07A_ざっそう句OR雑草句録:雑草のごとく

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2010年8月29日 (日)

水取り:いとしきもの

201078/29

雑草句録:水取り

■水取りや水飲み百姓濡れネズミ

我田引水。昔は自分の田に水を引く水取りも大切な仕事の一つであった。現代でも、時には水利役員に水問題が回ってくることがあるようだ。ともかく田に安定して水を引く事は水稲管理の基本である。地域の長老に昔の水取りの苦労話を聞いたことがある。卑近な話だけあって記録にも記憶にも残らず消えて行きそうである。

追記:語句の羅列だけで、作成時から数年後に読み返してみて意味が良く分からなくなっている。イメージで読み解く以外にない。コメントは最近付けた物。この追記は本日の物。時間の区切りが3段階ある。記憶も日々風化して来るが、これも一種のフィルター作用のようでもある。

水も、かつては無限でただのように思われていたが、これは水に苦労した事の無い人間の感想のようだ。昔は、田植え時に水がないと大変な事になった。夏祭りの御輿や屋台も雨乞いや自然への感謝に起源があるようだ。干魃等の困ったときは神頼み程度の対処しか出来なかった。

日本の人口増加も食料の増産があって可能になった。その食料増産を可能にしたのが、農地の開墾と用水、ため池等の農業基盤の開発であった。このような事業を構想し、指導・実行した多くの先覚者がいた事を忘れてはならない。明治以来増加し続けた群馬県の人口が200万人をピークに下降に転じた事は歴史の変曲点を示している。現代人の価値観が変わったのだろうか。

水道水は使用料がかかり、無料ではない。最近、水を大量に使う企業等が井戸を掘りコスト削減をしていると聞いた。これは、日本だけでなく外国でも同じ例があるようだ。一体、水や空気は誰の物なのか。

それにしても、昔は田に水を引くにも申し合わせがあってそれに従った。共同体としてのルールがあった。しかし、水が大幅に不足した干魃時の取り決め等は出来なかったのであろう、そんな時は悪いのを承知で真夜中に我が田に水を引いた例もあったようだ。翌朝、田んぼを見れば誰の目にもルール違反は分かってしまうのだが(長老の話)。

今日の水問題は、大方水の苦労がほとんど無く、命がけの水の大切さを忘れた所で議論されているようにも思われる。

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メモ:フォントサイズがブラウザから変更できなかった。ブラウザのツール⇒インターネットオプション⇒ユーザ補助から「書式設定」してWEBページで指定したフォントサイズを使用しないに設定したら、ブラウザからのフォントサイズの切り替えが出来た。

2010年8月28日 (土)

みこし:いとしきもの

2010/8/28

雑草句録:みこし

■みこし投げカブト虫とる子供たち

ムクゲの木にカブトムシが何匹も集まっていた。カブトムシが好む樹液が出るので集まるようだ。御輿担ぎの子供達がわっとムクゲの木に集まったので最初は何かと思った。カブトムシは御輿以上に子供達の楽しみであるようだ。この年ははカブトムシの当たり年で多くのカブトムシが集まっていた。しかし、ほとんど集まらない年もある。偶然かもしれないが、カブトムシの当たり年の春先に朽ち木の下に多くの幼虫を見ていた事があった。ムクゲの木に集まるカブトムシの成虫の数も多少は幼虫の発生数にも関係しているようだ。

2010年8月27日 (金)

電気虫:いとしきもの

2010/8/27

雑草句録:電気虫

■病葉や頭揃えた電気虫

電気虫が小さな段階では葉のあちこちに散らずに、頭を寄せ合っている。毛虫はこういう習性があるようだ。やはり、集団で大きく見せる事で、集団として生き残りを図っているようだ。弱い物が群を作って捕食者に対抗するのは生物の知恵なのか。餌が間に合うほどに個体が小さければ、集団は維持できるが、個体が大きくなり餌が足らなくなれば、集団は分解に進む。ところが、アゲハはあちこちに一個ずつ産卵する。集団防衛をするよりもその方が生き残りの確率が高いのか。

