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2011年11月24日 (木)

読みかじりの記:「幼稚園真諦」 倉橋 惣三 著 (1976年 株式会社フレーベル館)。111124。

2011/11/24
昨日は晴れ。庭の手入れをした。ツツジの下に余ったリュウノヒゲを植えた。そのスペースを作るためツツジの一部をツルハシで分断。根が付いているので株分けが出来る。玉突きのように余分な仕事が増えてしまうが。一昨日の霜でアメリカセンダングサがしおれた。一面アメリカセンダングサがはびこっている区画があるが何となく気分がすっきりする。そこに、ヒマワリの種をまいた。まくと言っても畑に種を投げ捨てる程度だが、一つの花には数十個の種子がありそうで、数パーセント発芽すれば来年も花が楽しめると思う。

2011/11/23の天気

TAVE= 8.9
TMAX= 14
TMIN= 2.6
DIFF= 11.4
WMAX= 2.7
SUNS= 7.5
RAIN= 0

最低気温(℃)  2.4  05:17
最高気温(℃)  14.5  14:12

読みかじりの記:「幼稚園真諦」 倉橋 惣三 著 (1976年 株式会社フレーベル館)

自分が幼稚園に入った頃の記憶はほとんどない。当時の幼稚園がどのようにして始まったのかも皆目知らない。当時の状況からは、子供を幼稚園に預ければ親は仕事に集中できるという実用性があったのではないか。自分が通った幼稚園は殖蓮幼稚園といっていたが、大きな木造の講堂を間仕切りして作った部屋があり、そこが教室だったような記憶がある。その後、殖蓮小学校の校庭の中に独立の園舎が出来て、幼稚園らしい体裁が整った。記憶にあるのは、ギンギンギラギラ夕日が沈むというような歌に会わせて遊技をした事位である。先生はA先生という女性の先生だった。縁の太めな眼鏡をかけていたような記憶がある。音楽はオルガンかレコード。多分、自分は遊技は嫌いで、よそ見をしながら手をブルブラさせていたのではないか。通園が嫌いでぐずったこともあったが、何とか卒園した。本書の初版は昭和9年に「幼稚園保育法真諦」として出版され、その後約30年後、久しい絶版後に昭和28年に復刊された。132ページの小著であるが、長い寿命を保っている。凡例に「第4篇、誘導保育案の試み」は除外されている旨記されている。終戦前後の幼稚園保育の考えも変わったのではないかと思うが定かではない。

本書を読みかじったのは自分の幼少期の教育を理解したいため。昭和28年に復刊されたという事は戦後の幼稚園教育に本書の需要があったためではないか。いざ読み始めてみるのさっぱり理解できない。著者の講演記録が本書のようだが、話として聞けばそれなりの流れは分かるのかも知れないが。今日では保育園と幼稚園が分離してその機能が区分されているが、本書では「幼稚園保育法」等とあり混然としているのも理解しがたい一因のようだ。また、幼稚園を一つの小宇宙のようにとらえているように見えて幼児から、小中高大、社会人と人間の人生に一貫する教育の中の幼稚園教育という捉え方が述べられていないのも理解しがたい理由かも知れない。幼児を一個の主体として理解し、幼児教育とはその主体とかかわり主体の発達・伸長を促す事ともとれた。幼児を表に出して、教育者が裏に回るので理解しにくい。そういう意味では本書の訴えたい事も、下記WIKIPEDIA記事にある「自ら育つものを育たせようとする心」にあるのだろうか。確かに、ある目的を持って幼児教育をしても、その目的が達せられる保証はない。幼児が成長するに及び何を為し、どんな大人になるか予め決められたらそれこそ味気ない人生が待っている以外にないだろう。

「倉橋惣三;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E6%A9%8B%E6%83%A3%E4%B8%89;(最終更新 2011年10月15日 (土) 15:53)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「倉橋惣三(くらはし そうぞう 1882年12月28日 - 1955年4月21日)は、日本の児童心理学者。」とあり、「1913年、東京女子高等師範学校講師を経て、1917年には教授就任。東京女高師附属幼稚園の主事を長年務め、形式化した明治以来のフレーベル主義を改革、幼児教育の発展に尽くした。戦後、教育刷新委員会委員を経て、保育学会を創設した。*墓所の句碑には「自ら育つものを育たせようとする心 それが育ての心である 世の中にこんな楽しい心があろうか」と刻まれている。」とある。

追記(2017/09/28):Wikipediaのリンクを訂正
WIKIPEDIA「倉橋惣三。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E6%A9%8B%E6%83%A3%E4%B8%89)」(このサイトへのリンク

「フレーベル;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB;(最終更新 2011年10月20日 (木) 01:48)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「フリードリヒ・ヴィルヘルム・アウグスト・フレーベル(Friedrich Wilhelm August Fro"bel, 1782年4月21日 - 1852年6月21日)は、ドイツの教育者。幼児教育の祖。ヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチに啓発され、彼の初等教育のやり方をより小さい子供たちの教育に当てはめて、幼児の心の中にある神性をどのようにして伸長していけるか、ということに腐心。小学校就学前の子供たちのための教育に一生を捧げた。」とある。

