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2009年4月

2009年4月20日 (月)

第二号の自家用車

第二号の自家用車

最初に買ったのは中古のスバル1000。色は白。第二号車はトヨタのカローラを選んだ。色

はメタリックシルバー。我慢して新車を購入した。丁度働き盛りの年代であった。時には家族

でお出かけという場面もあったが、ほとんど通勤に使った。早朝に駐車場に入り残業で暗くな

ってから帰るという生活パターンで新車の有り難さは余り満喫できなかった。約10年間大過

なく走って手放した。車に関しては余りこだわりはない。苦手なのは車種を識別する事だ。酒

やビールの銘柄と同じ様な嗜好が車にもあるようだが、それとも余り縁がなかった。結局、無

難な平均的な選択であったようだ。ともかく車の基本機能は故障せず良く走る事だ。今思い

出して大きな不満が無かったので良くできた車ではあったのだろう。

2009年4月19日 (日)

女性史を読む

2009/4/19

女性史を読む

結婚適齢期を迎えて自分の結婚について悩むのは人の常であろうか。そんな悩みと共に読

んだ本が高群 逸枝の女性の歴史であったと思う。高群 逸枝は日本の「女性史学」の創設者

と言われる。高群逸枝が女性史に志すのに四国巡礼の体験があったと言う。若い女性がお

遍路さんの姿で四国巡礼を遂げた事が自己の行く先を暗示させたのかもしれない。いつか

行きたいという長年の念願を決行する事が人生の楔の一つとなるのであろう。巡礼は単に巡

り歩くだけではなく始めのきっかけを与えられる旅なのかも知れない。日本の婚姻制度も時

代と共に変遷してきたことを知るだけでも何か得る物があったような気がする。高群逸枝は

石牟礼道子と親子程の年齢差があるが、同じ熊本生まれであったと今知った。熊本にはこう

いう女性を産む風土があるのだろうか。

2009年4月18日 (土)

共同開発

2009/4/18

共同開発

ある時代理店から顧客への出張を要請された。その席で製品に関するクレームらしい話が

出てきた。お宅の製品は品質が劣るのではないかという風であった。故障等の品質に関して

は大抵の会社は専門の部門を持っている。現行品のクレームはそちらが対応するという事

を説明した。仕様、アプリケーションに関する不満なら関係がありますのでお話ししましょうと

いう事になった。グレーゾーンの製品の扱いであった。仕様上は合格品だが、実使用で期待

した性能が出ない製品がまれに混合する場合がある。これを除去するには本当の合格品を

多数犠牲にしてコストが合わなくなる場合がある。ともかく選別可能か検討してみましょうとい

うことになった。クレームを介して何度も顧客と仕事をしているうちに、実はこんな製品が欲し

いが市場にぴったりの製品が無い。是非開発して頂きたいという話が出てきた。汎用品の扱

いで他社さんに販売してもらっても結構ですということになり、共同で開発することになった。

開発には常にリスクが伴う。製品は出来ても、数量やコストが合わないだけで生産ができな

い場合もある。品質に関するクレームから少しずつ信頼関係を築きながら共同開発まで到っ

た。顧客ではガス機器に使われたが、汎用性があるので他の安全性の要求される製品にも

使われた。この製品は設計から生産まで高信頼性を実現するよう配慮して、後の車載用製

品の開発の基礎にもなった。

2009年4月17日 (金)

卒研実験用電源の作成

2009/4/17

卒研実験用電源の作成

卒研の手始めにエサキダーオードのI-V特性を測定することになった。ダイオードに印加する

電圧を変えて電流を測定する。電圧、電流が比較的小さいので使い勝手の良いように実験

用の電源を作成した。入社後は最初はテレビ関係、その後は汎用の集積回路を開発した

が、汎用集積回路に電源に使うレギュレータレータがあった。どこかで体験したことが別の場

面で役に立つこともあるのだなと思う。汎用集積回路は汎用性故に便利ではある。しかし、

使う場所に合わせて最適化した方がさらにメリットが大きくなる。電源用集積回路も汎用品の

みではなく、特定用途用の電源集積回路の開発にも注力した。いわゆるASSP (Application

Specific Standard Product)の電源バージョンであった。特にレギュレータレータにリセット

機能を付けた集積回路は使い勝手の良さで好評であった。

2009年4月16日 (木)

