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2009年4月

2009年4月30日 (木)

ハーフサイズカメラ

2009/4/30

ハーフサイズカメラ

高校の修学旅行に持っていったカメラは多分オリンパスペンというハーフサイズカメラであっ

たとおもう。記憶に出てくる製品もいつしか使わなくなり散逸して行く。ともかく、標準のフィル

ムの半分に一枚の写真が撮れるのでフィルムの費用が半分で済むというのが売りであっ

た。これは技術の進歩が可能にしたのであろう。初期の技術仕様は、後から見ればかなり余

裕があり、その余裕を活用すれば更に高度の製品が可能になる。録音、録画等にも共通す

るコンセプトでもある。しかし、その進歩故古い製品は生き残れなくなる。フィルムカメラもデ

ジカメの出現で大きな曲がり角を迎えている。写真のプリントも自宅でできる時代になった。

ともかく、現在は物が溢れている時代である。問題はその物をいかに有効に使うかであろう。

2009年4月29日 (水)

長髪になった時

2009/4/29

長髪になった時

明治初期に生きた先代は地域で率先してちょんまげを切ったと叔父さんに聞いた事がある。

その後の髪型が何であったか聞き忘れた。福沢諭吉の写真等を見ると長髪になった可能性

が高いように思う。自分の親はバリカン刈りの坊主頭であった。自分が長髪になったのは大

学に入学してからであった。高校時代にも長髪の者もいたが、少なかったような気がする。義

務教育の生徒はほとんど坊主であった。この髪型の変化の流れに意識や経済の変化が投

影されているように感じる。長髪になれば、髪の手入れも必要だ、散髪に行かねばならない。

髪型も社会関係を反映してしまうものらしい。男性の髪型の変化は女性のそれより変化が大

きい。ヒッピーの髪型は男女が接近した。ともかく大学生で長髪になってようやく一人前の自

由を手に入れたような感慨を味わった。髪型はメッセージ発信装置でもあるようだ。

2009年4月28日 (火)

栴檀の花

2009/4/28

栴檀の花

子供が小さな時にどこかから掘ってきて、庭に小さな木を植えた。何の木か覚えがないが、

子供の気持ちをその木と共に残した。ついに見上げるほどの高さになったとき、樹上に紫色

の花が咲いているのに気付いた。何の木だろうか色々調べた結果栴檀の木であろうというこ

とになった。放置すると庭がふさがれるので上部を切りつめた。材質は軟らかくその分成長

が早いようだ。広辞苑で調べたら薬剤、用具材として使われ、古くは獄門のさらし首の木に使

われたとある。なぜさらし首の木が栴檀なのか。一時使うだけなので何でも良いのではとも思

う。樹勢が強く成長が早く材が軟らかい。材木としての価値はあるようだが、それほどの価値

でもなさそうだ。紫の花のイメージもその理由の一つなのか。ともかく、無価値ではなく、最低

でもないある程度の価値がある用材を使うという刑執行の作法があったと言うことは受刑者

の尊厳に配慮していたという事なのであろうか。田部井村名主宇右衛門も国定忠次郎に連

座して打ち首の刑を受けたことを思い出すと栴檀の花も無駄には咲いていないのであろう。

2009年4月27日 (月)