追記:最近、苗の植え方も集団化した方が楽かもしれないと考えている。ともかく、一つにまとめて管理する事で省力化が可能になる。個別に植えると個別の管理が必要になる。当たり前の事なのだが。あの、毒毛をもつ電気虫が小さいときに集団生活するのはどういう理由からか。DNAにそのプログラムが組み込まれているのか。蛾になった成虫の移動能力が乏しく同じ場所に卵を産み付けてしまうためか。所で、人間が作る集団は本能に基礎があるのか。ともかく、集団に帰属すると安心する。帰属するメリットもあるが、デメリットも生じる。個として優秀な人が集団の中で愚を演じてしまう場合もある。

2010年8月26日 (木)

ボウフラ:いとしきもの

2010/8/26

雑草句録:ボウフラ

■ボウフラよ湧けよあちこち水溜まり

俳人がボウフラを詠んだ区には優雅さや面白さを感じる。確かに、ボウフラの生態は面白い。子供の頃は水面に油をたらしてどうなるか遊んだこともあった。

しかし、蚊取り線香を付け、防虫ネットを被り、長袖シャツ、長ズボン姿で草むしりをしている身分にはそんなゆとりはない。来るなら来いと居直っている。そんな気持がないと毎年同じ事をしている自分に悲観してしまいそうだ。

蚊も雑草も夏にすべてをかけている。人間の方が少しましなようでもある。有り難くも、ボウフラが湧かないよう水が溜まる物を皆撤去したらとアドバイスを頂くがそういう余分な仕事も又大変である。

追記:

ぼうふらの漢字入力が大変:( 孑孑 ATOK変換不可でネットから拾ってきた)。

ついでに以下の二句に遭遇。

○孑孑 の浮沈見てをり無職かな    皆川白陀

○孑孑や神は不思議なものを作る   有馬朗人

前者は電子辞書に、後者はネットにあった句である。前の句はボウフラに人生を投影しているようだ。浮沈も人生の一こま。後の句はさすがに学者らしい。ぼうふらに神を見るのもまた不思議だ。

ところが、電子辞書にボウフラは一週間に4回脱皮するとあった。これが、ボウフラと蚊の時計だと思うと短い夏を必死で生きているようにも感じる。ドッグイヤー以上のモスキトーデーだ。蚊の一日は人間の一年にも匹敵しそうだ。

2010年8月25日 (水)

オケラ:いとしきもの

2010/8/25

雑草句録:オケラ

■まだいたかオケラに出会う畑仕事

本当に久しぶりにオケラに会った。子供のころはオケラをつかまえると誰々ちゃんの○○はどんな位とオケラに遊んで貰った。オケラが前肢で長さを示すような仕草をするのでそれにかこつけて遊ぶのであった。遊んでいる本人が両手でこんなにでかいと言うのでみんなが笑ってしまう。時にはオケラを渡して順繰りに占ってもらった。こうい遊びには色々な側面があり、幼少年期には大切な体験であろう。

2010年8月24日 (火)

草刈り:いとしきもの

2010/8/24

臨界期という用語でJCOの臨界事故を思い出した。WIKIPEDIA冒頭(最終更新 2010年8月14日 (土) 14:26 )の記事:「東海村JCO臨界事故(とうかいむらジェイシーオーりんかいじこ)は、1999年9月30日、茨城県那珂郡東海村で、JCO(株式会社ジェー・シー・オー)(住友金属鉱山の子会社)の核燃料加工施設が起こした臨界事故。666人の被曝者と死者2名を出した、国内最悪の原子力事故である。」

核爆発は発生した中性子がネズミ算式に増えて制御できなくなった場合に生じる。爆発を起こす最低限の重量が必要だったとおもう。この最低重量以上を確保できれば核兵器の製造が可能になる。臨界という専門的な用語でその重要性が分かりにくいが、核反応が核爆発寸前まで進んだと言った方が理解しやすいように思った。想定外の破滅的大事故に至る直前まで反応が進んでいたのだ。科学の成果は軍用にも民生用にも及ぶ。最終的にはそれを使う人の問題になってしまう。技術による制御が不能にな事態が最大の危機になる。それが、容易に起こりうることを示した事故でもあった。