3端子集積回路の開発

2009/4/16

3端子集積回路の開発

集積回路とは一つのチップの中に複数の素子を組み込んだ回路である。回路として働かせ

るには電源とアースが必要となりこれで2ピンを費やす。電源端子と信号端子を共有できれ

ば最低で2端子の集積回路が実現できる。しかし、2端子で実用性にすぐれる集積回路は少

ないように思われる。従って実用的な端子数の少ない集積回路は3端子型からである。トラ

ンジスタが3端子素子であるので、トランジスタのパッケージに封止されている場合が多い。

集積回路の開発に従事した一時期、トランジスタパッケージに入れる集積回路の開発も体験

したがこのピン数の少なさには苦心した事を思い出す。しかし、最小限のピン数を条件に開

発することは色々な技術的課題を解決する事にも通じていた。信号をパッケージを介して取

り入れる3端子のホールICは市場に出すことができた。磁気がパッケージを通過するから磁

気入力のピンが不要となりなんとか3端子で間に合う。光はそれができないので光を通す透

明パッケージを介して光信号を処理すると受光ICということになる。受光ICは開発の最終段

階で開発中止となり涙を飲んだ。しかし、この受光集積回路の開発で色々な技術の蓄積が

出来たのも事実である。

2009年4月15日 (水)

超高速ロジック

2009/4/15

超高速ロジック

江崎博士がノーベル賞を受賞したトンネル現象を利用したエサキダイオードはその動作の高

速性から超高速ロジックへ使用される事が期待されて色々研究が行われていた。学生当

時、英語文献の雑誌会で読みかじった記憶がある。ダイオードは2端子素子で、トランジスタ

は3端子素子である。使い勝手はトランジスタの方が良かったらしく、今日のコンピュータに

はトランジスタ型の素子が使われている。しかし、ハードディスクの記憶素子はNとSの磁性を

もつ2端子素子のような振る舞いを利用している。磁界という空間を伝わる信号が制御端子

を兼ねているような構造とも理解できる。空間を伝わる光や磁界でダイオードのNO/OFFの

状態を制御できればダイオードもロジック素子としての用途が開けるのか。結局似たものに

フラシュメモリーがあり出番は無いのか。技術の世界の役者も永久の寿命はない。いつか主

役が代わる可能性がある。主役と争った脇役の存在もその時には意義があった筈だ。現代

文明の最大の寵児のガソリン自動車も既に老境に入ったのか。既に色々な車が市場に登場

し始めている。一家に一台どうせ買うのなら豪華で高価な物というのがセールストークであり

市場戦略であったが、もはやそれは通用しないであろう。恐竜のようになった巨大なメーカー

をセグメント毎に分割させて互いに競わせれば再び活力を取り戻す事ができるのか。結局試

行錯誤で進むのが技術の歴史の現実か。

2009年4月14日 (火)

青いバラと青色ダイオード

2009/4/14

青いバラと青色ダイオード

青い鳥とは幸せの象徴であったか。青色は落ち着きとともに元気も与える色だ。色彩心理と

いうものがあり、色により心象が変わることも大いにあり得る。青い花を咲かせるバラは自然

界に無いらしい。他の青い花を着ける植物の遺伝子を組み込んで青いバラを作る事も実用

化寸前のようだ。青色発光ダイオードは職務発明における発明者への貢献度向上で話題に

なった。青い色のバラの発明?(創出)は実用性という点で青色ダイオードの比では無いだろ

うが、両者とも新たに創出された知的財産に違いない。職務発明をしてもコーヒー代程度で

は発明を促進する動機付けになりにくい。しかし、生活に心のゆとりが得られる程度の発明

報償があれば発明に前向きに取り組む動機付けになるのは事実である。かって、職場の朝

会等でこの青いバラと青色ダイオードを話題として取り上げた事がある。何事も関心を持つ

ことから始まる。青い鳥は見つける物なのか、卵から育てる物か。こつこつ育てる以外になさ

そうだ。しかし、その前に探し始めねばならない。

2009年4月13日 (月)

