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2009年3月

2009年3月31日 (火)

吉本花月の見物

2009/3/31

吉本花月の見物

大阪駐在が終わるのが丁度学校の夏休みと重なった。子供達を大阪に呼んで家族団欒の

一時を楽しんだ。大阪と言えば何がよいか迷った。自分が良く通ったのが日本橋の電気街で

あったが、ここは遠慮した。電気街のカレー屋さんは皿に飯を盛る時はかりではかっていた

よというのが土産話になっていた。何度も通ううちに全体の姿が見えてくるのは何事にも通じ

る事であろう。当時の事で吉本花月を第一候補として出かけた。子供達がお笑いをどのよう

に感じていたか分からないが、全員お上りさんで気分で入場した。演目を目当てに入ったの

ではなかったので、若い無名の漫才コンビが笑いをとろうと必死に演じていたのに出くわし

た。芸人の世界は厳しいのだと言ったかどうか。ともかく、大阪漫才の根性の一端を見させて

もらった。笑わせてなんぼやねんという言葉が聞こえてくるような気がする。あの、シュンとし

て誰も笑わない場面から、少し笑いがとれたという段階を経て、芸人も成長するのであろう。

幸いその漫才コンビの名前は最初から覚えていない。子供達が本当に楽しんだのはアメリカ

村の方だったようだ。当時はアメリカ村も流行の先端にあり、買いたい物がたくさんあり、あ

ちこち回り、迷子になりそうになった。

2009年3月30日 (月)

コンピュータのワープロ

2009/3/30

コンピュータのワープロ

パソコンとワープロはほぼ並行して普及した。しかし、ワープロはメーカー独自の仕様であ

り、作成した文書の互換性も不十分であった。製品の普及の歴史を見ると駅伝のようにも見

える。チームがメーカー、選手が製品という対応だ。新しいレースのスタート時は新製品の登

場時ということになる。バトンが何世代に渡される間に段々勝負がついてくる。しかし、ワープ

ロにはパソコンという別なライバルがいた。自分は最初から文書作成はパソコンでしていた。

しかし、あるメーカーのワープロでCP/Mというソフトが動くということで、パソコンマニアが関心

を持った。ついに、自分もそのワープロを買ってCP/Mで遊んだ事を思い出す。ワープロも言

葉を代えればプリンター付き文書作成専用コンピュータなのであった。LINUXをOSとした専

用製品をパソコンとして使うマニアもいるようだ。ともかく、専用機は専用機としての便利さの

代償として色々な不便さが生じてくる。会社でも文書作成にワープロを使用する事を中止し、

パソコンに統一したのも総合的な判断であったと思う。結局今日ではワープロもパソコンに吸

収されてしまった。これはメーカーの選択でもあり消費者の選択でもあったようだ。

2009年3月29日 (日)

英文タイプライター

2009/3/29

英文タイプライター

社会人になってから海外通販の注文書等を書くため英文タイプライターを購入した。多分ブ

ラザーの物であったと思う。キー配列はパソコンのキーボードと同じであったと思う。結局、タ

イプライターはプリンターの出現により場外に追われてしまった。タイプライターはインクを乗

せた判子で文字を紙に転写する構造であり、この筆先の部分をピンにして書く部分を一つ

にしたのがドットプリンターであった。タイプライターやドットプリンターは消耗品としてインクテ

ープが必要になる。タイプライターのテープは1~2巻使ったのみで本体の使用は無くなって

お蔵入りした。これを最近子供が見つけだしてオブジェとして使っている。構造がはっきり分

かる機器は何となく親しみが沸く。機能と構造がしっかり対応している為である。ドットプリンタ

ーのヘッドを見ただけでは最早その対応関係が不確定になる。使うピンの位置をソフトで制

御する必要がある。ソフト対応はその後の各種のプリンターに共通する。ともかく、タイプライ

ターやドットプリンターを作ったメーカーが今日のプリンターメーカーとして生き残っているの

は心強い感じがする。

2009年3月28日 (土)

