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2020年1月10日 (金)

老人の妄想:読みかじりの記:「地獄の思想」 梅原猛著 梅原猛著作集第四巻 株式会社集英社 1981年11月9日 第1刷発行;四苦八苦 天国地獄 紙一重。20200110。

2020年1月10日(金)
昨日は晴れ。ざっそう句;四苦八苦 天国地獄 紙一重。宅内閑居。手持ち無沙汰で、「地獄の思想」という古本を読み始める。かみさんはオレ様用の昼飯を作ってから用事外出。昼食後便意。トイレに立ったが便秘気味で難儀する。まさに地獄の苦しみ。以前通院した時、水を飲めと指導された。繊維成分も十分摂取する必要がある。最近、水分補給は少なすぎになってきたようだ。やはり、トイレ回数を減らしたいという気持ちで無意識の水分補給制限をしてしまっているのかもしれない。たっぷり時間を掛けて何とか危機を脱出した。かみさんに出たぞと報告すると運動不足で自業自得と一刀両断されてしまった。昼前、関係者にメール。昼頃黒電話あり。米国とイランの関係が悪化して、戦争に突入する危機が高まっている。安倍晋三内閣総理大臣は予定どおり中東3か国訪問をするらしい。さてどうなるか。


NHKは、「イラン 米軍に弾道ミサイル 革命防衛隊“司令官殺害への報復” 。;url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200108/k10012238401000.html。(2020年1月8日 18時00分)」というタイトルで、「イランは精鋭部隊の司令官殺害への報復だとしてイラクに駐留するアメリカ軍の拠点を弾道ミサイルで攻撃し、最高指導者ハメネイ師は「平手打ちを食らわせた」と述べて、アメリカに一撃を与えたと主張しました。アメリカのトランプ大統領は、現段階で大きな被害は出ていないという認識を示し、日本時間の8日夜にも声明を出すとしています。 アメリカ国防総省は、イランが現地時間の8日未明に十数発の弾道ミサイルを発射し、アメリカ軍などが駐留するイラク西部のアサド空軍基地と北部のアルビルの基地の少なくとも2か所が狙われたと明らかにしました。」と報じた。

NHKは、「安倍首相 予定どおり中東3か国訪問へ。;url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200109/k10012240211000.html?utm_int=all_side_ranking-social_003。(020年1月9日 17時12分)」というタイトルで、「イラン情勢をめぐる緊張が続く中、安倍総理大臣は今週末から予定していた中東3か国への歴訪について、アメリカ、イラン双方が事態の悪化を避けたいという姿勢を示していることを踏まえ、予定どおり実施する意向を固めました。安倍総理大臣は、今週末からサウジアラビア、UAE=アラブ首長国連邦、オマーンの3か国を訪問する予定で調整を進めていました。」と報じた。

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老人の妄想:読みかじりの記:「地獄の思想」 梅原猛著 梅原猛著作集第四巻 株式会社集英社 1981年11月9日 第1刷発行

当BLOGで梅原猛に関して、幾つかの記事を書いている。思想家として斬新な視点の作品が多いので読んで見ようとさせられるからであろう。「地獄の思想」と言う著書があるのは知っていたが、読む機会は無かった。

Iob_2020_danda_jizou__20200109
原ファイル名=「IOB_2020_DANDA_JIZOU_檀陀地蔵_20200109.gif」
IOB=IMAGES ON Beloved Ones

たまたま古書店で出会って買い置きしていた。たまたまそれが、書棚から落ちたので拾い上げて、読んで見る気になった。地獄・極楽という用語は、日常的によく使うが、その背後まで踏み込んで考えた事は無かった。

この書の冒頭に、著者が自分の執筆スタイルについて、依頼されて書く作品がほとんどで、自分から書き出した作品はこれが最初だと書いている。本書・「地獄の思想」が、新しい発想、新しい仮説の提示をする作品であると、執筆に対する意欲を述べている。

改めて、この地獄というキーワードが仏教・釈迦にまで遡る事や、地獄の思想がシュメール文明まで遡ると述べられている。そうして、仮説を立てることにより地獄の概念を明確化して行く手法の斬新さを感じた。著者が、西洋思想に詳しく、西洋思想と日本的思想の対比で対象に迫るのも見事だ。

現代は、釈迦も仏教の本質も忘れ去られているという指摘が、新しい仮説を提示する根拠になっているように感じた。

突き詰めれば、仏教・釈迦が描いた世界は全て架空の世界のように感じる。現代人は、地獄も極楽も実態は無いと割り切っている。そういう、何重・否無限に広がる架空の世界をあたかも実在するように考え、信じた人間の馬鹿さ加減と想像力の豊かさに驚嘆する。

「老人の寝言:「生老病死」で想うこと(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2013/01/post-e144.html)。(2013年1月13日 (日))」:自分も仏教の「生老病死」の解釈等を試みたが、不徹底に終わっている。要するに、生身の人間は、自分の事も世界のことも理解し尽くす事は不可能なのだろう。

