07A_ざっそう句OR雑草句録:雑草のごとく

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2011年2月24日 (木)

雑草句録:出勤

2011/2/24
昔は家の周辺に色々な樹木を植えていた。防風のため家の西側に樫の木の高い生け垣を作り、かしぐねと呼んでいた。このかしぐねも撤去された物が多いが、まだ一部残っている家もある。我が家には10本前後の杉の木が家の西側に多分暴風防風を兼ねて植えられており、この木になった杉の実で杉鉄砲を作って遊んだ記憶がある。しかし、この杉の木は昭和30年代に切られて、家を建てる木材にされてなくなってしまった。当時は用材として使う目的もあったようだ。その後、どこからか種子が飛んできたのか父が再度植えたのか定かではないが、裏庭に3本の杉の木が育っている。ほとんど無用の代物だが、杉の落ち葉は年一回の餅つきの時の竈のたき付けになっている。最近杉の木を眺めてみると葉の色が少し黄ばんでいる。葉が落ちて、新しい葉に更新するのだろうか。低いところの杉の枝を折って様子を見ると、なんと葉の先に沢山の雄花を付けていた。昨年の雌花はあったが落ちてしまい、今年の雌花は付いていなかった。陽が当たる条件が良い高所の枝についているのかも知れない。スギ花粉はどこから飛んでくるのかと思っていたが、自分の家にもその発生源があった。写真の様子からまだ花粉を飛ばしていないようだ。
追記:昨日よりマスク着用して外の仕事。少々眼の痒みと鼻水があるが花粉症の症状なのか?

Sugi_flwr

昨日の天気

TAVE= 6.8
TMAX= 11.7
TMIN= 0.4
DIFF= 11.3
WMAX= 3
SUNS= 9.6
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:出勤

■パリパリと氷を踏んで出勤す

凍結した氷を割りながら進む。

○瓶割るる夜の氷の寝覚め哉     芭蕉

氷の膨張で瓶が割れる音がして目が覚める。それ程の寒さ。厳冬と言えるだろう。

■熱湯を注ぎ動かす井戸ポンプ

2011年2月23日 (水)

雑草句録:エリマキ

2011/2/23
最高気温は上昇している。今年は天気の推移と花粉の飛散に注目してみたい。

昨日の天気

TAVE= 5.2
TMAX= 12.9
TMIN= -1.7
DIFF= 14.6
WMAX= 3
SUNS= 10.5
RAIN= 0

以下本題。

■100円のエリマキなれどありがたし

冬は外観より防寒。

○乾鮭も空也の痩も寒の中     芭蕉

音と語とその連結イメージで芭蕉最高傑作の一つとの事。基調は寒さ。

■幼き日足袋と半纏二本ばな

追記:百円ショップで先行したダイソーは、当初代金精算の時、点数だけでレジの計算をしていたと思う。最近は均一価格ではなく、高価な物も売っている。物によっては一般店の方が安い商品もある。経営戦略を高付加価値化に舵を切ったようだ。当然、レジシステムも変更になり、レシートには商品情報が細かく記載されるようになっている。昨年、山崎パンも扱い始めたとダイソーの店頭に張り紙が出ていた。コンビニショップに変身して行くのか。しかし、百均で頑張る店もある。消費者がどちらを選ぶかである。びっくりしたのはYAMADAデンキ。相当広いフロアに本を並べていた。店員に聞くと、5%のポイントが付くからお得ですよとの事。実質の値引き販売である。書籍の価格は再販制度に守られている。本の値段表示は、業界方針なのか本体価格と消費税額を分けて表記している。出版業界にとっては本の値段は聖域な筈だ。出版業界と家電業界と書店業界の関係は今後どうなるのか。結局、大店舗化で小さな店は消えてしまったのが現実である。人体に例えれば毛細管が切れてしまった状態だ。それでは血液の流通が止まり組織は壊死してしまう。消費者は大型店に行く必然性はない。必要な物が、適正・納得できる価格で買えればよいのではないか。小売業の将来を推測すると分散化した総合サービス業の姿が浮かんでくる。

2011年2月21日 (月)

