07A_ざっそう句OR雑草句録:雑草のごとく

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2010年11月10日 (水)

雑草句録:羅漢業

2010/11/10

雑草句録:羅漢業

■黒松や頭切られて羅漢業

川越の五百羅漢像をみて、その色々な姿に思いをはせた事があった。羅漢とは仏道修業者でまだ完全な悟りはひらいていない身分だとおもう。我が家には父の植えた黒松が何本か列植されているがその手入れが大変になった。根本から切るのもしのびないので形を作っていた頂部を切り落として樹高を下げた。この姿を見て色々な人が色々な事を言う。あわれな黒松であるが、どっこいまだ生きている。そんな姿から羅漢様を思い出すのだ。http://www.kawagoe.com/kitain/500rakan/の五百羅漢の解説によると、「川越の観光名所の中でも、ことのほか人気の高い喜多院の五百羅漢。日本三大羅漢の一つに数えられます。この五百余りの羅漢さまは、川越北田島の志誠(しじょう)の発願により、天明2年(1782)から文政8年(1825)の約50年間にわたり建立されたものです。」とある。天明2年(1782)は天明の大飢饉の起こった年。文政8年(1825)は国定忠次十五才の年。当時の社会状況を考えると五百羅漢像にも庶民の願い事が込められているのであろう。

2010年11月 9日 (火)

雑草句録:鳴き納め

2010/11/9

雑草句録:鳴き納め

■木枯らしや雨蛙等の鳴き納め

雨蛙は結構遅くまで活動して、冬が近づくと一匹だけで気まぐれに鳴いたりするが、さすがに木枯らしの吹く頃になると冬眠の準備を始めて鳴かなくなる。

追記:もう夏虫の大合唱も聞こえなくなった。早朝、耳を澄ませると何か虫の声が聞こえるような気がして真っ暗な屋外に出てみたが何も聞こえない。耳鳴りか、コウロギか、モーターのきしむ音か。句材発見、数句あり。先日のテレビをふと思い出した。俳人金子兜太氏がNHKの番組にに登場していたのでつい終わりまで見てしまった。コンクリートが嫌いな妻が作り上げた樹木豊かな庭が、生誕地秩父を再現しているように感じた。現代俳句にもこの懐かしい古里が必要なようだ。年齢91歳、生涯現役を目指し、日々鍛錬を積む姿をまぶしく思った。俳句の選者は後継者に渡さず、最後まで続けるという気迫。

■耳の奥何か鳴いてる朝寒し
■朝寒やバイクの音も遅れ気味
■耳鳴りや炬燵ブログの友となり

2010年11月 8日 (月)

雑草句録:霜焼け

2010/7/8

雑草句録:霜焼け

■霜焼けの足のかゆさで齢を知る

子供の頃は栄養状態が良くなかったのか霜焼けができた。還暦をすぎる頃にその霜焼けに再会することになった。早めに対策した方が良いと思うが。

追記;WIKIPEDIAでしもやけをしらべた。以下を参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%82%82%E3%82%84%E3%81%91
それによると、「しもやけは、寒さのために血行が悪くなり生じる炎症のことであり、手、指、足に発症しやすい。また、肌が外気に露出している頬や鼻先や耳たぶもしもやけになりやすい部位である。」とある。また、その要因として、「体質や遺伝も関係するが、しもやけになる大きな要因は一日の気温差と、皮膚表面の温度だといわれている。総じて、気温が5℃前後で昼夜の気温差が大きい時期にしもやけになりやすい。」とある。

そこで、アメダスで今年の10~11月の気温差を調べてみた。(エクセルで最高気温と最低気温の差を求めてグラフにする。)平均気温差は7.8℃。気温差は雨や曇りの日は少ない。逆に晴天の日は気温差が大きくなる。丁度11月に入り晴天で天気が安定してきて、気温差が大きい日が続いてかゆみがでてきたのか。気温が低くなれば、体温も下がろうとして血液の流れも悪くなるのだろが、サラサラ血液に体質改善すればよいのかも知れない。季節の変わり目で、大きな気温変化に身体が馴れるにも若さが必要。老人は老人なりの対策が必要なようだ。年寄りの冷や水というにはそれなりの理由があるようだ。免疫学者の安保徹氏の本によると、低体温になると免疫機能が低下するとの事だ。これも身体が環境変化に追随できなくなる現象なのだろう。

Kionsa

検索で出てきた免疫学者の安保徹氏のホームページ:
http://www.abo-toru.com/
後で覗いてみたい。

2010年11月 7日 (日)

雑草句録:イチジク

2010/11/7

雑草句録:イチジク

■イチジクを食わんとすれば鳥が食い

果樹を狙っているのは病原菌、虫類だけでなく、より高等な動物もいる。動物類は知能が優れているのか人間に先手を打って熟期になって、いざ収穫という時に食べてしまう。仕方なく防鳥ネットで覆う。防鳥ネットをかけても油断できない。場所によるとハクビシンが夜中に防鳥ネットの中に進入して荒らすとの事だ。我が家でイチジクにとって一番怖いのがカミキリムシ。放置すると果樹がやられてしまう。

2010年11月 6日 (土)