ともかく、物事は内部の圧力が高まり、もはや制御が効かない状態になると一方に突っ走ってしまう。臨界とは最早還る事が出来ない鬼門の一歩手前のようにも思われる。歓迎すべき事が臨界に達するならば言うことはないが。

雑草句録:草刈り

■草刈りの残さを拾う夕間暮

数年前の7月に作成した句である。草刈りは百姓の業の如くで無くなる事は無さそうである。時には夕方暗くなるまで行う。数十年前にトマト工場のような野菜の生産工場がある専門誌に紹介されていた事を思い出した。こういう工場なら草刈りのような単調で苦しい作業から解放されるだろうと思った。しかし、現実は夏場のハウス内温度でも相当高くなるようだ。野菜工場の室温を制御するだけでも膨大なコストがかかるだろう。ともかく、太陽光は誰もがただで使える資源である。これを、雑草と人間が奪い合っているのが草刈りの現実だ。

2010年8月21日 (土)

鉱石ラジオ:いとしきもの

2010/8/21

雑草句録:鉱石ラジオ

■雨降りて鉱石ラジオ組み立てぬ

少年時代に鉱石ラジオを組み立てた記憶がある。検波はゲルマダイオードでIN60という型番

であったとおもう。秋葉原で買って置いた鉱石ラジオをキットを手すさびのために組み立て

てみた。電池も使わずに音が出る事には昔も今も感動を覚える。JOAKの空中線電力が

300KWで、このエネルギーが空間に放出されている。鉱石ラジオではこのエネルギーの極

一部を取り出す。mWかμWのオーダーではないかと思う。改めて電波のシャワーの威力を

感じた。

2010年8月20日 (金)

スモモ:いとしきもの

2010/8/20

雑草句録:スモモ

■もぎたてのスモモにお茶の花が咲く

何本かスモモの木があるが、果実が安定してならない。授粉作業もせず、樹形作りや手入れ

もしていないので仕方がない。授粉する相手を選ぶようなので授粉樹を植えたり試験中であ

る。相性の良い樹種を選んでも開花時期がずれると授粉がうまくゆかないようだ。人工授粉

するのが一番確実のようだが、そのためには作業がしやすい樹形作りから始めなければな

らないようだ。WEB PAGEの参考資料に相性図を本日UPした。話題のスモモの木は比較

的実がよくなるが、品種名が不明である。自家受粉しやすいようなので、メスレーかサンタロ

ーザかもしれないと推測している。

2010年8月19日 (木)

あげはの子:いとしきもの

2010/8/19

夏休み恒例のNHKの子供番組の科学相談室で、アゲハの幼虫の擬態について、小

さいときは白と黒の鳥の糞のような色、大きくなると葉と同じ緑色になると解説

していた。鳥等の外敵に食べられないようにするための進化上の発明である事に

は納得できるが、それが遺伝子レベルまで及んでいるとなるとそのような形質を

獲得するまでに気が遠くなるほどの時間がかかったように思われる。

雑草句録:あげはの子

■角出して匂いふりまくあげはの子

あげはの子と言えばちょっと抵抗感は遠くなるがやはり気持ちがよい存在ではな

い。毛虫や芋虫を見て身を引く感情が誘発されるという現象は本能的なものなの

か気になる。最近は、必要上アゲハの幼虫を指でつかめるようになったが、毛虫

を指でつかむのはまだできない。やはり、毛虫に毛は毒もあるかも知れず危険で

あるという無意識のブレーキが働くのか。

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(別のページで同じ句について以下の通り述べていた。句は一つだが解説は幾つ

も可能だ。ともかく句は一つの作品となって固まるが、素材の持つ無限の情報の

大部分をを切り捨ててしまう。時間をかけてもったいないので、一つにまとめて

おく。以下別文)

