青リンゴ:いとしきもの
2010/9/11
雑草も今が花を付け種子をならせるための最後の踏ん張り時。畑の苗も雑草に勝つか負けるかの分かれ目。そんなわけで、ここ数日は苗の救出にかかりっきり。ヒメジョオンは羽毛の着いた小さな種子を飛ばす寸前だ。イシミカワには既に実が付いている。ヤブガラシはつぼみが膨らんで花が開きそうだ。メヒシバも密生しているので上へ上へと伸びて背丈以上になりついにへにゃっと倒れて尚伸びようとしている。こうなると刈り取りも手間がかかり大変だ。畑に入ると実の付き始めたあのリンゴの木(ジョナゴールド/ M26台 )が無い!
背丈以上に伸びた雑草のジャングルをかき分けて調べると、根本がカミキリムシに食害されて、蔓や雑草の重量と風圧でやられたのか、倒れて瀕死の状態になっていて愕然とした。果樹は弱ると実を落とし、次ぎに葉を落とす。根本に落ちた青リンゴが転がっていた。摘果で青リンゴが収穫できれば上々の方である。今年は管理不足で青リンゴを収穫してしまった。駄句でもひねって慰みとしよう。それでは、以下本題。
雑草句録:青リンゴ
■青リンゴいれたカレーで元気付け
摘果した未熟のリンゴをカレーに投入した時の句。初生りの頃のリンゴで捨てるのも勿体なかった。果物も自分で作るとその時々に使い道があるような気がする。青リンゴの酸味、渋味もまた別の味で楽しめる。アップルコンピュータのロゴマークはかじりかけの青リンゴだったような気がする。アップル社のロマンとベンチャー精神がそのロゴマークに生きているようだ。青リンゴをカレーに入れたって良いじゃないか。元気になれば。
追記:アップル社はiPod 、iPone 、iPadと小型携帯機器で次々にヒットを飛ばしている。単なるハードだけの勝負ではなく、徹底したソフト戦略をとっている事が快進撃の主な要因であろう。そのアップルも成長の過程で苦い経験もしている。しかし、企業としていろいろ挑戦し、失敗した歴史から多くを学んだ結果として現在のアップルがあるのであろう。
元技術者でエンジェル投資家の平強氏は自身のブログ「挑戦せよ」で、日本の技術者もアップルに挑戦して欲しいと声援を送っている(http://tsuyoshitaira.com/参照)。故・池田首相が1962年、当時のフランスのドゴール大統領訪問時に手みやげにしたトランジスタラジオ以来、小型電子機器は日本のお家芸になった。しかし、芸事に甘んじていては世界のトップを目指すのも視野に入ってこない。池田首相がトップセールの先駆けであったとしても、今日では企業の技術力マーケッティング力等を含めた総合力が市場での生き残りを決めるのかも知れない。創業の精神はその色々な力を収束するレンズの役割をするのであろう。