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2011年3月29日

2011年3月29日 (火)

かみつけ女流歌人 雅:百歳の姑逝けり

2011/3/29
穏やかな天気だったが、仕事途中に雑用で外出。耕耘機やトラクターから燃料を抜いて車に使った人もいたようだが、ガソリンもかなり出回ってきた。軽油のみのスタンドもあった。行きつけのGSでは無かったが、給油に入ると、カードはあるかと聞かれた。無いと言うと、今度はうちに来たことはあるかと聞くので、何回か来たと答えると通してくれたが、セルフの店であった。勝手が分からないので聞いたら教えてくれた。ようやく、安心して車に乗れる。本日、福島原発2号機だったか、建屋の屋外に抜けるダクトから高濃度の放射能が検出されたというニュースがあった。予想通り事態は更に悪化してきた。

追記:福島第一原子力発電敷地内でプルトニウムが検出されたというニュースが流れたので、東京電力のホームページで確認。概要は以下の通り。

以下東京電力発表の冒頭。
*******************************************
福島第一原子力発電所構内における土壌中の放射性物質の検出状況について

                             平成23年3月28日
                             東京電力株式会社

 周辺環境のモニタリングの一環として、東北地方太平洋沖地震で被災した福島第
一原子力発電所の敷地内(5地点)において、平成23年3月21日および22日に採取
した土壌中に含まれるプルトニウムの分析を行った結果、この度、別紙の通り、プ
ルトニウム238、239、240が検出されましたので、お知らせいたします。
*******************************************

自然界のものではなく、原発のものも含まれるとしている。ついに、隠し通せぬ事態になったように感じる。今後、数値はエスカレートするのか。それにしても、サンプル採取から1週間も遅れて発表するのは意図的な情報操作を疑われても仕方ないのでは。別紙はpdfで読めず。

昨日の天気

TAVE= 7.3
TMAX= 13.8
TMIN= 0.2
DIFF= 13.6
WMAX= 2.7
SUNS= 11.7
RAIN= 0

身辺雑記:エネルギー多消費文明とツケを後世に残すごみ処理

東北関東大震災で日本の各地電力会社は原発の津波対策の見直しをしているとの事。原発の一番怖いことは、核燃料を燃やした後の廃棄物の処理。一般の家庭や業務用の廃棄物同様に、焼却・埋め立て・投棄等の最終処分が非常に困難なことが大きな問題である。群馬県は地震に対して比較的安全であると言われている。

関東大震災にからんで調べてみた。「関東地震」:『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)によると、関東大震災を起こした関東地震は「200年以上の周期で繰り返し発生していると考えられている。」と述べている。

その脚注1に「 福和伸夫. “繰り返しやってくる巨大地震” (HTML). 2008年8月1日閲覧。」という記事があり、「東南海地震の発生確率は、今後30 年で50%、50年で90%、南海地震はそれぞれ40%、80%とされている。ちなみに、2003年に発生した十勝沖地震は30年発生確率60%、1995 年兵庫県南部地震の場合は最大でも8%の発生確率だったと言われる。今、最も地震発生確率が高いのは宮城県沖地震の99%である。宮城県沖では、30年程度の時間間隔で地震が発生しており、前回の1978年宮城県沖地震から26年が経とうとしている。これらの地震の切迫性が理解できる。」と述べている。何と、「今、最も地震発生確率が高いのは宮城県沖地震の99%である。」述べており、その予想が的中したように東北地方太平洋沖地震が起きてしまった。

また、脚注5に「早川由紀夫ほか. “『類聚国史』に書かれた818年の地震被害と赤城山の南斜面に残る9世紀の地変跡 (PDF)” 1ページ. 2008年10月29日閲覧。」という記事があり、群馬県の赤城山の南斜面に相当巨大な地震が起きたことがあると述べられている。歴史的に見ると、群馬県でも大地震があり、かなりの被害が出ている(最近の新潟県中越地震(2004.10.23
(平成16 年)では、負傷者6 人、家屋一部損壊1,055 戸)等。

群馬県は内陸で原発も無いので、東北関東大震災と比較すると、津波、原発の被害は無いと思うが、山間部の土砂崩れ、河川の氾濫等の可能性はあるだろう。当然、道路、建物の損壊も起こる。東北関東大震災で特に目立った点は、ライフラインの中でもエネルギーの確保の重要性。特に電力とガソリン。何をするにも人力のみでは地震後の仕事がほとんど進まない。しかも、一般家庭では両方備蓄が困難だ。地震・津波多発地域では、それを想定した防災計画が立てられ、訓練も行われていたようだが、群馬県では地震対策はまだまだ改善の余地があるのかもしれない。行政組織も、合併等で集中化が行われているが、いざ地震の時、末端地域情報を確実に収集でき適切な対応がとれるようになっているのか等は検証が必要だろう。