残された磁気テープ

2009/3/28

残された磁気テープ

オープンリール用の磁気テープが2,3巻残っている。多分カッセットテレコが普及する前に買

ったオープンリール用録音機の物であろう。どんな音が記録されているのかいないのか録音

機が無いので分からない。思い出すと、結婚式を記録した8㎜映画フィルムもある筈だが、映

写機が無い。子供を撮したした8mmムービーも残っている筈だ。機材は動くのか。現像を忘

れたフィルムはがらくた箱の中にあった。あれもこれも一種のタイムカプセルだがその蓋を開

けることが年とともに難しくなってきている。しかし、このようなタイムカプセルは今なら何とか

開ける鍵がある。一千年後の人類は今日の文明を何で知るようになるのであろうかと思う

事もある。ともかく、技術は情報量を増大させるためその密度を上げる微細化の方向を選ん

でいる。情報の媒体はゴミや埃、温度や湿度に弱いと思う。今日のインターネット上の膨大な

データもハードディスクをガラガラ回すことにより維持されている。常にいつ消えるかも知れな

いという不安が伴う。手元に残っているガラクタが最大最強の記憶装置なのかも知れない。

2009年3月27日 (金)

初めての海外送金

2009/3/27

初めての海外送金

かって、何かパソコン関係の通販等で海外送金の必要が生じた。DOS/Vのフリーソフトの

CD-ROM等を海外から購入した。IBM PCの互換機にはフリーソフトが多数有った。今日、日

本でも質の高いフリーソフトが多くなっている。最初に海外送金をした時は群銀本店で小切

手を発行して貰いそれを郵便で送った。初めての海外送金の経験であった。ともかく、少額

ではあったが無事に送金されて目的が達成されてほっとした事を思い出す。その後はクレジ

ットカードが使えるようになったので便利になった。しかし、今日では海外から輸入したい物も

ほとんど日本で間に合うので海外送金の必要もあまり無くなった。しかし、金額が大きくなると

現在でも海外送金は難しい面があるようだ。マネーロンダリング等で不法に動く金もあるよう

だが、善良な庶民には関係がない事ではある。

2009年3月26日 (木)

マルチメディアの進歩

2009/3/26

マルチメディアの進歩

電子機器も基本的な単機能から複合的な機能の機器に進化している。振り返って見ると音と

映像を合体することで大きな可能性が開かれた。更に、その信号を運ぶメディアも統合され

るようになった。情報が色々な媒体の上をスムースに流れるようになった技術進歩はめざま

しい。その技術の大きな波毎にマルチメディアが話題になった。FM-TOWNSというパソコン

はCD-ROMを積んでマルチメディア対応として注目された。CD-ROMはマイクロソフトがその

ドライバーをサポートした事によりパソコンに標準装備されるようになった。マイクロソフトも

OSを供給するのに十数枚のFDより、スタンピングで製造できるCD-ROMの方が遙かに低コ

スト化になったと思う。しかし、マルチメディアが普及しそれが当たり前という事になると感激

もありがたさも余り感じなくなってしまいそうだ。

2009年3月24日 (火)

コンデサーが鳴る?

2009/3/24

コンデサーが鳴る?

企業では色々な製品を試作し評価している。その企業なりのこだわりを持っている。特に高

級音響機器などは立派な視聴室を備えて経験豊かな技術者が神経を集中して対象品を評

価する。あるとき、顧客からもたらされた相談にコンデンサーが鳴るという問題があった。ク

レームよりは相談に近い問題であった。持ってきた機器に自分が耳をそばだてても何も聞こ

えない。普通の大部屋なので色々雑音も入るが当人は確かに聞こえるという。電源トランス

が低音で鳴ったり、ブラウン管が放電でパチパチと鳴ったりする事はある。しかし、音を出し

そうなものは無かった。官能試験となるとその人の感覚の鋭さが評価の基準になる。とうとう

分かりませんと宣言せざるを得なかった。テレビの水平偏向周波数は15キロヘルツでこれを

聞き分ける人はいるが実用的にはほとんど無視される。そのとき、かってベンチャー企業の

セールスが圧電ブザーの紹介に来た事を思い出した。圧電素子は一種のセラミックコンデン

サーのような物である。コンデンサーのような素子から音を出す素子を作ったものだ。要する

に電気的なエネルギーを機械的なエネルギーに変換する能力がある部品は何らかの音も出

している事になる。ひょとしたらセラミックコンデンサーのどれかが鳴っているのかもしれない

というヒントを提供するだけで終わってしまった。今日、セラミックスピーカーは小型化でき製

品のばらつきも少ないので多方面に使われているようだ。犯人と思われるコンデンサーを取

り外し外部から信号電圧を加えて音が出るか確認すれば犯人が特定できたかもしれない。

2009年3月23日 (月)