雑草句録:ロウバイ

2011/2/21
この十年来、机上中央に鎮座していてほとんど使用しなかったHPのインクジェットプリンターを片づけた。そこにCRTを据え直した。パソコン周辺はケーブル類でジャングル状態。実はこのプリンターは落雷でダウンしたパソコンに接続されていたが、ケーブルを引っ張った途端に、デスクサイドのパソコンが床に落下してしまった。一瞬、くたばったかと呆然となる。起動しても画面が出ない。調べるとモニターケーブルの片側が外れていた。固定ねじを締めていなかったのだ。ねじを締め直して再起動。動いた。これが潰れると予備機をP400Mのよぼよぼ機にダウングレードするしかない。思うに張り巡らせてあった、コードやケーブルが命綱になり、落下のショックが少なかったので助かったようだ。入社して仕事に慣れた頃、棚の上の疑似アンテナを足に落下させてしまった苦い経験がある。油断大敵。重量物が落下した時にかかる重力は非常に大きくなる。アンテナが落下して傷ついた指の爪は今でもデコボコして伸びてくる。過去の経験を今に語っている。爪を作る組織が変形したまま治癒したのが原因だろう。落下した時はそんな後遺症が残るとは思わず、自分の不手際で労災になるのも面目ないので自然治癒に任せた結果であった。裸体のパソコンが足の爪の上に落ちなかっただけでも幸いだ。最近はプリンターは黒のLBPのみ使用している。カラー印刷は必要な時だけメディアに入れたデータをコンビニに持って行き、コンビニプリントだ。

昨日の天気

TAVE= 6.3
TMAX= 11
TMIN= 1.3
DIFF= 9.7
WMAX= 3
SUNS= 1.4
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:ロウバイ

■ロウバイの花散らずしてへばりつく

実際の状況は忘れている。

○被き伏す蒲団や寒き夜やすごき     芭蕉

芭蕉の門人李下の妻の追善句との事。寒で結ばれたイメージ。李下は、芭蕉庵に芭蕉を贈ったことで有名とか。妻を失った李下の独り寝のつらさと寒さの重合。

■寒き床ヤマネの如く丸く寝る

2011年2月20日 (日)

雑草句録:あんか

2011/2/20
昨日の天気

TAVE= 5.4
TMAX= 10.5
TMIN= 1.3
DIFF= 9.2
WMAX= 8
SUNS= 10.4
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:あんか

■人肌のアンカ抱き寝のぜいたくさ

贅沢も色々。言い方により様々だ。

○暖簾の奥ものふかし北の梅     芭蕉

あんかからイメージする暖からこの句が出てきた。暖簾とは風を遮る一種の暖房器。転じて医家。その部屋の北に咲いている梅でその家の細君を象徴しているとなかなか解釈が難しい句。ともかく、芭蕉の時代の暖房器は囲炉裏、炬燵程度だったようだ。懐炉、行火等はあったのか。

■寒きほど昔の寒さ思わるる

2011年2月18日 (金)

雑草句録:霜柱

2011/2/18
家の陰に残っている雪も日毎に少なくなっている。壊れた三角ホーの柄と柄が無くなった忍者熊手の手先を合体して柄の長い忍者熊手を作った。忍者熊手は爪先が太く丈夫なので、手先の延長として小枝等を扱うのに便利だ。柄が長くなると立ち仕事にも使えて、作業が楽になる。

昨日の天気

TAVE= 6.1
TMAX= 11.6
TMIN= 1.7
DIFF= 9.9
WMAX= 2
SUNS= 3.3
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:霜柱

■霜柱踏んで新聞もってくる

ぐずぐずと霜柱が崩れる音が何とも言えない。

○ありがたやいただいて踏む橋の霜     芭蕉

隅田川にかかる大橋の完成を喜んで作った句との事。いただいて踏むの前後関係はどう解釈するか。

■三代の星霜重ね渡り初め

2011年2月17日 (木)

雑草句録:ロゼット

2011/2/17
昨日の天気

TAVE= 3.9
TMAX(3PM)= 10.6
TMIN(6AM)= -2.9
DIFF= 13.5
WMAX= 4
SUNS= 10.1
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:ロゼット

■ロゼットの雑草春を待つ姿

冬でも風を避けて日光を受けようとする植物の涙ぐましい姿。

○木曽の情雪や生えぬく春の草     芭蕉

義仲寺の草庵の雪の下で逞しく生えぬく春の草と、木曽義仲の事跡を重ねて詠んだ句とされる。句を十分に理解するためには下敷きとなる教養が必要だ。しかし、余り拘りすぎるのも好まない。

