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2011年3月24日

2011年3月24日 (木)

かみつけ女流歌人 雅:ひとりの世界

2011/3/24
放射性ヨウ素が各地の農産物、東京都の水道水から検出されて大問題になっている。放射性ヨウ素は半減期が1W余りだから少し辛抱しろという事なのだろうか。セシウムの半減期は数十年と長い。放射性セシウムが原発から拡散すると、検出された地域の今生きている人は生涯その影響を受け続ける事になるだろう。測定したデータは全て公開すべきではないか。原発がばらまいた放射性物質が野菜農家、販売店、消費者に与える悪影響は計り知れない。誰もがヨウ素だけがばらまかれていると考えていないだろう。隠している事がたくさんあるのではと疑っているからパニックが起こる。安全のためと気楽に摂取禁止を発令してするだけで、その影響を考えないのだろうか。安全と言うなら自ら現地に行って自らその野菜を食べてその正しさを証明して貰いたいと誰もが思っているだろう。それが、過去の流儀ではなかったか。トップの姿が見えない。政府も東電も。謝罪訪問を拒否されているのも現実だ。許せない、許せない、許せないという声が聞こえてくるように感じている。

昨日の天気

TAVE= 6.2
TMAX= 9.4
TMIN= 2.2
DIFF= 7.2
WMAX= 7.9
SUNS= 10.1
RAIN= 0

身辺雑記:東北電力と東京電力の比較

東北関東大震災で電力供給の二次的被害が発生している。東京電力は原発が停止してその供給力が逼迫して計画停電の実施を余儀なくされている。それでは、被害が最も集中している東北電力の状況はどうかと気になった。東北電力が計画停電を始めた直後だったか、雨天で水力発電の発電量が上がったので予定の計画停電は中止するというニュースを聞いた事がある。東北電力の場合、地震の被害で電力を使えないという事情もあるかもしれないが東京電力ほどの逼迫はなさそうな印象を受けている。当然東北電力の原発も停止しているが、原発の比率が低いのだろうか。

東北電力のホームページを覗いて見ると、平均需要、想定需要、実績需要(速報)として、計画停電の根拠となるデータをホームページで開示している。東京電力のホームページの作成姿勢は出来るだけ見せたくないという雰囲気が漂っているが、東北電力のホームページはできるだけ見やすいように心がけているとそのホームページ作成コンセプトを述べている。情報開示も進んでいるように見受けた。また、風力発電、太陽光発電等環境面にも配慮した取り組みをしている事が窺えた。(リンクは控える:東北電力 ホームページでGoogle検索)

原発冷却装置のバックアップ電源で大問題を起こした東京電力であるが、東北電力の送電線が福島第一原子力発電の近くを通っているにも拘わらず、それを利用しなかったのは単にお殿様の面子だけだったのだろうかと今になって感じる。原発事故の初動対応は寸刻を争う。放射能が拡散してからでは、被曝を考慮するため作業効率は落ちる。東北電力の送電線からバックアップ電源を引いておく事も可能であったのではないか。

朝日新聞のNET記事によると、東京電力の供給電力の逼迫は今年の夏だけでなく来夏まで及ぶと報じている。公平という美名の本、当初輪番停電と呼ばれていたが、それはすでに死語になったのか。東京23区は計画停電から除外されているのも、計画停電の恣意的な性格を示している。地区割りによる停電時間の不均等も指摘されている。長期的な停電が続くと想定されているのだから、その基礎データを開示して、利用者が納得できる停電を実施すべきである。

風の男 白州次郎(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/02/2000-114b.html)は公職を退いてから、東北電力の会長も務めたようだ。白州次郎に関しては山口増海氏のblog
http://www.iax.co.jp/subscriptions/impressions.htmlに記事があった。企業のDNAについても参考になる記事があった。東北電力は白州次郎のDNAを引き継いでいるのだろうか。ともかく電力会社は国家の基幹産業だ。その存在理由、社会的責任は自ら厳しく受け止めその実現に全力投入すべきである。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:ひとりの世界

歌題=ひとりの世界:

■点訳を 修羅の如くに 打ちつぎて 浮かび来る執念(しゅうね)き 棟方志功 52 菅井 しも

高齢でも人には負けじと点訳に執念を燃やすと、極度に視力の乏しい板画家棟方志功の仕事の姿が目に浮かんでくる。

追記:WIKIPEDIAで調べたら棟方志功は青森県の生まれ。

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  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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