飼育係
2009/12/28
飼育係
小学生の通知簿には各学科の他にクラスの中の係りが記されていたように思う。総合評価も
あり、担任の先生は良い点とかもう少し努力すべき点等が手書きで書かれていた。当時に学
級人数は50~60名と多人数であったので、各生徒毎に総合評価を書くのは大変な作業であ
ったと思う。自分も親に通知簿を渡す前にその総合評価をこっそり読んで、先生は良く観察し
ているなと思った事もあった。しかし、クラスの中でどんな係りをしたのかははっきりした記憶
がない。ペットの事に考えが及び、飼育係をやった事がある事を思い出した。他に給食係、
掲示係等もやったような記憶がある。当時、小学校に数坪程度の小鳥小屋があって、そこに
セキセイインコ、ジュウシマツ等の小鳥を飼っていた。飼育係は餌の粟、ヒエ、菜類等の餌を
与え、小屋の清掃等をした。餌箱の殻を息でフーと吹き飛ばしたりしていた。ともかく生き物
を飼うためには餌を与える世話だけは欠かせない。その後、ほとんど母校に行くことはなくな
ったが、最近見たところでは小鳥小屋は取り壊しになっているようだ。確かに、学校で生物を
飼うことは色々な面で手間がかかり、その教育効果を測定し難い面がある。教職員自身とし
ても、自分が短期的に評価される仕事を優先するのは人情ではあろう。そんな事を考える
と、自分が小学生の頃、小鳥小屋があって、それを運営する学校側の体制があった事を有
り難く思うわけである。鳥の餌を買うだけでも雑用がいくつも生まれるのだから。