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2011年4月16日

2011年4月16日 (土)

老人の寝言:地元の底力なしに東北関東大震災からの復興はない

2011/4/16
昨日は夏のような暑さ。昼頃、我が家の軒先の気温は28℃であった。地面はからからに乾燥している。雨が欲しいが雨も怖い。東北関東大震災のニュースも、やや落ち着き復興への取り組みが課題となってきた。原発がいまどうなっているのか等の報道は余り目立たなくなった。そんな中asahi.com(2011年4月15日22時59分):(url=http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY201104150405.html)は「放出の汚染水、計1万トン 放射能1500億ベクレル」というタイトルで「東京電力と経済産業省原子力安全・保安院は15日、東電が4日から10日にかけて福島第一原子力発電所から意図的に海へ放出した比較的低濃度の放射能汚染水が、合計1万393トンにのぼったと発表した。」と伝えていた。高濃度の放射能汚染水を保管するために、保管容器に蓄えられていた低濃度の放射能汚染水が玉突き論理で大量に海洋投棄されている。現状のままだと、この高濃度の放射能汚染水を貯めておく容器も満杯になる日が来る。福島原発プラントはすでに放射能で完全に汚染され、放射能が作業の進行を妨げているのが実状だ。放射能の息の根を止める抜本的な対策を早急に実施してもらいたい。また、有限の地球という視点から、海洋に投棄した半減期の長い放射能汚染物質は地球表面を巡回し続けるだろう。人類がこのような事故を何度も繰り返すと地球全体の平均的な放射能濃度は徐々に上昇してしまうのではないのかと思う。長期的には炭酸ガスの排出と同じような、しかしもっと深刻な問題が発生する可能性がある。ともかく、日本は世界的規模で、放射能汚染物質環境排出権というのがあるとすれば、すでにそれを前借りして使ってしまったのである。

昨日の天気

TAVE= 18.1
TMAX= 25.8
TMIN= 8.8
DIFF= 17
WMAX= 4.9
SUNS= 9.5
RAIN= 0

老人の寝言:地元の底力なしに東北関東大震災からの復興はない

週刊誌を立ち読みしていると、早くも東北関東大震災からの復興事業に関して利権のぶんどり合戦が始まっているとの事。先ず安定な生活再建が第一なのだが、一般の被災者が復興を考えるゆとりが無い時に、雲の上ではそんな風が吹いているようなのだ。都市にしろ、集落にしろ長い歴史を経て形成されてこそ本当の生活の場として存在価値が出てくるのではないか。上の方から一律に官製復興計画が出てきたところで、そこに住む住民が満足するものになるかは分からない。おそらく、安全目的で人工的なビジネスホテル街のような町並みを作ってもそこに住む住民の心は落ち着かないのではないか。農業・漁業は住職一体が望ましい。通勤農業・漁業のような事は可能なのか。被災住民がもう仮設住宅から出て新しい生活を始める時期だと思った時から復興の第一歩が始まるのではないか。被災地住民がどのようなふるさと、どのような住環境を望むのか。被災地住民が話し合って、納得の末に事業を進めるのが最善ではなかろうか。被災地住民がいま何が必要なのか、必要な物や事業を一つ一つ解決してゆくこと自体が復興のプロセスであろう。

かつて、ふるさと創生事業という国家的事業が行われて、地方自治団体に資金が交付された。この資金が、どれだけ有効に使われたのか分からない。しかし、その使われ方は多様であったようだ。最近思うのは、何かの会合の数人の有識者は数万人の一般人の能力に対しては塵芥程度の知識も見識も持っていないのではないかという事だ。何か官製事業を始めるきっかけの有識者会議がどれほどの有効性があるのか。有識者会議も官製事業翼賛や隠れ蓑という飾りだけのあだ花で終わってしまうのがほとんどではないか。東北関東大震災も各県各都市で被災状況は様々だ。国は地方分権と歯の浮くような美辞麗句を連ねて来たが、今回の東北関東大震災の復興事業に際しては、国はかつてのふるさと創生事業のように、各県各都市に実状に合わせた復興計画を立案させ、復興資金を各自治体に配分し、各自治体の自主性を最大限に生かすような方式を採用するのが良いのではないか。

国が、東北関東大震災を当面の最大課題と位置づけるのは当然だが、国の機能の重要部分を長期間特定事業に集中する事は、国家としてやるべき事を先送りして、結果的には国家を弱体化させてしまうのではないか。国としては、復興計画の大綱を決めて、各自治体・各地方・地域間で解決できない部分を国が統括するようにすべきではないか。逆に、福島原発の事故からの復興に関しては、原発自体を、各自治体等で扱うことすら現実には不可能な状況である。福島原発の事故からの復興は国家が国家の威信をかけてやるにふさわしい事業である。このような分野に先手・先手と対策を打ってもらいたい。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:母

歌題=母:

■花咲けば 蚕飼ひの用意 せかるると 飼はずなりにし 母はつぶやく 40 小山 多嘉

季節と仕事が記憶と意識の底に深く染み込んでいる百歳の母を詠んだ女の一生の一部。

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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)