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2009年5月 4日 (月)

自動車の規格QS9000

2009/5/4

自動車の規格QS9000

ISO9001という国際標準規格に米国の自動車メーカーのBIG THREEの要求事項を追加し

たQS9000という規格がある。既に2006年に失効しているとの事であり、あったと言うのが

正確なのか。自動車の部品メーカー等はこの規格の認証を取得するために多大な苦労をし

たと思う。開発部門で開発段階における品質の作り込みという点でQS9000の認証取得に

関与した経験は貴重なものであった。FMEA等の品質改善の手法も学んだ。これは圧倒的

な購買力を背景とした規格であることは確かである。既にISO9001という国際標準もあり、

屋上屋のという観もある。BIG THREEは部品を購買する条件にQS9000の認証取得を要

求できる。これにより、間接的には信頼性の優れた部品の調達が可能になる。しかし、BIG

THREEが要求を文書として公表した意義は大きいだろう。この認証を取得できればBIG

THREEへの参入が可能となり、その実績により他の自動車企業への参入も容易になる。日

本の自動車企業はこのようなシステムを構築する動きは低調で消極的であったと思われる。

BIG THREEは認証を取得する企業の監査をできる。この監査の意味も売る側と買う側の力

量により変わる。認証取得の初期の段階では指導に近い部分もあったと思われる。しかし、

高度な技術部品の場合、企業秘密を開示する事も懸念された場合もあったと思う。日本の

購買側の品質管理要求は不良品は一個でもあってはならないとい建前が原則のようであっ

た。個別の対策については売買当事者の協議でなされたようだ。日本では系列メーカー以外

のメーカーの参入障壁は高かった。QS9000は日本の自動車業界にどの程度のインパクト

を与えたのか。残念ながら日本発の世界標準は少ないようである。世界標準を主導すること

により、持ち出しも多くなるかもしれないが得られる間接的な効果も多い。なによりも、自分が

認める価値が世界に通用するという事は自己の価値の再認識となるであろう。2009/4/30 

BIG THREEの一角のクライスラーが連邦破産法の申請をしたと伝えられている。QS9000

という規格の意義は何であったのだろう。

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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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