大阪万博の見物

2009/3/23

大阪万博の見物

入社してまもなく大阪へ長期出張の話があった。まだ、自分の仕事もあてにされる程ではな

く、丁度実験のお手伝い程度の仕事で出張してほしいという事で自分にその役が回ってきた

ようだ。宿舎は会社の空いている社宅の一室。自宅以外の長期宿泊は初めての体験であっ

た。大阪は便利なところで飯屋も朝飯時から始めているので重宝した。おかずも焼き魚等が

自由に選べた。出先の上司が毎日単調でつまらないだろうと気を使ってくれて、万博を見に

行こうと誘ってくれた。休日だったので人だかりは多かったと覚えている。しかし、大阪万博の

象徴であった太陽の塔も見たはずだが余り強烈な印象が無い。人々の熱気の方が勝ってい

たのかもしれない。人間洗濯機等のように話題になった展示もあった。経済と社会が上昇機

運にあった。このような出張は最初で最後であった。誘ってくれた方とはその後のおつきあい

は無かったが、得難い経験をさせて頂いたことに感謝している。

2009年3月22日 (日)

コンピュータの番犬

2009/3/22

コンピュータの番犬

番犬とはその名の通り見張りをする犬である。コンピュータは電源電圧が下がって再度あが

ったりすると異常動作する事がある。要するにコンピュータは順序機械であり、指定された順

序が守られないと誤動作をする場合がある。誤動作を続ければコンピュータは正にルール違

反者になって何をするか保証されない。仕方なく、コンピュータが動き始める最初の状態に戻

してやるのが一番手っ取り早い解決法になる。これがリセット動作になる。電源を監視してリ

セット動作を行わせる機能をウオッチドックタイマーという。このような動作をする集積回路を

開発した事があった。要するにコンピュータを使用したシステムの信頼性を向上させるため

である。このような集積回路は現在も安全性が重要であるガス機器等で使われていると思

う。少しでもシステムの信頼性を向上させようとするなら想定される事柄にあらかじめ対策を

盛り込まなければならなくなる。コンピュータチップとウオッチドックタイマーのチップは別々に

するという対策もあった。要人とそれを守る護衛というような関係が常につきまとってくる。番

犬は死んだり、さぼったりして常に役割を果たしてくれる保証はない。それなら、番犬を見張

る番犬が必要ではないか。結局、現実的には万全ではないが、コスト等で妥協できるところ

までしか対策は為されないのが通常だ。かって、自動車の暴走が問題になった事があった。

最近はそういうニュースは余り聞かない。やはり、マイコンを多用する自動車では種々の信

頼性向上対策が続けられてきた結果なのであろう。

2009年3月21日 (土)

入社の面接試験

2009/3/21

入社の面接試験

大学の4年になると就職が目先の課題となる。大手電機メーカーはどうも性に合わない感じ

がした。計測器のメーカーへの就職を考えた。就職に関しては就職担当の先生が相談に乗

ってくれた。というより、当時は企業も大学も求人に関しては密接な関係を持っており、大学

も適材適所の観点より卒業生の就職先を勘案してくれていたらしい。先生が勧めてくれたの

は家電の会社であった。よくよく考えるとこの推薦が色々な面で適していると考えてその会社

に就職を決めた。大学推薦なので、試験らしいものは面接試験だけであった。しかし、人前

で話すのが苦手な自分にとっては面接試験は難関であった。当時は会社の面接試験のノウ

ハウ等はあまり身近に無かったとおもう。どんな準備をしたら良いのかも分からなかった。試

験の当日、ノックをして部屋に入ると偉そうな人が数名並んでいる。それだけでおたおたして

しまった。その中で、どんな事に関心が有りますかと助け船を出してくれた方がいた。そこで、

おそるおそるサイバネティックス云々等について話した。入社して配属先が決まったのはそ

の方が担当する半導体の開発部門であった。その後、一貫して半導体の開発部門で仕事が

出来たのも何かの縁があったような気がする。

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嗚呼 伊勢崎 非情

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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    POST IT :ブログ画面への張り紙に使える。
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)