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2014年5月24日

2014年5月24日 (土)

ハトよ 鳴いておくれ:伊勢崎の工業をリードしてきたサンデンの発展史を見る。20140524。

2014年5月24日(土)
昨日は晴れ時々曇り。最高気温(℃) 24.8 15:02。最低気温(℃) 13.8 05:48。ざっそう句:眠たげに 田圃の水も 独り言。老人モードで用事外出。用事後寄り道。寄り道効果があった。もう既に、田植えが始まっている水田があった。水田に水を引くには、土地の高低落差を利用する。そこに流れている川から水を引ける場合は少ない。延々と1Kmほど辿らないと取水口が見つからない場合もある。その水路の所有権はだれのものなのか。その水路の維持管理をするのも大変だ。稲を作らなくても、水路の清掃・堀払い等の仕事には、その水路に接続する水田所有者が出るのが昔からのしきたりだ。そのしきたりがいつまで維持できるのか。自転車に乗ってゆっくり水田を見て、水路にかすかな水音をたたて水が流れているのを聞くと、どうしても幼少時代にタイムスリップしてしまう。

2014年5月23日の天気(AMEDAS)

TAVE= 18.4 NO DATA
TMAX= 24.5 最高気温(℃) 24.8 15:02
TMIN= 13.9 最低気温(℃) 13.8 05:48
DIFF= 10.6  
WMAX= 3.6 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 7.0(南南西) 17:29
SUNS= 9.8 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA

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ハトよ 鳴いておくれ:伊勢崎の工業をリードしてきたサンデンの発展史を見る

昭和40年代、伊勢崎駅と華蔵寺公園の間にあった、富士重工業と三共電器は活況を呈していたと記憶している。また、駅の北側近くには、野沢製作所とかいう会社もあったように記憶している。その会社は、いつしか無くなり、その周辺に半導体の組み立て工場ができた。野沢製作所を検索すると八斗島の工業団地に移転したようだ。その後の詳細は分からない。運搬車を作る工場だったようだ。

伊勢崎には、三洋の半導体組み立て工場があり、入社直後に、トランジスターの選別等の仕事をしていた日精電機(うろ覚え?)に通った記憶がある。主にVHFTVチューナの高周波増幅に使われたトランジスタ関連の仕事で通った。NFやPGを選別していた。当時、斜陽化する織物関係の事業から発展の可能性が高い電子機器関連新事業に参入を検討する会社も多くあった。現役時代、CD、CD-ROM用の半導体集積回路の売り込みで、その製造メーカーを訪問した。織物から、CD、CD-ROMという電子機器に参入していたメーカーにタカヤとかシナノケンシがあったのを思い出した。これらの会社は現在も健全なようだ。

「雑音指数(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2009/02/post-b902.html)。(2009年2月 3日 (火))」

また、三洋伊勢崎電子株式会社は、三洋電機半導体部門が開発した、サイリスタの組み立てをしていた。その後、いくつかの統廃合等の変遷があり、厚膜ICの生産等も行ったが、厚膜事業の集約に伴い閉鎖され、その後は更地になってしまった。今では、むかしと言ってもそれほど遠い昔ではないが、伊勢崎駅北口周辺に、半導体の工場があったという事も想像できないだろう。半導体工場を見学した人は、工場の周囲にある設備で想像が付くだろう。

WIKIPEDIA「関東三洋セミコンダクターズ。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E4%B8%89%E6%B4%8B%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA)」

Iob_sanden_honkanzoukinenhigmap

その後、伊勢崎市郊外に、いくつかの工業団地が造成され、工場の郊外分散の時代に入ったようだ。三共電器もサンデンと社名変更され、サンデンフォレスト・赤城事業所が完成(2002(平成14年))し、創業の地は、本社と技術・開発部門が中心になっているようだ。

サンデンの沿革(http://www.sanden.co.jp/company/history.html)によると、「1943年(昭和18年)7月、戦争中の日本。民間工場は、軍需産業に移行するか廃業するかの二者択一を迫られ、織物工場を営んでいた牛久保海平は通信機用部品やマイカコンデンサーの製造を開始。ここにサンデンの前身である三共電器株式会社は産声をあげました(資本金198千円)。」という記事がある。

ともかく、サンデンの場合、織物工業から、電子部品、電器機器という新しい製造業分野の開拓で大きく育ってきたわけだ。近くに住んでいていたが、一度もサンデンの構内に入った事もなかった。現役を引退して、たまたまサンデン本社のある通りを通り過ぎようとした時、そのチャンスが来た。

「半端道楽:写真で俳句る:このタンポポって外来種?(タンポポよ 綿毛飛ばせよ 荒れ地にも。)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/05/post-b10f.html)。(2014年5月14日 (水))」

たまたま、声をかけられた女性社員からバトンタッチした技術者風の男性社員は、玄関の電話でどこかと連絡をとり、招かざる客を非公開の展示室に案内してくれた。先ず、本館の受付に通され、氏名をサインして、来客カードを渡されて首にかけ、展示室に案内された。

その展示室には、サンデンの商品開発の方向を決めた商品が展示されていた。飛び入りだったので予備知識無しだったが、大体のイメージは掴めた。特に、サンデン商品を支えるコンプレッサーに関する展示には興味があった。沿革にも「米国ミッチェル社とカークーラー用コンプレッサーの技術提携」とあるが、最終的には米国ミッチェル社のコンプレッサー技術と共に同社が持つ全世界の販売権を取得した事が大きな発展の契機になったようだ。

飛び入りだったが、親切な説明を受けて、別れ際に説明してくれた社員と立ち話。つい、皆様によろしく等と言って構外に車を乗り出した。すると、本館前の庭園・広場の芝生の奥に、創業者の像と記念碑らしい物が立っていたので撮影。残念だが、文字は読めず、デジカメデータからも判別できなかった。

何とWIKIPEDIA「豊田自動織機。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E8%87%AA%E5%8B%95%E7%B9%94%E6%A9%9F#.E6.B2.BF.E9.9D.A9)」によれば、「フォークリフトとカーエアコン用コンプレッサー、自動織機のシェアは世界トップである。」との事で、織物の技術DNAは、その後の産業にも広く引き継がれているのが分かる。

富岡製糸場と絹産業遺産群がユネスコの世界遺産に登録されるのも、確実になりつつある。絹も自動車もカラーテレビも、日本を支えてきた世界的工業製品だったたが、これらの次に日本を支える産業が見えないのが残念だ。こんな立派な展示室があるのだから、是非公開して下さいとお願いしてしまった。灯台元暗しの好例だ。それにしても群馬県人はPRが下手だネ。

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追記(2019/05/19):タイトルに投稿期日を追加。タイトル文字のサイズ・色を変更。アクセスランキング7位。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)