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2011年12月12日 (月)

老人の寝言:COP17交渉難航の末に決着。土壇場を乗り切ったのはつわもの女性政治家か

2011/12/12
昨日は晴れ。今朝も零度以下となり、氷結があった。霜柱も立っていた。落葉樹の落葉が急に進んできた。別のカキの木から柿を収穫。今年はナリ年で、鈴なりに近い。葉はほとんど落ちて、青空に柿が浮かんでいる。数が多い分、実は小ぶりのように感じる。味もやや物足りない。かなり取ったが、数は余り減らない。高所には良い実があるのだが、それがとれないのが残念。他に冬越しの準備。

2011/12/11の天気

TAVE= 7.1
TMAX= 13.9
TMIN= -0.7
DIFF= 14.6
WMAX= 4.6
SUNS= 9.2
RAIN= 0

最低気温(℃)  -1.0  03:00
最高気温(℃)  14.0  13:48

老人の寝言:COP17交渉難航の末に決着。土壇場を乗り切ったのはつわもの女性政治家か

COP17のスケジュールは(url=http://unfccc.int/meetings/durban_nov_2011/meeting/6245/php/view/schedule.php):COP 17 28 Nov - 9 Dec 2011 FCCC/CP/2011/1 documentsであった。この間に、幾つかの作業部会も並行して行われる。ちなみに、Conference of the Parties (COP)。会議の正式名称はThe United Nations Climate Change Conference。この会議の始まる前後はニュースに気付かなかった。会期末になって、交渉の結末がが混沌としてきたというニュースで注目するようになった。交渉を一日延長して協議を続行したが平行線。延長2日目に入っても進展無し。ニュース報道も決裂か延期かという悲観的な観測も流れた。

「京都議定書;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E8%AD%B0%E5%AE%9A%E6%9B%B8http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E8%AD%B0%E5%AE%9A%E6%9B%B8;(最終更新 2011年12月11日 (日) 04:22)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「京都議定書(きょうとぎていしょ、英: Kyoto Protocol)は、1997年12月に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で同月11日に採択された、気候変動枠組条約に関する議定書である。正式名称は、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書(英: Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change)。」とある。

COP17では2012年以降の枠組みの合意が最大の課題であった。先進国と後進国・新興国間の利害の対立がその合意の可否を決める状況となっていた。WEB情報では議長提案は京都議定書の延長と国別の差別のない新しい枠組みの構築で、妥協可能は目標を提示したとの事だが、交渉は難航した。ところで、国際間の交渉は、色々なカードを切りながら、自国に最も有利な目標を達成する事にある。そう言う目で見ると、日本は世界中が注目するCOP17という国際舞台で世界に何を訴えることができたのか理解できない。自称新興国のインドは先進国の対応(新興国と先進国を同等に扱う)を非難したようだ。

その人がインドの環境相Environment Minister Jayanthi Natarajan。調べてみるとインドのベテラン女性政治家。「Jayanthi Natarajan ;http://en.wikipedia.org/wiki/Jayanthi_Natarajan;(This page was last modified on 13 November 2011 at 05:04.)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「Jayanthi Natarajan (Tamil: ??????? ???????) (born 7 June 1954) is an Indian lawyer and politician. She is a member of the Indian National Congress and has been thrice elected Member of Parliament representing the state of Tamil Nadu in the Rajya Sabha. Since July 2011, she has been the Minister of Forests and Environment.」とある。1954年生まれの57歳。米国、中国は2020年から枠組みに入る意向で、時間的な余裕があり高見の見物か。ともかく両国はCOP17では新興国の非難の対象ではあるが、主たる交渉人ではない。

一方、EUを代表して交渉にあたったのがコニー・ヘデゴー。「コニー・ヘデゴー;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%87%E3%82%B4%E3%83%BC;(最終更新 2011年11月14日 (月) 08:34 )」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「コニー・ヘデゴー(Connie Hedegaard、1960年9月15日 - )は、デンマークのコペンハーゲン出身の政治家。現COP15担当大臣。欧州委員会の委員も務める。概要 [編集]: 23歳で最年少国会議員として当選。その後はテレビキャスター、ジャーナリストに転身後再び政界に戻る。2004年のアナス・フォー・ラスムセン首相の下環境大臣として初入閣。以降環境分野の主要ポストを歴任する。 第15回気候変動枠組条約締約国会議で議長に選出されるも1週間で解任となった。 2010年1月からはEUの閣僚ポストである気候変動担当欧州委員に就任予定。」とある。
1960年生まれの51歳。WIKIPEDIA英語版の方が詳しい(http://en.wikipedia.org/wiki/Connie_Hedegaard)。デンマークの環境行政を牽引しているスーパーレディのようだ。

COP17千秋楽でがっぷり4つに組んで進退極まらなくなった場面で、水を差してインド代表とEU代表の仕切り直しを命じたのがCOP17議長、南アフリカ国際関係・協力大臣(外務大臣)のMaite M Nkoana-Mashabaneヌコアナ=マシャバネで、女性政治家。「Maite Nkoana-Mashabane;http://en.wikipedia.org/wiki/Maite_Nkoana-Mashabane;(This page was last modified on 11 December 2011 at 10:15.)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「Maite Emily Nkoana-Mashabane (born 30 September 1963[1]) is a South African politician. She has been South Africa's Minister of International Relations and Cooperation since May 2009, taking over from Nkosazana Dlamini-Zuma. She is also a member of the National Executive Committee of the African National Congress (ANC).」とある。1963年生まれの48歳。

COP17の実際の舞台裏は覗けないが、これらの女性政治家は、それぞれのミッションを見事に遂行したように見える。WIKIPEDIAで見る限り、政治家としてのキャリアを積んでおり、日本では男の世界のような政治の世界での経験も豊富で、交渉人としての資格は十分ではないか。COP17という世界の大舞台で、世界を相手に丁々発止の交渉を行える女性政治家を、今現在見られるのは驚異に感じる。大方の日本の女性政治家なら、国際舞台の交渉だと最初に言葉で行き詰まってしまうのではないか。COP17は、ともかく女の戦争で何とか破局を避けられたのかもしれない。環境という非常に多くの要因と利害がある国際交渉では女性がその能力を十分発揮できる分野ではないか。そう言う意味で環境の時代は女性が活躍する時代になるだろう。若い女性が政治に志せるような国に日本も早くなって貰いたい。男女差も生物学的にはY染色体の有無の差にに過ぎない。人類の歴史においても、母性は子孫を生み育てるという役割を担い続けている。人類が滅びるか生き残るかという局面でこの母性という無意識の意識がCOP17の破局を救ったのか。

日本はCOP17で化石賞を献上されたらしいが、存在感が乏しかった。日本の主張も世界各国に伝わったか疑問である。COP17は国家間の責任だけでなく、民間の環境ビジネスにも影響を与える。日本の環境ビジネスの顧客になる国や国民にどのような印象を与えただろうか。エコノミックアニマルらしくその尻尾を見せて終わっただけでは、COP17というチャンスを無駄にしただけではないか。

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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
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