接木の失敗

2009/4/13

接木の失敗

何事も理論と実際が車の両輪となる。接木の理論と言えば台木と穂木の形成層を合わせる

事に尽きるようだ。その理論は分かっていても実際がうまくゆかない。何度となく失敗を繰り

返してきた。その失敗は現在も続行中である。台木も穂木も生き物であり接木が成功すると

いうことは両方の細胞がつながることである。なにか分かるような気もするが、現実は穂木の

芽が動き出してから失敗か成功かが判然とする。結局、まだ職人技の残る領域のようだ。と

もかく台木が生きていれば、次回の挑戦も可能になる。失敗した接木の跡を観察するのも修

業のようだ。接木ナイフで手に傷を付けた事も何回もある。しかし、失敗の積み重ねも全く無

意味ではない。果樹が実をつけるまでの道のりは長いがその過程が楽しみなのかもしれな

い。

2009年4月12日 (日)

失敗は楽しいか

2009/4/12

失敗は楽しいか

個人でも、団体でも失敗の問題は常につきまとうであろう。エジソンの発明に関する有名な言

葉から類推するとエジソンが試みたことのほとんどが失敗だったと思われる。しかし、その失

敗を記録し、整理して、不具合点を分析して、次の実験を行うことにより最終的な満足すべき

成果に到る。失敗の一つ一つが投資であり、実行によって得られる物がそのリターンと言え

るであろう。ところが団体の場合は、出来るだけ少ない投資で出来るだけ多くのリターンを求

めることになりやすい。上に立つ人はそれが自分にも団体にも合致すると思う。失敗したと

き、叱られて萎縮するだけでは何事も次の事がうまくゆかない。そこで、失敗例を集めてその

失敗体験を共有したら有効であろうということになりマニュアル作成等も行われる。これは有

る程度の効果ではある。しかし、なかなか続かない。失敗例を提供する人が少ないのであ

る。失敗を公にするのは気が引ける。良い子になりたい人もいる。自分の失敗を公表して良

い子になるのか、秘匿して良い子になるのか。大失敗の場合は報告書の提出をさせられる

場合もある。そんな時は適当に書いておこうということになる。推進する人もいつしか熱意を

失い、時には異動でその仕事を離れる。仕事はうまく引き継ぎされないで終わる。失敗の活

用企画の失敗である。結局、失敗の記録は、実行者が自分で自分の為に客観的かつ主観

的に分析したとき最も役立つようだ。主観的とは実行した人の熱意や思い入れ等が無いと無

意味な事が多いからである。発明が個人のこだわりや発想に依存することが多いのも何とな

く納得できる。凡人は小さな挑戦をして小さな失敗があってもそれを上回る小さな成功が得ら

れればそれでよいのではないか。そんな事を思いつつアシタバの種を播いた。まだ、一度も

発芽に成功していない。

2009年4月11日 (土)

柱にかかったマントの影

2009/4/11

柱にかかったマントの影

こわさの裏には何か説明できない不安があるようだ。幼少時で何歳くらいか覚えていない。

古い家の土間の柱に雨具のマントがつるされていた。農家のありきたりの風景かも知れな

い。夜になって寝付く前にそのマントを思い出すと何となくそこに人がいるような気がしてこわ

くなったことを思い出す。ところがこわいと声を出すこともできない。柱には振り子式の柱時計

が静かに時を刻んでいる。この音さえもこわくなった。怖い昔話等を話を聞かされたためであ

ろうか。

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みかん栽培関係情報

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嗚呼 伊勢崎 非情

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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    POST IT :ブログ画面への張り紙に使える。
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)