東北関東大地震が発生した3月11日は、厳冬、猛暑の時期ではなく、何とかしのげる時期であったと思う。そのため、インフルエンザ、食中毒等二次的災害は比較的少なく抑えられたのではないかと思う。もし、夏期に地震が起きて、停電となり、冷蔵庫が働かなくなると腐敗・食中毒の発生等の食糧問題が拡大すると思われる。また、地震では損壊により多くの廃棄物が発生する。

MSN産経ニュース - 2011/03/25(http:/sankei.jp.msn.com/affairs/news/110325/dst11032517580063-n1.htm)は、「ごみ急増に悲鳴、焼却工場ダウン間近 仙台市:東日本大震災以降、仙台市のごみの量が急増している。家庭からの燃えるごみは焼却能力の1・5倍を超え、限界間近。これとは別に震災に伴う大型ごみも大量に出ており、市の担当者は「今後は桁違いのごみが予想される。国レベルで対応を検討してほしい」と訴えている。」と伝えている。前橋市は市内の廃棄物処理工場を集約して、新工場を作る計画らしいが、最近の報道では「 前橋市の高木政夫市長は25日の定例記者会見で、東日本巨大地震で生じた材木などの廃棄物5万トン分を被災地から受け入れる方針を明らかにした。計画停電などの影響でごみの焼却が進んでいない県内市町村からも3万トンのごみを引き受けて処理するとしている。((2011年3月26日  読売新聞))」とまだ処理能力に余力があるように見える。

廃棄物処理工場を一つに集約した後、地震等の被害でその工場が稼働できない場合の被害は相当広範囲に及ぶだろう。東北関東大地震で茨城・千葉で生じた液状化現象も気になる所である。原子力発電所も大艦巨砲主義で大きい方が効率が良いからと大型に向かってきたようだ。しかし、安全性を考えると小型化の考え方もあるようだ。その場合、数を多く作る必要がある。事故の場合発電能力がゼロにならず、事故時の対応も小型なので容易になるものと推測する。数を多くして保険の役をさせるのは生物も行っている。前橋市も当然今回の東北関東大震災を契機に防災計画等の再点検をするものと思う。新設廃棄物焼却工場の小型化、分散化と大型集約化のメリット、デメリットを再評価するよう期待したい。今回の福島第一原子力発電所事故は原発が単に電力の生産工場だけでなく廃棄物貯蔵所でもあると教えてくれた。原発が一般ゴミのように廃棄物を最終処理が出来ないことを知るのも勉強になる。廃棄物は次世代へ永久に残す危険物というつけ・負の遺産でもある。原発のおいしいところだけ先食いしているのが現状だ。

廃棄物焼却工場も見方によればゴミ発電機である。しかし、ゴミで発電するのが主目的ではないだろう。ゴミは再利用すれば相当の削減が出来る。というより、今後はゴミを出さないような生産と消費の仕組みを作らなければ資源小国の日本は生き残れないと思う。今回の東北関東大震災で日本の国力は確実に低下すると考えられるので、輸入する石油価格の高騰も経済や家庭の負担になる事は見逃せない。エネルギーも多様化して保険をかける必要があるだろう。ゴミ運搬車が消費するガソリンだけでもかなりの量になるだろう。もし、家庭でゴミを処理できるような燃焼器兼発電機のようなものが出来れば、焼却用ゴミ運搬車は無用になる。これは、価値観を変えれば現在の日本の技術で可能だろう。大艦巨砲主義の大型ゴミ焼却工場はダイオキシン等の有害物質の発生を減らすだけで万能ではないと思われる。焼却でCO2は発生を続ける。それを無視して、地球温暖化対策云々を行っている。ともかく、東北関東大震災は一般ゴミも核のゴミも大量に出す現代文明に対して大きな教訓を与えているように思われる。持続可能な社会という綺麗な言葉が流行っているが、このままでは先が危ないという意識の裏返しのように感じてしまう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:百歳の姑逝けり

歌題=百歳の姑逝けり:

■遠からず 天に召さるる 姑なるか 看護れるわれに 両の手合す 8 荒木 みよ子

百歳で惚けても、尚介護する嫁に両の手を合わせる姑の姿に神々しさを感じたようだ。

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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
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    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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