雑草句録:変装

2010/11/6

雑草句録:変装

■雨蛙落ち葉の如く変装す

雨蛙が周囲の色に合わせて皮膚の色を変えるのを見ると不思議に思う。そのメカニズムをいつかどこかで読んだように思うが完全に忘れている。もう一度調べてみる。

WIKIPEDIAのニホンアマガエルの項:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%A8%E3%83%AB:によると「体色は腹側が白色で、背中側が黄緑色だが、背中側は黒っぽいまだらもようの灰褐色にも変えることができ、保護色の一例としてよく知られる。この色の変化は、まわりの環境、温度、湿度、明るさなどに応じてホルモンを分泌し、皮膚の色素細胞を拡張・伸縮させることによる。」とある。

BIGLOBEなんでも相談室 によると、「カエルの体色変化は,内分泌学では神経内分泌反射といいます。目からの視覚情報(神経)により,脳下垂体中葉からインテルメジン(MSH)等のホルモン(内分泌)が分泌され,黒色素胞等がそれらに反応しまして体色変化を起こします。反射ですから,我々の瞳孔が光の強さで開いたり閉じたりするのと同じです。」とある。

周囲の環境に合わせて自動的に体色が変化するような性質を進化の中で獲得してきたのであろう。ある古老の話では、捕ってきたウシガエルかヒキガエルか忘れたが大型のカエルをバケツに入れた蓋をしておいて、しばらく後で見たら色が変わっていたのでびっくりしたとの事だ。アマガエルだけでなく他のカエルも体色を変えるようだ。

追記:昨日畑の草を片づけているときに出てきた雨蛙は枯れ草色に変わっていた。まだ、完全冬眠はしていないようで、のこのこと動き出してどこかへ消えた。「BIGLOBEなんでも相談室」では、「目からの視覚情報(神経)により」と書いているが、雨蛙が草むらに潜り込んでいる時や冬眠中は眼を開いているのだろうか。ともかく、外界の刺激⇒ホルモン分泌⇒体色細胞⇒体色変化という流れで体色が変わるようだ。体色は、雨蛙が考えて変わるのではなく、生体システムにの機能で自動的に作動するようだ。

2010年11月 2日 (火)

雑草句録:夕焼

2010/11/2

雑草句録:夕焼

■夕焼けてアマランサスの種子を吹く

アマランサスもいよいよ精製段階に入った時の句。大方、荒っぽいごみを除いた後で細かな軽いごみを息をかけて吹き飛ばしている光景で、超原始的である。これを人生夕焼け頃のおじさんが一所懸命にやっていると我ながら滑稽に思ってしまう。

2010年11月 1日 (月)

雑草句録:立冬

2010/11/1

雑草句録:風

■立冬やバケツコロコロ風が吹く

季節風が強く吹着始める頃の句。日常の光景かも知れない。しかし、その日常の一こまを句に切り取ることは意外に難しい。どうでも良いこととして頭脳は記憶しようとしないのではないか。

追記:WIKIPEDIAによれば、「立冬(りっとう)は、二十四節気の1つ。または、この日から小雪までの期間。一般的な定気法では、太陽黄経が225度のときで11月7日ごろ。恒気法では、冬至から319日目で11月6日ごろ。」とある。年月がめぐり、もうじき今年の立冬がやってくる。自分としては、初霜がいつ降りるかが関心の的。十一月の初旬から中旬にかけて初霜があり、これで青葉が枯れる物が多く、秋から冬の景色に変わって行く。作物も越冬の準備が必要になる。

2010年10月31日 (日)

雑草句録:ヒエ

2010/10/31

雑草句録:ヒエ

■休耕や菜種まきたりヒエの後

小さな田圃には、大きな農業機械が入らないので休耕にしている。そこにヒエがはえる。そのヒエも秋には枯れる。景観植物として秋にナタネを播いた。種子は春に咲いた畑の菜の花から採取しておく。来年はこの田圃をどうしようかとふと思った。里芋でも作って見ようか。

2010年10月30日 (土)

雑草句録:月明かり

2010/10/30

雑草句録:月明かり

■月明かりアマランサスを刈りにけり

アマランサスを栽培して収穫したときの一句。実が付いている穂の部分だけを収穫して、それから乾燥、脱粒等の作業に進む。月明かりでアマランサスを収穫した事も忘れていた。アマランサス栽培も結局失敗に終わったが、BLOG掲載まで一つの体験で幾つもの作業が出来てぼけ防止には有効だったかもしれない。記憶の固定に役立つだろう。前向きに考えよう。

2010年10月29日 (金)

雑草句録:雑草の山

2010/10/29

雑草句録:雑草の山

■雑草の山を集めて堆肥とす

昔は雑草も何らかの役にたっていたようだが、今日では何のプラス要因もないように見える。しかし、見方を変えれば雑草が生えている事はそこに自然の循環が成立している事でもある。雑草を山積みすれば、やがてそれが腐り植物の栄養源になる。苗を植えるとき、植穴に灌水するのがベストであるが、水の手配が困難な時もある。そんな時、付近の雑草を根本に敷いてやると雑草マルチになり、根本の乾燥を防止してくれる。その後は、腐敗して肥料になるのだから考えようによると、雑草様々だ。

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  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)