黒松の羅漢さま

2009/4/27

黒松の羅漢さま

畑の隅や道路脇に黒松が植えられている。四半世紀前に父が赤城山方面から貰ってきた膝

下位の苗が知らないうちに大きくなってしまった。何本もあるので本気に手入れをすると五月

の連休にかかりきりになっても終わらない。脚立の上り下りも大変になった。いっそう根本か

ら切ってしまおうかと思うことも度々ある。しかし、それに逆らう感情も残る。ついに上部を切

りつめて自分の背の高さ程度にして上に伸びるのを押さえた。切り口が目立たないようにそ

の部分は枝葉で隠すようにしている。かつらのような工夫だ。日本的な植木の固定イメージ

からすると衆人の評価はさんざんではある。しかし、自分ではこれを羅漢様を見るような気持

ちで仕立てている。よく見れば一本一本個性があり、首を落とされてもそれにめげずに修業

に励んでいるようでもある。自分と黒松の我慢比べ。生きている居場所さえ有れば良いでは

ないか。だが、手を抜くとかつらはぼうぼうになる。植物の生命力は強い。あるとき近所の人

からあんたの父親から松の接ぎ木を教えてもらったという話を聞いた。垂れ枝の松が接いで

あるというのであった。確かに垂れ下がっている枝もある。この枝が羅漢さんの腕になるか

は分からない。

2009年4月26日 (日)

尺取り虫捕り

2009/4/26

尺取り虫捕り

農業が中心の地域の学校なので、農家の生徒は労働力を期待されていた。家の手伝いで生

徒の大半が休んでは授業も進まない。そんな訳か、農繁休暇というものがあったように思う。

課外授業の一環という位置づけなのか、桑畑の尺取り虫捕りも行った記憶がある。生徒が

、ガラス瓶等を持って桑畑に入り、尺取り虫を捕獲するのである。丁度、桑の葉が出始める

頃であったかもしれない。尺取り虫が、桑の幹に立っている姿は丁度桑の枝に見えて、これ

を探すのが何となくスリルがあった。桑の葉は蚕に与えるので殺虫剤を使わずに人海戦術で

手で捕獲するのは合理的ではあったと思う。養蚕も既に廃絶の危機に直面している。今は、

絹があちこちの国から安く入ってきて養蚕も成り立たないと父が嘆いてから既に何十年もた

っている。世界に流通する産品の輸出輸入国は時代と共に代わる。これは避けがたいことな

のか。

2009年4月25日 (土)

匠の時代

2009/4/25

匠の時代

内橋克人氏の作品であり、高度成長期の技術者の一人として読んで感銘を受けた。匠とは

所詮職人のことではあるが、その職人技に光を当て技術の人間的な側面を紹介してくれたこ

とが感銘の主因であったと思う。技術者は大抵裏方、黒子に徹しているものだ。自分の手で

物事を作り上げることは大きな喜びに通じる。卒業研究の時、隣の研究室では半導体デバイ

スの研究を始めた。研究室も創設期であり、拡散装置も無い。そこで、実習として電気炉の

設計と製作をして、その装置を手作りで稼働させてついにPN接合が出来たのを大喜びした

姿を見て職人というか手作りの大切さを見た思いがした。かの青色発光ダイオードを作り出

した技術者も同じ様な喜びを感じていただろうと思う。これを会社の中でやりぬくのは大変

だ。結局、大量生産される製品も、最初の一点は手作りであり、それを動かして実物を見せ

るのが職人という事なのだろう。ともかく成功と失敗の話は種が尽きない。この本を職場の新

人に推薦したいと思ったことがあるが、ついにかなわなかった。技術者も夢ばかりは追

えない時代になっていたのであろう。

2009年4月24日 (金)

