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2011年4月28日

2011年4月28日 (木)

技術 回顧と展望:各原発毎の最強の原発事故防災マップを即作れ

2011/4/28
昨日は熱い位で、上着を脱いで仕事。東風が吹く。雨蛙が鳴いた。ヤグルマギク、山吹、リンゴの花が咲いている。リンゴの苗を植えたのは一度も見たことのないリンゴの花を見たかったのも一因。カチューシャの歌も影響しているのか。リンゴの実の収穫は前途多難。仕事前に農具の刃物研ぎ。刃物研ぎは気分安定や暇つぶし等の思わぬ効用がある。ある本に刃物研ぎは仕事の前にやるとあったがやはりそれが正解のようだ。今年のスギ花粉の飛散は既に山を越えたようだ。今年のスギ花粉飛散量は非常に多いとの予想であったが花粉症の症状は平年並みで済みそうだ。今年はマスク着用を徹底した効果があったのか。春本番だ。しかし、ついつい東日本大震災を思い出し手放しで喜べない。警察庁の東日本大震災の被害状況(2011/4/27)を調べると以下のとおりであった。行方不明は11432名。
Higai_110427_ttl
このデータには東京電力福島第一原子力発電所の原発事故の被害はほとんど含まれていないと思われる。あらためて福島原発事故の被害の性格を考えさせられる。「阪神・淡路大震災」:『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)(最終更新 2011年4月25日 (月) 01:29 )による被害は「死者 : 6,434名 行方不明者 : 3名 負傷者 : 43,792名」である。東日本大震災での津波被害の大きさをこのデータ比較であらためて実感した。

昨日の天気

TAVE= 17.9
TMAX= 27.4
TMIN= 8.5
DIFF= 18.9
WMAX= 6.6
SUNS= 9.6
RAIN= 0

技術 回顧と展望:各原発毎の最強の原発事故防災マップを即作れ

asahi.comは、「放射性物質の拡散予測、今後は公表 原子力安全委(url=http://www.asahi.com/national/update/0425/TKY201104250477.html;2011年4月25日23時58分)」というタイトルで、「原子力安全委員会は25日、緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)を用いて、福島第一原発事故による放射性物質の1時間ごとの拡散予測を今後、公表すると発表した。予測のマップなどは毎日昼ごろ、ホームページに更新していく。事故後2回しか公表していなかった。」と報じた。

自然環境へ放射能物質が排出された時、その後の拡散状況を知る事が、避難や被害防止に最も重要だ。そのために開発されたのが、「緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)」だろう。残念だが、システムはあっても、そのシステムが一番稼働して欲しいときに機能しなかった。要は、システム自体は稼働していたが、それを公表するシステムが機能しなかった。言い換えれば、人災事故ではないか。

今日では、大規模、大域的な事象は人力では把握できなくなっている。放射能物質の飛散・拡散予測は気象情報+地理的情報を処理しなければならない。コンピュータによる大規模なシミュレーションが必要だが、現在ではハード面の問題はほとんどないであろう。自分も集積回路設計では、テスターと電卓の時代からデジタルオシロとコンピュータへの変化を体験してきた。
集積回路設計全体の動きはもはやSPICE等のシミュレータの上でしか把握できないのである。原発本体の放射能物質の量・濃度が確定できないから、シミュレーション結果のデータを発表しなかったとは後付の理由に過ぎない。シミュレーションの出来ることとその限界を周知の上公表すれば良いだろう。手法・適用は天気予報と異なる点は無いだろう。このようなシミュレーションシステムは、観測データをフィードバックして精度を上げて行くのが常道ではないか。そういう意味で、放射能強度の測定データの測定時刻、測定数量、測定ポイント等はより長く、より多く、より広いのが望ましい。当然データの隠蔽、改竄等は絶対にあってはならない。このような地道なデータの積み重ねが、福島原発事故による放射能汚染状況を精密に再現させる事を可能にする。一度、このようなデータベースができれば、その波及効果は計り知れない。

シミュレーションでは原発本体の放射能物質の量・濃度を仮に1とすれば、各地の相対的な濃度勾配が推定できる筈だ。SPICEではこのような仮定は交流解析で行われている。シミュレーションでは、適用できる限界もある。しかし、その限界を理由に使いこなしをしなければシステムの精度や有効性は向上しないのである。SPEEDIを運用している技術者は、今こそ社会に貢献できると腕まくりをしているのではないか。仏作って魂入れずでは本当に勿体ない。更に、SPEEDIに磨きをかければ、日本発のIT技術として世界から評価されるのではないか。世界の原発保有国は多い。原発事故は100%完全には避けられない。転んでもただでは起きないという意地でも技術を向上させて世界に貢献してもらいたい。福島原発事故を機会に、日本にある全ての原発、各原発の規模とその位置する地理的・気候的条件を盛り込んだシミュレーションをして公開して欲しい。これはやる気があればすぐできるだろう。これこそ、最強の原発防災マップになるのではないか。当局は原発が立地する自治体から要請があれば、直ちにシミュレーションをしてその結果を報告すべきであろう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:千金の宵

歌題=千金の宵:

■笑ふあり 寝そべるもあり にらむあり 五百羅漢に 花吹雪散る 87 福田 久江

五百羅漢の表情を観察し、花吹雪が散るのを観賞できるゆとりがあってこの歌ができたようだ。

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  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)