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2008年11月23日 (日)

三軒屋遺跡の講演会(改題):愛しき古里:「上野国佐位郡正倉跡」として国の史跡に指定された三軒屋遺跡。081123。

2008年11月23日 (日)

三軒屋遺跡の講演会(改題):愛しき古里:「上野国佐位郡正倉跡」として国の史跡に指定された三軒屋遺跡

昨日、絣の里で三軒屋遺跡の講演会があった。赤城山に小雪が降り少し寒いが自転車で行った。こういう機会であるので丸塚山古墳に登ってみた。好天に恵まれ見晴らしは良かった。余り高い古墳ではないが、古墳が造築された当時に帰って見れば今日の巨大ビルに匹敵するのではないかと思った。高い家並みもない当時であれば、被葬者は自分の支配範囲を超えて地域の全景を見渡せるのである。

講演の主題は「古代の伊勢崎と地方豪族~誰が八角建物を造ったのか~」。殖蓮小学校校庭で発見された三軒屋遺跡の調査報告(市の担当者:出浦氏)、その遺跡と上植木廃寺遺跡、多田山古墳、そこから発掘された唐枕等を結びつけて古代豪族とアジアまで広がる文化の流れを探る試み(群馬県教育委員会:深沢氏)、「地方官衙と古代豪族」というテーマで古代の中央と地方の関係を通して当地の古代豪族(佐位郡の豪族:檜前(部)君)に迫る(東京大学:佐藤教授)。

出浦氏に対する質問では正倉院とは区画された領域に作られた倉庫群とのことで、郡庁としては当然他の施設も有るはずとの事で今後の調査で発見される可能性があるらしい。深沢氏には質問しそびれてしまった。

佐藤教授には当時の地方豪族は漢字文化を持ち仏教も広められたので古墳等に墓誌が残っている可能性があるのか質問した。その可能性はありそうだ。また、郡庁の事務処理をする施設からは、保存状態が良ければ木簡も出土する可能性もあるとの事で調査主体である市への期待も示された。

深沢氏は赤堀の多田山古墳の調査を担当されたとの事で、多田山古墳は大きさ、石材、石積み技術等中小の古墳より格が上で佐位郡の豪族檜前(部)君一族の古墳と推定されると言う。この古墳から三軒屋遺跡まで直線で4㎞との事。馬を駆れば遠い距離ではないだろう。そこで同氏に質問したかったのは多田山古墳の頂上に立ったとき三軒屋遺跡が見渡せたかと言うことであった。古墳の被葬者は自分の支配地の中で、墳墓として最適な場所を選ぶという前提での確認事項である。

尚、「シルバーのマイコン人生」という<J業団の発掘調査で以前に大変お世話になった、作業員さん(HP紹介)>のHPによると「 多田山は前橋市の東、赤堀町の国道50号線のすぐ北側にある、小高い丘陵である。発掘調査をして土壌を、建設中の北関東自動車道に使用しているので現在は山の面影はなくなっている。」と紹介されている。

もはや多田山から三軒屋遺跡を見渡す試みもできないのか。三軒屋遺跡も両毛線がその上を通ったり、校舎がその上に作られていたら破壊されていたかもしれない。危機一髪で生き残った。地域の長い歴史を示す生き証人である。是非恒久的な保存と活用を図りたい。

