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2014年11月12日 (水)

ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台(獅子)を見る!・・・(4)

2014年11月12日(水)
昨日は曇り。最高気温(℃) 15.9 15:01。最低気温(℃) 7.5 03:38。ざっそう句:菊の香や 瓦全玉砕 宝籤。老人モードで用事外出。雨が心配だったが無事終了。畑を見ると、最初に蒔いた麦が発芽していた。今年の麦の収量は蒔くには多すぎるが食べるには少なすぎる程度。楕円体の麦粒を押しつぶして平らにして食べやすくしたのが大正時代の事だったらしい。麦は粉にして食べるのが一般的だ。ともかく、麦粒を収穫しても加工する設備がないと食べる段階まで進まない。群馬県は粉食文化が盛んだ。県は群馬の名物としておっきりこみを売り出し始めている。焼き饅頭、もんじゃ焼き、焼きそば等々地域の名物は沢山あるが、群馬の粉食文化の代表選手を歴史もあり、広く親しまれているおっきりこみにしたようだ。こねた麦粉を延ばしてひも状に切った物を煮ぼうと、小さく丸めた物をつめっこと呼んでいた。これを汁の中に入れて、野菜や具と煮込んで食べた。身体が暖まるので冬にはよく食べた。庶民の日常食であった。いつ頃まで、遡れるか調べると、江戸時代に伊勢崎で活躍した俳人栗庵似鳩の日記に出てくるそうだ。つめっこは水団(スイトン)と同じで手間が掛からないので農家ではよく食べた。栗庵似鳩は大阪の人だが郷里を捨てて東に旅立った。行き倒れになりかけたが、伊勢崎の人の支援があって伊勢崎に住み着いたプロの俳人とか。栗庵似鳩がどんな思いで、にぼうとうを食べたか定かではないが、暖かいにぼうとをご馳走になって家路に付くときはしみじみと人の情けの有り難さを感じたのではないか。

栗庵似鳩に関しては、アイオー信金ホームページ掲載;「いせさきフロンティア ~あなたの知らない28人の伊勢崎の偉人たち~(http://www.io-web.jp/info/local/PDF/frontier.pdf)。」参照。

2014年11月11日の天気(AMEDAS)

TAVE= 11.9 NO DATA
TMAX= 15.7 最高気温(℃) 15.9 15:01
TMIN= 7.9 最低気温(℃) 7.5 03:38
DIFF= 7.8
WMAX= 2.1 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 5.3(西北西) 07:28
SUNS= 0.5 NO DATA
RAIN= 0

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ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台(獅子)を見る!・・・(4)

屋台の彫刻で登場する実在の動物として、獅子(ライオン)がある。江戸時代に外国の動物の実物を見る機会はほとんどなかったようだ。像、虎、獅子という動物も、書物や伝聞で伝えられた後に、実物が日本にもたらされて、本当の姿が分かる。

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曙屋台にも獅子の彫刻があるが、この彫刻を理解するのはやや難解だ。「獅子の子落とし」という故事を題材にしているようだ。親獅子が子獅子を育てる時の厳しい愛情の有様を教えているのだろう。獅子(ライオン)は百獣の王で、生物の食物連鎖の頂点に立つ。それを知ってか否かは分からないが、子獅子が威厳をもって生存できるよう、子獅子を断崖絶壁から突き落とし、自ら這い上がれた子獅子に生きる資格を与えるという例え話だろう。この故事は太平記に出てくるとの事で、江戸時代には、その故事もかなり広まっていたのだろう。屋台後部の正面屋根上部の鬼板(おにいた)と懸魚(けぎょ)に獅子が彫刻されている。よく見ると側面にも彫刻があるようだ。当時は、獅子も空想上の動物に近かったようで、現在の眼で見るとかなり異様な姿をしている。

「獅子の子落とし」は、現在では子供の虐待とも取られかねないが、動物の愛情が生やさしいもので無い事を教えているのだろう。飢饉の時は、親子でさえ食糧の奪い合いとなり、生まれたばかりの嬰児の間引きも行われた。屋台が、旱魃時の雨乞い祈願のために奉納されたのも、「獅子の子落とし」と無関係ではないだろう。運良く生き残った子供達は、しっかりその生命を全うせよという教えにも通じているのではないか。

鬼板に彫られたのが親獅子で、懸魚に彫られた子獅子を、断崖上から見下ろしている構図のようだ。一匹の子獅子は下向きで断崖から蹴落とされた姿を示している。もう一方の子獅子は手足を踏ん張って断崖を登る姿を示している。今まで、屋台の彫刻をじっくり見た事が無かったが、歴史的背景や故事を振り返りつつ見ると味わい深い物がありそうだ。花のような物が彫られているが、これが何を意味するか分からない。

屋台前部の正面屋根上部の鬼板と懸魚にも彫り物があるが、逆光のため撮影していなかった。いつかしっかり見てみたい。性能が良いデジカメでじっくり撮影すれば更にすばらしい屋台彫刻が記録に残せるだろう。しかし、古いデジカメで、ソフトで画像操作をしながら見るだけでも新しい発見があった。古色蒼然の彫刻が、かつては鮮やかに彩色されていたらしい事が分かっただけでも収穫だろう。

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追記(2015/4/20) 「ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台を見る!・・・(1)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/10/1-dd1a.html)。(2014年10月22日 (水))」

「ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台(亀)を見る!・・・(2)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/10/2-0687.html)。(2014年10月23日 (木))」

「ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台(竜)を見る!・・・(3)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/11/3-7948.html)。(2014年11月11日 (火))」

「ハトよ 鳴いておくれ:伝名彫刻師弥勒寺音八作の見事な彫刻が施された曙屋台(獅子)を見る!・・・(4)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/11/4-c9d5.html)。(2014年11月12日 (水))」
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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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