■風流も中途半端な春の雪

2011年2月16日 (水)

雑草句録:墓参り

2011/2/16
雑用で外出。朝の一面の雪も、夕方にはほとんど解けた。

昨日の天気

TAVE= 3.9
TMAX= 8.6
TMIN= 0.5
DIFF= 8.1
WMAX= 7
SUNS= 9.8
RAIN= 1

以下本題。

雑草句録:墓参り

■おつとめはミゾレの中の墓参り

色々な墓参がある。それを果たすと気持も落ち着く。

○長嘯の墓もめぐるか鉢叩き     芭蕉

Google検索:約 110 件。鉢叩き(鉢扣)(冬の季語)とは空也念仏を行いながら勧進すること。托鉢して歩く修行僧で非人の身分だったとNET情報にあった。長嘯は歴史上の人物。一種の風物詩として詠んでいるようだ。墓というキーワードからこの句を選んだが全体が特殊なようだ。

■無縁墓諸行無常の極みかな

2011年2月15日 (火)

雑草句録:炉端焼

2011/2/15
昨日は日中曇り。寒いので身体を動かす仕事をした。暗くなってから雨。今朝、外をみたら又一面の雪。義理チョコ一箱今朝配給あり。紙包み、紙箱、プラ袋、トレー、アルミシートの個別包装と何と厳重なる5重の包装であった。中身はたったのX個。食べる時間より、ありつくまでの時間が多い?包装大国日本の現状。この現象も色々説明可能と思うが、○○なる精神の存在証明のようでもある。それでも、頂き物なので有り難く頂戴した。

昨日の天気

TAVE= 1.3
TMAX= 4.6
TMIN= -1.9
DIFF= 6.5
WMAX= 4
SUNS= 1.6
RAIN= 9.5

以下本題。

雑草句録:炉端焼

■退職の同期と食べる炉端焼

同期との付き合いは日々薄れて、また地縁の付き合いが新しく生まれる。

○半日は神を友にや年忘れ     芭蕉

神社の句会で詠んだ句らしい。神を友として年忘れの会をしたと俳句的表現か。

■巡り会い運と縁とで友となる

2011年2月14日 (月)

雑草句録:確定申告

2011/2/14
昨日の天気

TAVE= 3.2
TMAX= 7
TMIN= -0.1
DIFF= 7.1
WMAX= 5
SUNS= 9.6
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:確定申告

■医療費の確定申告保留され

税務署へ通ったときの様子。税務署の門は高かった。

○薬飲むさらでも霜の枕かな     芭蕉

旅の途中、門弟宅で病臥したした時の句との事。当時は病気でも薬を飲むのが精一杯だったのかもしれない。冬の旅で寒さが身にこたえたようだ。

■年経れば増えた薬は減りもせず

2011年2月13日 (日)

雑草句録:薬

2011/2/13
久しぶりのお湿りとなり、インフルエンザの流行もピークを越えるのだろうか。湿度が気になるが、アメダスのデータには湿度が無いのはなぜだろう。ほとんど見たことがない自宅の湿度計は今朝61%をさしていた。湿度は感覚的に把握しにくいので数値で把握するのが良いのだが。今朝の湿度61%がどの程度のレベルか見当がつかない。念のため気象庁ホームページで乾燥注意報を調べると現在は警報・注意報は出ていなかった。一方、豪雪地方は雪下ろしが大変なようだ。特に高齢者。豪雪地方は屋根の構造等に工夫があるようだが、雪下ろしのための命綱を結ぶような機構を備えているのだろうか。高所恐怖症の自分にはその辺が気になった。若いときにはアンテナを張るため屋根に登ったことがあったが、もうその勇気がない。

昨日の天気

TAVE= 1.7
TMAX= 4.4
TMIN= -0.7
DIFF= 5.1
WMAX= 6
SUNS= 1.2
RAIN= 1.5

以下本題。

雑草句録:薬

■雨や良しインフルエンザの薬なり

雨で湿度があがりインフルエンザにかかりにくくなる事を期待した。

○面白し雪にやならん冬の雨     芭蕉

Google検索:約 40,400 件。句全体で検索しているので関連する記事は余り多くないかもしれない。冬の雨が風情のある雪になるのではと期待しているようだ。作った背景も分かっているようだが、すでに一句独立しているとして読むのも自由だろう。

■チェーン巻き走り出す前大仕事

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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