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2013年1月23日 (水)

読みかじりの記(歴史の転換):「The Meaning of the Showa Era  昭和を貫く 一本の糸(日本語訳)」 元駐日アメリカ大使 エドウィン・O・ライシャワー 著。(1989年1月15日 Vol4 No3(通巻150号)ニューズウィーク日本版-臨時増刊号 発行所 株式会社ティービーエス・ブリタニカ)

2013年1月23日水曜日
昨日は雨後一時晴れ。その後また曇り。最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 15.8(北西) 15:45 。風がゴウゴウと吹く不安定な天気。ざっそう句:物置の 隅に潜んだ 宝物。物置の整理。一時的に仮置きしたものがそのままになっている。整理すれば収納量が増大する。紙袋に入っている本を段ボール箱に詰め替える。内容でなく大きさをそろえる。偶然、記念にとておこうとした週刊誌が出てきた。

2013年1月22日の天気(AMEDAS)

TAVE= 5.5
TMAX= 11.7 最高気温(℃) 12.0 14:49
TMIN= 2.6 最低気温(℃) 2.5 01:59
DIFF= 9.1
WMAX= 8.9 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 15.8(北西) 15:45
SUNS= 2.1
RAIN= 1.5

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読みかじりの記(歴史の転換):「The Meaning of the Showa Era  昭和を貫く 一本の糸(日本語訳)」 元駐日アメリカ大使 エドウィン・O・ライシャワー 著。(1989年1月15日 Vol4 No3(通巻150号)ニューズウィーク日本版-臨時増刊号 発行所 株式会社ティービーエス・ブリタニカ)

臨時増刊号のタイトルが「昭和が終わった 天皇崩御」である。巻末にニューズウィークの住所等が記載されている。

Published by Newsweek,Inc.
444 Madison Avenue,New York,N.Y.10022

The Washington Post Campany
Katharine Graham,Chairman of the Board
Richard D.Simmon,President

平成になって今年で25年。昭和天皇崩御から四半世紀が過ぎた事になる。紙媒体のニューズウィークは廃刊され、WEB板へ移行すると報道されていたのを思い出し、改めてこの四半世紀の変化の大きさを痛感していた。、

「ニューズウィーク。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AF。(最終更新 2012年12月8日 (土) 08:55 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「『ニューズウィーク』 (Newsweek) は、主に政治や社会情勢などを扱うアメリカの週刊誌。ニューヨークに本社がある。~2012年10月18日の発表によると、印刷版として提供される Newsweek は米国では2012年12月31日に発行されるものが最終号となり、以降は 「Newsweek Global」としてデジタル版のみの発行となる。
~日本版 [編集] :概要 [編集]日本版は1986年1月23日に創刊され、TBSブリタニカより発行したが、同社が2003年に阪急電鉄に事業を譲渡したため、現在は阪急阪神東宝グループの阪急コミュニケーションズより発行している。
価格:税込み450円
発売日:毎週水曜日
言語:日本語
編集長:横田孝」とある。

ちなみに、通巻150号の定価は350円となっており、当時はまだ消費税が無かったようだ。臨時増刊号に元駐日アメリカ大使 エドウィン・O・ライシャワーの特別寄稿「The Meaning of the Showa Era 昭和を貫く 一本の糸」が掲載されている。

著者は本寄稿を昭和天皇の在位が60年以上と長かった事から、本寄稿を始めている。その長い期間の間に、大きな歴史の変化があった。

「戦争と荒廃の暗い時代」の項で、「明治時代には共通の目標と理想の下に一つにまとまっていた日本の指導層は、政治家、官僚、軍人、知識人など、おのおのが独自の理念と目標を掲げ対立し合うエリート集団に分裂していった。」と記している。著者は「大正デモクラシー」の時代に天皇が人格形成を終え摂政に就任した事に注目している。

「復興日本の新しい悩み」の項で、日本は終戦後、経済・社会の面で大きな発展を遂げ、世界から日本がリーダーシップを取ることを期待されているが、「しかし今や、日本が世界的な責任を回避していられる時代ではない」と、それに対応できていないと指摘している。

「発展の基礎は明治期に」の項で、著者は日本の発展の基礎は明治期に作られ、その流れを歴史的に展望すれば、大正、昭和の時代にも連続していると指摘している。「日本の経済的成功を土台のところで支えたのがこの国の教育制度の発展である。」と述べている。一方、「軍部が社会の進歩を妨げ、その仕組みを前近代的な鋳型にはめ込もうとした時期もあったが、社会全体としては教育と同様めざましい進展がみられた。実際のところ、軍部が日本にもたらした戦争と混乱は、旧態依然たる共同体的連携と画一性を打破し、はるかに開放的で自由な生活様式への道を開く上で、計り知れない貢献をしたのかもしれない。その一例が昭和時代における女性の地位である。」と女性の社会進出を歴史家らしく前向きに評価している。この指摘は、ややもすれば否定的な見方をする人々がいるかもしれないが、今日でも女性の社会進出が遅れている現状を見るに付け、注目すべき見解だろう。

「世界の指導者の立場へ」の項で、著者は「昭和という時代は、明治時代に始まった変革が自然に花開いた時代であったが、変革のなかには毒を生み出したものもあった。~しかし、その他の成果はおおむね良好なものだった。」と日本が明治以来進めてきた政治、社会、教育等々の変革を歴史的な視点から肯定的にとらえているように感じる。「日本は今まぎれもなく、かつてまったく経験したことのない新しい時代に突入しようとしている。国際協調を進め、世界の指導者として以前とは比較にならない大きな役割を果たすことが求められる時代である。」と日本が世界の指導者として振る舞う事への期待感を述べている。

「自由主義者 、天皇の「心」」の項で、著者は「天皇は、昭和時代を一つに束ね、更にその前の時代と後に続く時代を結びつける最も重要な糸の一本であった――私にはそんなふうにおもわれるのである。」と述べる。

最後に、「日本国民を支えたもの」の項で、著者は「天皇はまず、継続性を体現する一本の糸としての役割を果たした。」とのべ、「~。また日本が安定した民主主義国家として大きな成功をおさめることができたのはなぜか――その秘密を解くカギの一つは、天皇その人の姿勢にある。」と結んでいる。

元駐日アメリカ大使 エドウィン・O・ライシャワーの特別寄稿を読んで、日本の歴史は、自らが選び取ってきたものであり、その中には成功も失敗もあるが、世界史的な広い視野からその失敗と成功を見直すことにより、日本は世界の指導者として、世界と共存できる継続的な発展が可能であるという、日本国民へのメッセージのように感じた。

WIKIPEDIA「エドウィン・O・ライシャワー。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BBO%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E3%83%BC)。」
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    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)