追記(2017/09/28):Wikipediaのリンクを訂正
WIKIPEDIA「フレーベル。()」(このサイトへのリンク

日本の幼児教育も文明開化、和魂洋才という流れの中で、西洋の影響を受けてきたようだ。幼児教育に関しては、モンテッソーリ教育というのも聞いたことがある。

「モンテッソーリ教育;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AA%E6%95%99%E8%82%B2;(最終更新 2011年8月16日 (火) 14:20)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「モンテッソーリ教育(モンテッソーリきょういく Montessori method)とは20世紀始めにマリア・モンテッソーリによって考案された教育法。 イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたモンテッソーリは知的障害児へ感覚教育法を施し知的水準を上げるという効果を見せ、1907年に設立した貧困層の健常児を対象とした保育施設「子どもの家」において、その独特な教育法を完成させた。以後、モンテッソーリ教育を実施する施設は「子どもの家」と呼ばれるようになる。」

追記(2017/09/28):Wikipediaのリンクを訂正
WIKIPEDIA「モンテッソーリ教育。()」(このサイトへのリンク

WIKIPEDIA:モンテッソーリ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AA)によると、モンテッソーリはイタリア初の女性医師でシングルマザーでもあったとか。

WIKIPEDIA「モンテッソーリ。()」(このサイトへのリンク

幼児教育では、ソニーの井深大も忘れられない。「井深大;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E6%B7%B1%E5%A4%A7このサイトへのリンク);(最終更新 2011年10月28日 (金) 09:45 )」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「教育活動 [編集]:教育活動に熱心にとりくみ、1969年(昭和44年)に幼児開発協会[4]、1972年(昭和47年)にソニー教育振興財団を設立し理事長に就任。また、1985年(昭和60年)にはボーイスカウト日本連盟理事長にも就任している。教育の持論は「この人の能力はこれだけだと決め付けていたらその人の能力は引き出せません。」だった。」とある。

井深大の著書「幼稚園では遅すぎる」も読んだことがあるが、実業家でこれだけ幼児教育に真剣に取り組んだ人は少ないのではないか。

幼稚園の頃を再現するには、宇宙の始まりを見ようとするように困難を感じる。しかし、人生百年という歴史が、具体的に始まる頃が幼稚園時代ではないか。人間は生まれたときには既にその構造、骨格は固まってしまっている。しかし、知的能力、行動力等々は嬰児から幼児の間に徐々に獲得されてくる。コンピュータで言えば、イニシアルプログラムローダーを読み込む頃までが幼児教育に相当するのではないか。ともかく、幼児教育がうまく行われなければ、次なる教育への引継もうまく進まない。形にはめて行くのがしつけかもしれないが、その形を自ら壊し、創造的に再構築できる能力を養わないと、進歩の早い時代に追いつけなくなる。子育て中は夢中であったが、遅蒔きながら最近幼児教育が気になってきた。

自分の幼稚園時代を振り返ると幼稚園のクラスが幾つあったか覚えていない。2~3クラスかそれより多かったか定かでないが、小学校では6クラスあった。そう考えると、幼稚園年齢に達しても全員が幼稚園へ通園したわけではなさそうだ。今日では、小中学校の義務教育に加えて、その前後の幼稚園と高等学校も準義務教育化してその普及率は高くなっている。今日では0歳児保育からあるので大学卒業までに20年以上の教育が為される。二度と繰り返しが効かない人生初期の教育にかける20年間をふと考えた。ともかく、20年間無駄飯を食えるのはそれなりに食糧の生産性が上がっているからなのか。教育に関しては受験と職業選択が大きな難問なのだがそれを解決する方法はあるのか。いくら教育を受けても就職できないという現実をみるとなにかさびしい思いがする。

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追記1(2014/1/12):
サイト内でキーワード「読みかじりの記」を検索(https://www.google.com/?hl=ja#hl=ja&q=%E8%AA%AD%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%81%98%E3%82%8A%E3%81%AE%E8%A8%98%E3%80%80site:http:%2F%2Faf06.kazelog.jp%2Fitoshikimono%2F)。

追記2(2014/3/6):
上記記事のランキング変動から勝手な推測を楽しんだ。
「書き足しの記:「幼稚園真諦」 倉橋 惣三 著 (1976年 株式会社フレーベル館)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/03/1976-1b00.html)。(2014年3月6日(木) )」

追記3(2015/1/17):「読みかじりの記:「幼稚園真諦」 倉橋 惣三 著 (1976年 株式会社フレーベル館)」の記事がランキング3位に入っている。比較的読まれている記事らしい。おまけに、最近読み直した過去の関連記事にリンクしておく。「技術断想:小さな力。((2010年10月 4日 (月))」「技術断想:小さな力(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2010/10/post-16b7.html)。)」

追記4(2017/09/28):Wikipediaへのリンクを訂正(リンク先が正しく表示されない)。

追記(2018/06/19):タイトルに日付を追加。ランキング7位。

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  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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