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2008/11/23

三軒屋遺跡の講演会

昨日、絣の里で三軒屋遺跡の講演会があった。赤城山に小雪が降り少し寒いが自転車で行

った。こういう機会であるので丸塚山古墳に登ってみた。好天に恵まれ見晴らしは良かった。

余り高い古墳ではないが、古墳が造築された当時に帰って見れば今日の巨大ビルに匹敵す

るのではないかと思った。高い家並みもない当時であれば、被葬者は自分の支配範囲を超

えて地域の全景を見渡せるのである。

講演の主題は「古代の伊勢崎と地方豪族~誰が八角建物を造ったのか~」。殖蓮小学校校

庭で発見された三軒屋遺跡の調査報告(市の担当者:出浦氏)、その遺跡と上植木廃寺遺

跡、多田山古墳、そこから発掘された唐枕等を結びつけて古代豪族とアジアまで広がる文化

の流れを探る試み(群馬県教育委員会:深沢氏)、「地方官衙と古代豪族」というテーマで古

代の中央と地方の関係を通して当地の古代豪族(佐位郡の豪族:檜前(部)君)に迫る(東京

大学:佐藤教授)。出浦氏に対する質問では正倉院とは区画された領域に作られた倉庫群と

のことで、郡庁としては当然他の施設も有るはずとの事で今後の調査で発見される可能性が

あるらしい。深沢氏には質問しそびれてしまった。佐藤教授には当時の地方豪族は漢字文

化を持ち仏教も広められたので古墳等に墓誌が残っている可能性があるのか質問した。

その可能性はありそうだ。また、郡庁の事務処理をする施設からは、保存状態が良ければ

木簡も出土する可能性もあるとの事で調査主体である市への期待も示された。深沢氏は赤

堀の多田山古墳の調査を担当されたとの事で、多田山古墳は大きさ、石材、石積み技術等

中小の古墳より格が上で佐位郡の豪族檜前(部)君一族の古墳と推定されると言う。この

古墳から三軒屋遺跡まで直線で4㎞との事。馬を駆れば遠い距離ではないだろう。そこで同

氏に質問したかったのは多田山古墳の頂上に立ったとき三軒屋遺跡が見渡せたかと言うこ

とであった。古墳の被葬者は自分の支配地の中で、墳墓として最適な場所を選ぶという前提

での確認事項である。尚、「シルバーのマイコン人生」という<J業団の発掘調査で以前に大

変お世話になった、作業員さん(HP紹介)>のHPによると「 多田山は前橋市の東、赤堀町

の国道50号線のすぐ北側にある、小高い丘陵である。発掘調査をして土壌を、建設中の北

関東自動車道に使用しているので現在は山の面影はなくなっている。」と紹介されている。も

はや多田山から三軒屋遺跡を見渡す試みもできないのか。三軒屋遺跡も両毛線がその上を

通ったり、校舎がその上に作られていたら破壊されていたかもしれない。危機一髪で生き残

った。地域の長い歴史を示す生き証人である。是非恒久的な保存と活用を図りたい。

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追記(2017/11/22):記事整形、過去BLOG再読、印象・コメント等
文字サイズ・色・タイトル名を変更。べた書きを文節に分けて読み易くした。追記記事を保存しようとしたらタイムアウトで全部消えた。決して同じ事が書けないのが人間の頭脳の欠陥だ。それを利点と考えて再入力。いざ。

講演会の会場は絣の里であった。旧伊勢崎市立女子高校の円形校舎が転用されていた。そこで、円形校舎が何時解体されたかが気になった。

Go!伊勢崎の「絣の郷(円形交流館)・解体工事」記事へのリンク

旧円形校舎は2012年夏に解体されたようで、講演当時はまだ使われていた。2011年に東日本大震災があり、駆け込み解体だったのか。ともかく、市民の記憶財産が惜しげも無く破壊されて行くのも歴史の一面として記録しなければ、記憶から消えてしまうのだ。講演会場は旧円形校舎の体育館・講堂だったのかもしれない。

また、講演会が三軒屋遺跡の保存の機運を盛り上げたと思う。以来十年弱が経過して、大きな進歩もあった。群馬県内の郡衙発見の調査も行われ、その成果も出てきて、古代群馬の姿が見えるようになってきた。三軒屋遺跡は範囲が広く、発掘で遺跡が発見された区画は「上野国佐位郡正倉跡」として国の史跡に指定された。これも遺跡の重要さと市民や関係者の熱意の賜物であろう。

東京新聞は、「「上野国佐位郡正倉跡」伊勢崎市内2カ所 国史跡追加指定へ;http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201711/CK2017111802000157.html(2017年11月18日)」(このサイトへのリンク)というタイトルで、「国の文化審議会が十七日に林芳正文部科学相に答申した史跡名勝天然記念物に、伊勢崎市上植木本町の「上野国佐位郡正倉跡(こうずけのくにさいぐんしょうそうあと)」で新たな土地二カ所計千七百七十二平方メートルの追加指定が含まれた。同正倉跡は二〇一四年十月に八万九千三百平方メートルが国史跡に指定されており、今回、追加されると計九万一千七十二平方メートルになる。」と報じた。

「上野国佐位郡正倉跡」は史跡公園として永久保存する構想があると聞く。思うに、自分たちの歴史を正しく詳しく知る事はIDENTITY・自己認識の基本ではないか。周辺は人家が密集する地帯になっているので長期的な対応が必要だろう。

深澤氏が多田山古墳と三軒屋遺跡の関係を述べた事に興味を覚えた。そこで「シルバーのマイコン人生」というサイトに出会ったのだが、そのサイトは現在も開設されていて、多田山古墳の概要が参照できる。

「シルバーのマイコン人生」の記事「多田山の歴史を掘る」へのリンク

最近、三軒屋遺跡周辺に恵下古墳という古墳があった事を知った。以前から、そういう古墳があったらしい事は薄々聞いていたが、その古墳から出土した馬具等の遺物が東京国立博物館の収蔵品になっていたのだ。恵下古墳は昭和の初期に開墾のために発掘されたようだ。

Googleでキーワード「東京国立博物館 恵下古墳」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&biw=952&bih=647&source=hp&q=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8%E3%80%80%E6%81%B5%E4%B8%8B%E5%8F%A4%E5%A2%B3&oq=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8%E3%80%80%E6%81%B5%E4%B8%8B%E5%8F%A4%E5%A2%B3)(このKWで検索

恵下古墳は削平され、往事の姿は見るべくもないが、馬具や玉、須恵器等の出土品から被葬者は地域の有力者であろうと推測されている。三軒屋遺跡の北側には上植木廃寺の史跡がある。明治時代中頃に作成された迅速測図によると、三軒屋遺跡周辺の人家はまばらで、一体は松等の山林であったようだ。


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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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