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2009年7月

2009年7月 9日 (木)

Cyrixの6x86

2009/7/9

Cyrixの6x86

自作パソコンではCPUが安価なサイリックスの6x86(M1)を使った記憶がある。何事も第

二、第三の選択枝があることが好ましいと感じている。結局そういう選択枝が多ければそれ

だけ多くのユーザ層をカバーできる。市場も活性化する。残念ながらCyrixというCPUの会社

は消えたしまった。市場原理という弱肉強食の世界で生き残るのは大変な事である。今日の

寡占的な製品の生産力は常に過剰気味であり、常に価格競争に突入する可能性がある。し

かし、寡占が高度に進むと競争が価格競争も少なくなり安定した利益が確保できる。ある

時、大手家電メーカーの人がラジオは枯れた商品であるが利益を出していると言うのを聞い

た事ある。枯れた商品を最後まで生産できるメーカーはそれなりの体力があるようだ。そん

な目で、メーカーのカタログをみていると、その製品が最盛期であった頃のデザインのままの

製品が三葉虫のようにしぶとく生き残っているのに気づいた。ともかく、自作パソコンという第

三の市場があることにより、CPUという単品のICを買えるのはうれしい。安いチップが見つか

ると使う予定も無いのについ手が出てしまう。

2009年7月 8日 (水)

寄生虫

2009/7/8

寄生虫

かっては、寄生虫にかかる例が多く、学校で検便をした記憶がある。便を採取して学校へ持

って行く。寄生虫の卵を検出して寄生虫の有無を調べて対策したようだ。自分も腹痛を起こし

たことがあり寄生虫が原因であった可能性がある。虫下しの薬を飲んだ記憶もある。ともか

く、人糞も肥料として使われていた時代が自分の幼年時代にあったのだ。自分のおなかにサ

ナダムシを飼っている学者の本を読んで仰天した事があった。しかし、そのサナダムシも現

在では人体に戻るまでの生活サイクルが断たれてしまって絶滅の危機に瀕しているようだ。

ノミ、シラミに関しては頭髪にDDTをかけられたという話を聞いたことがあるが、自分にはそ

の記憶がない。ノミ、シラミにとりつかれた経験はある。ともかく、自分以外の生物から色々な

攻撃を受けて、人体の方もそれに対応せざるを得ないので何らかの抗体等の防御システム

が働きやすかったのは事実かもしれない。終戦直後の学校生徒の写真等を見るとメタボ症

状の顔はほとんど見当たらない。それよりもやせ気味に見える。食料や栄養分の不足ととも

に摂取した栄養分を寄生虫と分け合っていたのであろうか。寄生虫は究極のダイエット手段

かもしれない。ともかく寄生虫が人体に棲息するようになったのは人類の歴史に匹敵する長

い時間がかかっていると思う。寄生は実は共生だったのか。気になるところだ。

2009年7月 6日 (月)

おまけ商法

2009/7/6

おまけ商法

子供の頃は商品よりもそれに付いてくるおまけに熱中してたことがあった。現在もそのような

商法があるかもしれないが、ほとんど興味を失った。キャラメルとかのちょっとしたおやつに

おまけが付いてきて、食べ物はすぐに終わっても、おまけの方はしばらく遊びの材料になる。

子供にとっては一挙両得という所であったと思う。おまけとは違うかもしれないが、雑誌には

別冊付録というものがあった。長い間購読していたトラ技には、最近プリント基板の付録が付

いたりする。それにひかれてついつい買ってしまう。やはり、お買い得という点と一般品で買

えないという魅力があるのだろう。逆に本体の魅力はどうなのだろうか。大勢の購買者を対

象にするとどうしても平均的な内容になってしまう。食べ物では差別化が一層困難である。メ

ーカー側もどちらに軸足を移すか判断に迷う場面があるのではないか。ともかく子供相手の

商売は大変である。しかし、そこに面白さも収益の源泉も潜んでいるのかもしれない。この不

景気な時代に任天堂の業績は好調であるとの事である。市場の性格をしっかり研究している

のであろう。

2009年7月 5日 (日)

欠陥の妙薬はFMEA?

2009/7/5

欠陥の妙薬はFMEA(Failure Mode and Effect Analysis)?