当BLOGでは、「妄想されてくる。」云々と、妄想を多用しすぎている傾向がありそうだ。まさに、地獄は妄想の産物のように感じてくる。だが、まともに考えれば、妄想を生み出す現実もありそうだ。極論すれば、人間の能力等はこの宇宙の広さと時間の長さから見れば、微々たる物で、この宇宙で起こる事は、西洋でも、東洋でも、更に人間でも、石ころでも何ら変わることは無さそうだ。

「生老病死」は、生きる物が辿る一つの循環形態と言えそうだ。それは、擬似的には物の世界でも起こりうることだ。歴史をふり返ると、原子爆弾を受けた人類にとって、原子爆弾がもたらした現実こそが、人類が体験した最大の地獄と言えるだろう。想像をたくましくすると、その十倍、百倍、千倍~と無限に拡大する地獄もあり得る。

見方を変えれば、地獄という概念の発明は、人類が破滅に向かって暴走するのを無意識的に阻止しようという試みだったのかも知れない。

Googleでキーワード「トランプ米大統領 イラン司令官を兵器で殺害」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&num=20&lr=lang_ja&q=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%8F%B8%E4%BB%A4%E5%AE%98%E3%82%92%E5%85%B5%E5%99%A8%E3%81%A7%E6%AE%BA%E5%AE%B3)。

ニューズウィーク日本版は、「イラン軍司令官を殺しておいて本当の理由を説明しようとしないトランプは反アメリカ的。;url=https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/post-92076.php。(2020年1月7日(火)20時45分:ジョシュア・キーティング)」というタイトルで、「<ほとんど衝動的に外国の軍司令官を殺害し、差し迫った攻撃を阻止するための自衛策という当初の説明が、翌日にはやられたからやり返したという説明にすり替わる軽さは、敵に塩を送るだけだ> 米軍は1月3日、イラン革命防衛隊の精鋭「クッズ部隊」のカセニ・スレイマニ司令官をドローン攻撃で殺害した。ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)とAP通信の週末の報道によればこの攻撃は、2019年末にイランの指示とみられるイラク駐留米軍への攻撃が増加したことを受けて、政府高官がドナルド・トランプ大統領に提示した「複数の対応策」のひとつだった。 NYTによれば、「国防総省関係者はこういう場合、まず絶対に選ばれない端な提案も選択肢に入れて、自分たちが推す対応策が選ばれやすいようにすることがある」。スレイマニ殺害案もそうしたあり得ない策のひとつだったが、トランプはそれを選んだ。国防総省は驚いたという。」と報じた。
この記事の写真の下に「トランプの嘘はイラクに大量破壊兵器があると言ったブッシュの嘘よりひどい?」とある。

トランプ米大統領の愚行を見ていると、最早良識ある米国人の姿は見えず、キリスト教の精神を踏み外した餓鬼道の優等生かのようだ。世界が平和で安定している限り、善良な市民にとって、敢えて地獄のイメージは、無用なのだろう。餓鬼道を突っ走る連中に、地獄のイメージを見せれば、逆効果になる可能性もありそうだ。

お寺でよく見掛けるのが六地蔵(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/WEBPAGE8LITTLETRIPSMEMORIES.html)だ。この例は、善光寺の六地蔵だったか...。現代人は、この六地蔵も見て知っているようだが、どのようなイメージに繋がるかを忘れているようだ。地獄道へ落ちるのを救ってくれるのが檀陀地蔵(だんだじぞう)とか...。

昔の地獄絵を見ると、現代からは想像を絶する場面がある。昔なら、現実の姿から妄想可能なあり得べき場面と解釈できそうだ。だが、現実から地獄が消滅しているとは言えそうも無い。地獄はいつでも現れる可能性があるのだと妄想されてくる。

ここで、敢えて地獄という虚構が発明された理由を仮説として述べると、社会の組織や機能が発達せず、人間間の利害・生死の調整機能が、地獄のイメージに割り当てられていた為に、地獄の思想が発展したのでは無いか。言わば、放任して置けば乱れて弱体化する人間社会の改良ソフトとしての機能を果たしてきたように妄想されてくる。地獄の代用品として与えられたのが欲望の限定的容認で、それが現代まで繋がっているようだ。心地良い地獄の代用品が普及した結果、地獄は不要になった。

時には、間違って地獄の代用品が機能不全になると隠れていた地獄が出現する。これも妄想に近いように感じてしまうが...。ともかく、地獄・極楽と言えども、同じコインの裏表に過ぎないのでは無いか...。

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項目 日積温 残日 通日 通積温 TA TX TN TD WX SN RN 瞬低T 瞬高T 瞬風
DATA 220.5 356 9 1272.8 9.2 12.8 2.7 10.1 9.2 9.3 0 1.7 13 16.2(北北西)
時刻等℃ m/s H mm 23:54 13:27 07:38
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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
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