アゲハの子とはアゲハの幼虫の事。これがミカンの葉を食害する。小さい内は葉

の周辺が欠ける程度であるが、大きくなると食べる量も増えて葉の形が無くなる

位食べてしまう。餌が無くなると他所に移動もするようだ。アゲハがミカンの木

に飛んできてあちこち産卵して回るので防除はお手上げである。見つけたときに

駆除する以外にない。外形と色がグロテスクだが、時には素手でつかむこともあ

る。そんな時、黄色い角を出して威嚇する。この角は同時に異臭を発生させる器

官でもあるようだ。外敵に対しては防御しかない幼虫なのでこれも進化の賜かな

と感心したりする。

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追記:アゲハの幼虫は餌を食べて、まるまる太ってからサナギになるようだ。あ

る時、サナギになる場所を求めて来たのか、郵便受けに大きなアゲハの幼虫がい

た。餌のあるミカン樹からは相当離れている。安心して羽化できる場所を求めて

それだけ歩いたのかと不思議に思った。毛虫も本気で歩くと相当早い。毎秒で

10cm位で歩く。翌日そのアゲハの幼虫をデジカメに納めようとして行ったらい

なかった。その後どうなったのか気になる。

おまけ:ミカン樹から捕ったアゲハの幼虫の処置に困り、かなり遠くの通路に捨

てたところ、ぐるりと向きを変えてミカン樹の方に向かって歩き出した。ミカン

樹のある方角を覚えているのか不思議に思えた。もう一度試したら、同じ結果だ

った。三度目も同じであった。しかし、同じ現象が三度続く確率はゼロではな

い。偶然であったのかもしれないが釈然としない出来事ではあった。

⇒インターネットで検索したら、動物の体色の研究についての情報があった。

日本動物学会 第80回大会 2009静岡

第6回色素細胞シンポジウム
「動物にみられる体色発現とそれを支配する遺伝子群」
Control mechanisms and genes on body color expression in animals

2010年8月18日 (水)

ブヨ:いとしきもの

2010/8/18

「私の脳科学講義」を拾い読みした。カバーの内側にある解説の最初の一行に「抗体の多様

性の謎を解明して一九八七年にノーベル賞を受賞した利根川博士は、いま世界の脳研究を

リードする。」とある。記憶を司る海馬の機能の解明等興味深く読んだ。その研究に遺伝子

の操作等最先端の技術が使われている。こういう研究には優秀な頭脳の他に多額な研究費

が必要だが、その成果は多くの分野で利用可能であろう。一方、一般人は無手勝流でも自

分の記憶や心情の再現に努めている。個々の人の脳に刻まれた記憶はまさに未開拓の宝

の山のようだ。問題はその宝を掘り出す手段である。今から30年前の記憶を取り戻す薬と

いうような便利な薬が出来たりすると困る事もありそうだが。時効という概念が成立するのも

記憶が徐々に消失するという事実が基礎にあるだろう。最近法令の改定により、殺人罪の時

効が無くなった。記憶も最終的にはDNAという物質の配列に帰着するのであろうか。個人を

特定するDNAという物証も徐々に劣化する。それを防止するには極低温で保管する必要が

ある。想像を進めると真夏の夜の夢になりそうだ。

雑草句録:ブヨ

■目のまわりブヨ飛びまわる畑仕事

子供の頃にはブヨに刺された記憶がある。最近はブヨも少なくなっているようだ。辞書を引い

たらブユを見よとあり、そちらにジャンプ。幼虫は清流に住むとあり、川の水質が変わったの

であろうか。川がコンクリート化されたので水流が早くなって幼虫が住みにくくなったのも一因

だろう。子供の頃は血を吸うアブもいたが、最近はアブも余り見かけない。牛馬等のほ乳類

家畜が少なくなった。生物の多様性の減少も過去と比べてみないと認識できない。今の人は

今の状況が当然と思っているのだから。

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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)