飛行機雲が見えたが途中でぷつんと切れた。なぜか。赤トンボがかなり多く飛んでいる。暑くなって宅内閑居。ネット選挙が話題になっているので、情報を探してみた。株と同じで期待感先行・囃しすぎ・はしゃぎすぎのように感じる。

2013719日の天気(AMEDAS

TAVE= 27.2 NO DATA
TMAX= 32.3 最高気温(℃) 32.6 14:57
TMIN= 21.9 最低気温(℃) 21.6 23:39
DIFF= 10.4  
WMAX= 5.7 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 10.9(西北西) 11:46
SUNS= 13.1 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA

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老人の寝言;寝言老人が幼少の頃(田舎老人徒然草):殖蓮小学校の二宮金次郎像の謎

殖蓮小学校の二宮金次郎像は当BLOGの「寝言老人が幼少の頃」のタイトル画像である。先日、外出のついでに再度その像を眺めてデジカメに収めた。

「読みかじりの記:二宮尊徳の仕法と仕分(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2010/11/post-37c9.html)。(2010/11/5)」という記事を書いた。丁度、民主党政権の頃で、「仕分」がブームになっていた。「仕分」のシステム的な考え方が、そもそも計画された事業をその工程の最後の方で見直すという手法で、制御系というシステム理論から言えば、負帰還システムに類似している。負帰還システムの欠点は出力を観測してその一部を入力にフィードバックするので系の応答に遅れが生じ、システムが不安定になることである。当時は、仕分けは政治手法だけでなく、一種の万能な政治的パフォーマンスとして行われており、現在は仕分けの是非を再評価するべき段階にあると思われる。

要するに、政治とは過去の統治事業の歴史的な評価・教訓と政治家の理念・理想を元にフィードフォワード的に現在の課題と共に将来の課題も含めリアルタイムで統治事業をおこなわなければ失敗する運命にあるのだろう。上記の記事では、仕法という手法がかなり革新的内容を持っており構造改革に通じる点に注目した。制度設計という言葉が安直に使われていたが根本的な構造改革は進んでいないようだ。

上記、殖蓮小学校の二宮金次郎像を見たが、文字が刻まれている石材が白と黒が混じった御影石のようなもので読みとれなかった。デジカメ画像を処理して文字を判読した所、「昭和12年4月」に「講堂落成記念」として建てられようだ。そして、肝心のタイトル文字が「勤倹譲」とあるようだ。

国会図書館ホームページ記事によると、「小学校によく置かれていた二宮金次郎の像は、いつ頃から広まったのか。」という質問に対して、「最初に像が設置されたのは  『ノスタルジック・アイドル二宮金次郎 モダン・イコノロジー』(井上章一/文 新宿書房 1989)によると、日本で最初に小学校に置かれたのは、1924年(大正13)愛 知県豊橋市の前芝小学校であるとのことです。銅像ではなくセメント造りで、右手に本 を持ち、左肩にビクをさげた姿でした。」とある。

二宮金次郎が修身で採り上げられ、「勤倹」を表しているのがまさに、薪を背負い・本を読みながら歩いている少年の姿であろう。殖蓮小学校の二宮金次郎像のタイトルに「勤倹譲」とあるのは新しい発見であった。年表を見ると、昭和12年には日中戦争が始まり、戦争で物資も不足して、そのような状況を受けての「譲」なのだろうか。現実には自己主張の抑制を狙っているのか。ともかく、戦争が本格化するような時代情勢のなかで、講堂が落成した事も注目に値するだろう。戦後、我々はその講堂で幼稚園教育を受けられたのだ。当時は、まだ講堂を作るというユトリがあったように見える。

二宮金次郎像の願貌を見ると顔がふっくらとして現代的な雰囲気が感じられた。更に、眼を見てびっくりした。白眼と黒眼がかなり精巧に作られているように見えたのである。ガラスの眼を填め込んだのかと思ってしまった。更によく見ると、腰から下が無いのである。この像は新しく造られたのか。WEB上の二宮金次郎像を見ると、立っているのと腰を下ろしている姿はあるが、腰から下が無い例は少ないようだ。

更に、上半身が乗った二宮金次郎像の台座を見ると、建立時の御影石と材質が違うように見える。そうすると、この台座は二宮金次郎像の下半身の高さを補正するように設置されたようにも見える。二宮金次郎像が建立時のまま現在まであるのか定かでない。

自分が幼少の頃、幼稚園は昭和12年に建てられた講堂の中にあったと記憶している。その講堂も取り壊され、その跡に体育館が建てられ、その体育館も取り壊され、現在は駐車場になっている。現在の体育館は当初の建設予定地から八角倉庫が発見され、計画変更になっている。二宮金次郎像も殖蓮小学校の歴史を見てきた証人だが、二宮金次郎像が一度撤去され、新たに設置されたのか自分の前に謎が現れてしまった。

殖蓮小学校から分離創設された殖蓮第二小学校ホームページ資料によれば、「平成17年9月 二宮金次郎像設置」とある。こちらの現物はまだ見た事がない。自分の記憶では、二宮金次郎像があったのは、かすかに覚えているが、修身として二宮金次郎に関して教えられた記憶はない。ただ、二宮金次郎像の額縁内に刻まれた「勤倹譲」という漢字は意味深長に感じた。

「漫画の歩き読み(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2008/12/post-d231.html)。(2008/12/24)」。この記事によると「幼少時にあったあの二宮金次郎の像は今は無い。」とある。もう、この頃から老人力が付いて来たのか。二宮金次郎少年が歩きながら読んでいる書物は「大学」と国会図書館HPの記事にあった。

現在の小学生はマンガの歩き読みさえ禁止されているのだろうか。ともかく、後輩諸君、あの二宮金次郎像になぜ足がないのか先生に質問して、おおいに先生を悩ませて欲しい。ひょっとすると、先生も生徒も見て見ぬ振りをしているかもしれない。無関心で見えていてもその先は何も考えないのかもしれない。そう思うと自分の老人力は益々増強しているのかもしれない。
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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)