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2011年6月23日 (木)

老人の寝言:真夏のピーク電力危機は昼寝で乗り切れ

2011/6/23
昨日は晴れ。気温はグングン上がり真夏日になった。AMEDASの最高気温(℃) =36.2(13:56)。
室内でパソコンに向かった。WIN ME機は28℃程度でFANが回転を始める。WIN XP機は常時FANが回転している。FANの騒音が意外に気になる。放熱FANの設計にもコンセプトの差があって面白い。室温も30℃以上に上昇、汗をかきつつ悪戦苦闘。エアコン無しで頑張る。元々その部屋はエアコンは装備していないが...。扇風機でも出そうか。

昨日の天気

TAVE= 28.8
TMAX= 35.4
TMIN= 21.5
DIFF= 13.9
WMAX= 3.3
SUNS= 11.2
RAIN= 1

地方のニュースに目を向けると、こんなニュースがあった。

サンケイの地方ニュースは、「下水道汚泥から放射性物質 奈良;url=http://sankei.jp.msn.com/region/news/110623/nar11062302240000-n1.htm(2011.6.23 02:24
)」というタイトルで、「県は22日、県内4カ所の浄化センターの下水道汚泥や焼却灰について放射性物質を調べたところ、広陵町の第2浄化センターの脱水汚泥から、1キロあたり38・7ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。放射性セシウムは検出されなかった。食品衛生法に基づく飲料水の暫定基準値は、放射性ヨウ素で1キロあたり300ベクレルで、県は「健康に問題はない」としている。」と報じた。

放射能は、自然界に存在しているのもあるが、半減期の短い放射性ヨウ素を検出したという事は福島原発事故で放出された放射性物質が奈良まで飛散していた事を示しているのではないかと思う。一部の論客は、基準値以下なら問題ないと主張するが、基準値以上か以下を問題にすると事実が矮小化してしまいそうだ。問題は、放射性物質は、放出源の放出条件と風向き等の気象条件により、広範囲に飛散して、最早一度自然界に放出された放射性物質を回収する事は事実上不可能になってしまう事だ。かくて、半減期の長い放射性物質は地球上に蓄積されてくる。原発の数が多くなれば、原子炉事故だけでなく、核廃棄物の保存上の事故等で放射性物質が拡散する可能性もある。少なければ大丈夫という論理が通用しないのが放射性物質の問題だ。蓄積されて自然界を巡回するともはや防ぎようがない。放射性物質による遺伝子の変質や突然変異により予想もできないような病状を持った人間が生まれる可能性という悪夢に直面せざるを得なくなる。原発も原爆も根は一つだ。

老人の寝言:真夏のピーク電力危機は昼寝で乗り切れ

昨年の東京電力管内の真夏のピーク電力消費量はほぼ6000万KWであった。そのピークを迎えた日が2010/7/23であった。資源エネルギー庁は夏期最大ピーク日の需要カーブ推計(全体)(url=http://www.meti.go.jp/setsuden/20110513taisaku/16.pdf)を推計している。そこで、2010/7/23(金)のAMEDASデータから東京と伊勢崎の気温をグラフにして資源エネルギー庁の発表しているグラフに重ねてみた。図中の赤線が東京、青線が伊勢崎の気温の傾向を示す。パソコンのフリーの画像処理ソフトを使用して画像を合成してみた。思うように重ねて表示出来ないので、目盛りは割愛。画像を切り出し、縦横の画素数を同じサイズに調整して重ね合わせた。現役時代は、コピー用の半透明のグラフ用紙にプロットしたグラフを重ねて、光を通して二枚のデータの違いを比較した事が良くあった。原始的な方法であるが、物事を重ねて見るという訓練は大切であろう。二つのデータを重ねる事はそのデータ間の関連づけをする事だ。重ね合わせるにも手法がある。今回は横軸の時間を合わせた。電力需要も気温と時間の関数である。その事実を目で見える形に示してくれるデータをまだ見たことがないので悪戦苦闘して作成してみた。
Tempdemand2

これは、あくまで、気温と電力消費量の傾向を見るためである。気温と消費電力も場所毎に変わるので正確な予想は困難だろう。東京と伊勢崎の温度傾向をみると、東京の夜間の温度低下が伊勢崎に比べて小さい、即ちヒートアイランド化の傾向が強いように見える。資源エネルギー庁の推計データでは、消費電力がピークに達するのは一点だけでなく、高原状に広い幅があるようだ。14時にピークを想定しているようだが、相当の時間幅を見る必要がありそうだ。気温の変化以上に夜間の電力消費が多いようだ。平日のビジネス、労働、生活等の昼間の時間帯にピークが生じそうだ。今年は、東京電力、政府、企業、民間等が節電対策をすると予想されるので、全体の電力使用実績曲線がどうなるのかはかなり予想が難しそうだ。電力消費量は早朝の3~4時頃が最低となる時間帯なので、この時間帯に活動時間を移せば、電力消費量の平準化が最も効率的に進む事になりそうだ。電灯が普及する前は、夜明けと共に起きて仕事をして、日暮れに仕事を休むのが一般であった。夜間の生活には、ランプやロウソクが必要であった。追加の燃費が必要だったので、人間は太陽の動きに会わせていた。電力も最初は電灯としての利用がほとんどであった。結局、電気文明は夜の時間帯の活用を可能にしたようだが、その利便性と交換に何かを失っているのかもしれない。文明は人間の生物としての生活リズムを犠牲にして狂わせてきたのかもしれない。6月22日は夏至で、これから夜の時間が伸びてくる。東京電力の福島原発事故に起因する節電運動でも、サマータイムの導入は一部になりそうだ。ともかく、この夏の電力危機を乗り越えるには、早寝・早起きという昔式、老人型の生活、スローライフ的な生活が合っているようだ。それに、真昼時の昼寝を加えれば更に効果が上がるだろう。真夏は国民一斉に総昼寝キャンペーンはどうか。人間が本来持っている生理的な時計に合った生活をすることが、健康のためにも、エネルギーの無駄を省くためにも、最適な方法かもしれない。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:追憶

歌題=追憶:

■母が吸う 一っぴくの煙草 うまげなりき 早苗取りつつ 一休みして 33 木島 イサミ

男並に仕事をする母のたくましさを彷彿とさせる一首。

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  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)