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2009年1月 2日 (金)

スープ皿の底:090102。

スープ皿の底(改題):会社生活断面記:一緒に仕事をしたカナダの青年技術者の心意気を思う;ススキ呉れ 饅頭貰う 十三夜。171101。=再編集記事へのリンク

追記(2018/01/17):タイトルに日付を追加

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2009年1月 2日 (金)
2009/1/2

スープ皿の底

会社勤めをしていても、外国人と食事をする機会は少ない。既に四半世紀も前の事で日本

も豊かさを実感できた頃である。製品の開発担当をしているカナダの若いエンジニアが来社

して、仕事が終わってから夕食という事になった。無難にレストランで洋食ということになっ

た。さて、くだんの青年が食事を終わる段階で、パンの切れ端でスープ皿の底をきれいに拭

いそれを口に入れ食べ終わった。我々もそれを見て同じようにした。きっとあの青年は普段

と同じようにしたのであろう。思うに、あの広いカナダで、小麦等の農産物は余るほどとれる

であろう。しかし、なんと食物を大切にしているか、頭が下がり、恥ずかしい気持ちがしたので

あった。聞くところによると、欧米では技術者と技能者は格付けが完全に異なり、技術者は技

能者の仕事はしないらしい。処遇から言えば技術者の方が数段優遇されているのである。そ

の技術者の青年が本当に質素な仕草をしたのに感銘を覚えた。きっと、生活、信仰、教育、

文化等のしっかりした背景がなければあのような事は出来ないであろうと思う。開発が成功し

て、その青年から、満足できる製品が出来た事に感謝するというレターを頂いて、自分も良

い経験をさせて頂いたことを誇りに思っている。なにしろ、その製品は-50~+150℃まで

動作する途方もない製品であった。誰もやったことの無い仕事。この仕事を上司から命じら

れたときは雑煮も喉に通らないほど悩みに悩んだ。若さと退路を断った尻まくり。しかし、なん

とかなった。その仕事を成し遂げた達成感は本人と同僚しか分からなかっただろう。今、思う

と上司とは部下の責任をとるためにいたのであろう。チャレンジする機会を与えてくれたの

だ。きっとあのカナダの青年技術者も重いミッションを背負って日本にやってきたのであろう。

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  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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