能研テスト

2009/4/24

能研テスト

経済の高度成長期に金の卵と言えば中学卒業生の事であった。高校進学率が向上して相

対的に中卒で就職する人数が逼迫したためであったのか。労働力は質が高く安いに越した

ことはない。その後、高等教育は義務教育並に普及して、今日では大学教育がその水準に

達している。思えば、日本は経済大国で胸を張るより教育大国を誇るべきかもしれない。残

念だが多大なコストをかけて育成した人材を生かし切っていないのが現状なのかもしれな

い。自分が進路を真剣に考えた時が丁度能研テストの実施時期と重なっていた。記憶は定

かではないが、巨大な人材選別マシーンに飲み込まれる不安を抱きつつもテストを受けたの

ではなかったかと思う。しかし、この能研テストはほどなく消滅したようだ。鵜飼いのように役

に立たない古い知識を詰め込み、その知識を吐き出させて仕事をさせるようなシステムは最

早寿命百年という時代には通用しなくなるだろう。高校を卒業したら、数年間の社会体験をさ

せてそれを大学受験の必須資格として、更に就職後は十年間に一度一年位大学の義務教

育を施すと学問の有り難さが身にしみて分かるようになるだろうし、最新の知見も得られて人

間自身をリフレシュできる。そうなれば頭脳も社会も活性化するのではないか。当然ワークシ

ェアにもなる。中後期大学義務教育という事になる。突飛な事を考えたが、未だ試験の悪夢

にうなされる身にとっては、どうも強制的にさせられる勉強は結局何の役にも立たず、弊害を

もたらすだけのようだ。

2009年4月23日 (木)

アパート住まい

2009/4/23

アパート住まい

結婚後しばらくは実家から数㎞離れた小さな平屋アパートに入居していた。近くに幼稚園生

の女の子がいてよく遊びにきた。アボガドが好きだとか話していた。アボガドとは何?こちら

が教えられたりしたこともあった。ある時宅配人がお手洗いを借りたがその時大切な物を下

に落としてしまった。今だとケイタイ電話だったかなと思ってしまうが、当時の事なのでどうも

ポケベルだったようだ。最近は宅配物がどこにあるかネットで検索できる。配達時間も正確

だ。ここ20~30年間でIT技術は非常に進歩したことになる。ポケベルは会社の非常呼び出

し用に持たされた事がある。一時ポケベルが簡易通信として大変流行した事があったが、ケ

イタイの出現でほとんど消えてしまった。いつでも、どこでも通話できることは安心安全という

点で大きな進歩であったと思う。しかし、そういう便利な機械を持たされるのも大変だ。

2009年4月22日 (水)

コンクリート柱の鯉のぼり

2009/4/22

コンクリート柱の鯉のぼり

五月の青空に元気良く泳ぐ鯉のぼりを見るのは気持ちがよい。日本では男児が生まれるこ

とは目出度く誇らしいという伝統があって、こういう風習が生じたのであろう。鯉のぼりは細長

い杉の柱に立てるのが通例である。柱の頂部には風車を付ける。昔は杉の葉が飾りに残さ

れていた事もあるようだ。我が家にも鯉のぼりを立てる時がついに来た。どうせ高い柱をたて

るならばゆくゆくは無線のアンテナ柱として使おうと思い近所の人に頼んでコンクリート柱を

立ててもらった。アンテナを立てる事は夢であった。しかし、未だにアンテナは乗っていない

が、センサーライトの取り付け柱として何とか役立っている。少子化で鯉のぼりの数も減って

いるのであろうか。気になる事ではある。

2009年4月21日 (火)

親睦会のスキー

2009/4/21

親睦会のスキー

会社に入りしばらくして親睦会のスキーがあったので参加した。谷川岳のスキー場だったと思

う。ともかく、スキーは高校の体育の授業で赤城に行って以来で全く滑れない。集団から離れ

てスキー場の片隅で直滑降の練習をしていた。ついに転んで右肩を打ってしまった。何とか

痛みは我慢できたので黙っていた。その後に、先輩が足を骨折して大騒ぎになった。スキー

は中止となり、先輩は直近の駅に下車して入院。自分の肩の痛みは消えないので、病院に

通ったがエックス線写真では何の異常も見えず積極的な治療は行われなかった。この転倒

による打撲・捻挫の後遺症はその後何年も続いた。それ以来スキーを滑ったのは子供達が

スキー遊びをできるようになってからである。従ってまともなスキーをはいて滑った回数は片

手にも満たない。スキーに誘われることもあるがそれを阻害する要因を説明するのも大変

だ。滑りたいが怪我もこわい。結局、好き嫌いと自分の運動能力を意識して安全側を選択し

て過ごしてきたのが実状だろう。

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嗚呼 伊勢崎 非情

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)