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2011年3月19日

2011年3月19日 (土)

かみつけ女流歌人 雅:絆(きづな):歴史の転換:阪神淡路大震災を越えた東北関東大震災の死亡者数(改題):残照雑記:ノモンハン事件に従軍した父の戦友・新井正明氏の事等:110319。

歴史の転換:阪神淡路大震災を越えた東北関東大震災の死亡者数(改題):残照雑記:ノモンハン事件に従軍した父の戦友・新井正明氏の事等

追記(2018/01/19):記事整形、過去BLOG再読、印象・コメント等:埋もれていた記事のタイトルを内容に相応しく、検索にかかりやすくするため修正した。尚、再投稿もしておく。


2011/3/19
歴史の転換:阪神淡路大震災を越えた東北関東大震災の死亡者数

今朝6時のNHKニュースで東京電力は電力需要予測から本日の計画停電は見送られると報じた。名ばかりの計画停電に翻弄され、交通信号が停止した為に死亡事故が起こる等二次災害事故のような事故も多発している。現在行われている計画停電の妥当性を大至急検証して、安心安全な電力供給体制を早急に樹立して頂きたい。思うに「安心安全」という基本的な言葉が既に蒸発して消えてしまったかのような現実となっている。これでは企業も民間も毎日の仕事が成り立たない。本日は北関東自動車道の全線開通の日であるが式典は中止された。東北関東大震災が北関東自動車道全線開通にも影響した。

東北関東大地震が起きてから七日目の昨日、この大震災の死亡者数が、戦後の自然災害としては最大を記録した。また、東京電力福島原発の事故レベルが5に上昇し、日本の原発事故としては最悪の事態になった。まさに、日本の運命の転換点にさしかかっているように感じる。それを産経ニュースは以下のように伝えている。

産経ニュース(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110318/dst11031818180074-n1.htm):「福島第1原発事故「レベル5」 米スリーマイル並み(2011.3.18 18:17 );
 経済産業省原子力安全・保安院は18日午後の会見で、日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の連続事故について、国際原子力機関(IAEA)が決めた8段階の国際原子力事象評価尺度(INES)で「レベル5に相当する」との暫定評価を発表した。原子炉が炉心溶融を起こし周辺に放射性物質が放出された米スリーマイルアイランド原発事故(1979年)と同レベルとなる。」

産経ニュース(http//:sankei.jp.msn.com/affairs/news/110318/dst11031820220081-n1.htm2011.3.18 20:21 ):死者・行方不明者1万7227人 18日午後7時現在 警察庁;
「警察庁によると、18日午後7時現在、東北など12都道県警が検視などで確認した死者数は6911人に上り、平成7年の阪神淡路大震災の死者数(6434人)を超えた。」

地震と津波による死傷者は自然災害と見なすには躊躇しないだろう。一方、原発の危険度5という評価は地震と津波を前提条件とするが、自然災害とは異質なものと考えざるを得ない。原発の危険度5の状況で適切な対応が成功しないと更に事態は悪い方向に向かう。なんとか進行を阻止してもらいたい。

阪神淡路大震災にまつわる記憶として自分の父が被災地の戦友の安否を必死に確認したがった事があった。戦友とは新井正明氏(群馬県出身)。当時父は入院加療中で安心出来ぬ容態で家族が交代で付き添いをしていた。そんな時に阪神淡路大震災が起きた。それを聞いた父はしきりに関西在住の戦友新井正明氏の事を気遣った。新井正明氏と父はノモンハンで従軍した時の同期兵だった。終戦後は同期兵が戦友会を作り戦友の交流は50年以上にわたり、高齢になり活動が困難になって同期会は解散した。戦争の事を余り話さない父であったが、兵営を一歩外に出れば実弾が飛び交う戦場であった。いつ命を落とすか分からない恐怖の中の軍隊生活を送った。

戦争を振り返り、新井正明氏が住友生命の社長になってからも、あいつは本当に立派なやつだと口にしていた。新井正明氏が東大卒に対して父は小学校卒でしかないが、軍隊の同期兵と言うことで同じ付き合いが出来た事を喜び誇りにしていた。新井正明氏の年譜をみると昭和12年東京帝国大学(現東京大学)卒業、昭和12年住友本社入社、住友生命に配属、昭和13年召集、昭和14年ノモンハンでの戦傷により右脚を切断とあった。今調べてみて、新井正明氏が父より数年先輩であると分かり、改めて父の言葉を実感した。学歴や年齢にこだわらずつき合ってくれたのだ。母は何回か住友生命に電話をかけて安否を尋ねたが丁寧に断られたようだ。しかし、ノモンハンの同期兵のだれそれと言うと、その話が新井正明氏本人に伝わったらしく、無事である事と住所を教えてくれた。父はそれを聞いて安心し、その後しばらくして他界した。葬儀等が一段落してから母が新井正明氏にこちらの消息を伝えると丁寧な哀悼の手紙を頂いた。新井正明氏は90歳の長寿を全うされたが父のお礼を失念していた。改めて氏のご冥福をお祈りします。

WEBで新井正明氏の事を調べると従軍期間は一年以下。父も20歳前半の生死と寝食を共にした戦場体験とその後の同期としての付き合いを通して、新井正明氏の事を語ってくれたのだと思う。WEBで新井正明氏が陽明学者安岡正篤を師と仰いでその後の活動の基礎としている事はつい今知ったことである。そのきっかけがノモンハンでの右脚を切断した事であるらしい。ハンディを克服して会社のトップに上り詰めたが、会社運営でも見事な人事を行い、その引き際も潔く、松下政経塾理事長もつとめたようだ。陽明学とは今時流行っていないが、知行合一を説くらしい。日本が元気な頃、安岡正篤に師事した政財界の要人は多い。今、日本は東北関東大震災という国難に匹敵する災難のさなかにある。地震、津波、原発の放射能等それに直面している多くの人々がいる。まさに生命の危機と背中合わせの戦場と同じ状況のようでもある。誰もがそういう人々の安否や安心を気遣っている。生死と寝食を共にする事で強い絆が生まれ、生死の危機や喪失したかけがえのないものすべてを克服する事で新しい一歩を踏み出せるのではないか。東北関東大震災に際して改めて新井正明氏の事を思い出した。新井正明氏が今日の東北関東大震災を見たらどんな助言を頂けるのだろうか。

昨日の天気

TAVE= 4.9
TMAX= 11.6
TMIN= -1.3
DIFF= 12.9
WMAX= 5
SUNS= 11.2
RAIN= 0

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:絆(きづな)

歌題=絆(きづな):

■まどろみの なかの幼日 春の野を 探せよ探せ 母に逢ふため 6 阿部 貞子

介護や死別を通して、幼い時の母への思いは益々つのる。そんな気持を探せよ探せと率直に詠っている。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)