かって会社でQS9000関係の仕事をしていた時に出合った概念である。不良モードとその影

響の分析という信頼性設計の概念叉は手法である。車は安全性が重要だと言っても動く凶

器であり続ける事には何ら変わりはない。これは製造側の論理で作られた手法であると言っ

ても良いだろう。システムの故障モードをあらかじめ推定して、その故障を出来るだけ起こさ

ない対策を設計段階で行う。また、ある故障が起こった場合、より安全側な側に落ち着くとい

う設計概念も重要である。これは、車体の構造設計により衝突時のエネルギーを分散吸収さ

せて人体への被害を減少させる手法に通じるものであろう。このように設計の初期段階にイ

ンプットを行う手法はフィードフォワード手法と言えるだろう。フィードフォワード手法がうまく成

功すればその効果も大きい。ともかく、車は出来るだけ安全を確保するように作っている、後

は使う側の責任だと割り切られたら車の負の側面の改善は進まない。一方、FMEAは工学

的な概念であるが、これが製造業の一部だけに適用されているのは何かもったいないという

感じもする。最近は制度設計とかで国のサービス事業でも欠陥の是正が喫緊の課題となっ

ている。官庁も率先してISOの認証を取得して国民の監査を受けるようになれば欠陥業務の

多くが改善されるのではなかろうか。既に、会計監査システムに欠陥があった事がはっきりし

たがどのような是正が為されたのか。工学的手法も社会学的手法も何ら適用を制限する必

要はないと思う。

2009年7月 4日 (土)

返品調査

2009/7/4

返品調査

かってUHFのトランジスターの仕事をした事があった。初期のMESA型という構造で、現在主

流のプレーナー型とは異なる構造であったと思う。その製品の生産が終了して忘れた頃に返

品があった。かってその仕事をやったのだから調べてくれと言う依頼を受けた。どのような調

査をしたか忘れたが、そのトランジスターは主にUHFチューナ等の民生用に使われたが、返

品はどうも通信用等民生品以外に使われた様だ。従って、民生品以上の使用期間に渡って

使われたらしい。返品調査も信頼性という観点から要求されたものだったかも知れない。通

常、長期間使う部品は定格に対して十分なゆとりを持って使うように設計する。どのような用

途にどんな条件で使われたのか知りたくなった。ともかく、同じ製品でも故障で短命に終わる

物もあれば十分に長い寿命を持つ物もある。寿命もシステムの信頼性もその全体の部品の

中で一番弱い部分が決めてしまう。忘れた頃に帰ってきたあの部品は相当頑張ったのかもし

れない。

2009年7月 3日 (金)

稚蚕飼育所

2009/7/3

稚蚕飼育所

養蚕が盛んであった頃、小さな蚕を共同で飼う稚蚕飼育所が作られた。農業に於いては、管

理の合理化という見地から、発育初期と中期及び後期を分離する傾向があるようだ。数は同

じでも、その量の差が大きくなる。また、幼齢期の管理は細かな配慮が要る。また、万一失

敗すると後続の仕事に大きな支障を及ぼす。稚蚕飼育所は養蚕農家が組合を作り出資して

建設・運営を行った。稚蚕飼育というと細かな仕事が多い。従って実務は各農家の女性が担

当したようだ。聞いた話によると、皆負けん気を出して我先に仕事をこなしたとの事である。

そういう点で、共同作業だから手抜きや楽をしようとする事は無かったようだ。やはり、養蚕

で一家を背負っているという気概があったのだろう。また、蔭であれこれ言われるのを嫌った

のかも知れない。地域により養蚕の衰退とともに稚蚕飼育所も組合も解体されているよう

だ。しかし、往時の記憶を語るようにひっそりと残っている場合もあるようだ。これも地域産業

の遺産かもしれないがいつまで残るのか気になる所である。

2009年7月 2日 (木)

たにし

2009/7/2

たにし

田んぼや小川に生息していた巻き貝の一種である。はっきり覚えていないが、これを捕って

きて、ゆでて中身をほじくり出してから、再度味付けをして食べたような気がする。食感、味と

もそれほど良くはなっかたと思う。たにしを食べたのは終戦後の極短い時期であったようだ。

おかずが容易に手に入るようになってからはたにしを食べる事は無くなったようだ。農薬を使

うようになり、たにしもいなくなったり、いてもあえて口にしないようになったのかも知れない。

2009年7月 1日 (水)

2009/7/1

昔は田植えも魚捕りも素足のことが多かった。仕事や遊びに熱中していて、足が痛痒いので

その部分を見ると蛭が吸い付いていて急いで払いのける事があった。吸い付いた所からは

血がにじむが、そんな事もあまり気にせずまた作業を始めた。馬蛭という一回り大きな蛭も

いた。これにはさすがに手がでなかった。しかし、馬蛭に吸い付かれた記憶はない。昔は膿

を蛭に吸わせた事もあったと聞いたことがある。蛭も人間の生活と全く無関係でもなかったよ

うだ。蛭が動物に吸い付けるチャンスは少ないのではなかろうか。他の水中生物を食料にし

ている方が多いのだろうか。今日でも、蛭は田んぼや小川に生息しているのであろうか。

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)