111_がんばれ! ふくしま

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2011年10月24日 (月)

がんばれ! ふくしま:東日本大震災孤児の支援を行った未来のエネルギーを考える会

2011/10/24
昨日は晴天。雲が出ていたが風が少ないので穏やかな暖かさ。AMは接木実験等。午後は地区公民館の文化祭の見学。血圧、体脂肪、BMIを測定してもらった。まあ、何とか我慢できる範囲と自己診断。多分甘すぎるだろうが。出品されていたロウヤガキについて聞いた。やはりテマヒマかけないと良い作品はできないようだ。灌水も大変なようだ。夏場は少なくても朝晩二回以上との事。顔見知りの人と立ち話。帰ってきてからサツマとカキの収穫。サツマの歩留まり・品質が良くない。ひび割れがひどい。マルチではサツマが過剰肥大してしまうのか。水洗いは軍手を付けたままでした。

2011/10/24

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がんばれ! ふくしま:東日本大震災孤児の支援を行った未来のエネルギーを考える会

2011年9月9日伊勢崎市の未来のエネルギーを考える会が「ミツバチの羽音と地球の回転」という映画の自主上映会を開催した。未来のエネルギーを考える会のメンバーはほとんどが女性であり、手探り、手弁当でこの映画の開催にこぎつけた。彼女たちが自主上映を決意したきっかけも東京電力福島原発事故にある。今まで、エネルギーはふんだんに使えて当たり前と思っていたが、もはやそのような考えは通用しなくなったと感じたのだろう。上映前の会長さんのあいさつからそんな気持が伝わってきた。また子供を産み育てる女性という立場を無意識に意識して立ち上がったのではないかと思う。この映画は福島原発事故以前に制作されて、自然エネルギーの利用、持続可能な社会の実現を訴えるのが基本コンセプトのようだ。最初は赤字になったら心配だというような状況であったが、幸い大勢の入場者があり、剰余金は東日本大震災の被災者へ寄付すると聞いていた。

地区公民館の文化祭を見学中に、偶然未来のエネルギーを考える会のメンバーが声をかけてくれた。つい先日、視察を兼ねて現地へ寄付を届けてきたとの事だった。会としては、寄付金が会の趣旨に最もかなう寄付先を調べ、「震災孤児等支援金支給基金を設置」した相馬市に決めたらしい(url=http://www.city.soma.fukushima.jp/0311_jishin/gienkin/tunami_orphan_J.html)。寄付を直接届けたのも自分たちの活動を確認するためだったようだ。大きな寄付団体に寄付した場合、その行き先も、使用目的もはっきりしないので、寄付の送り先も会が自主的に決めたそうだ。寄付金の原資も大勢の入場者のおかげなので、現地への旅費は出向いたメンバー達が自費でまかなったとの事。

自分は寄付について何となくわだかまりがある。その一つに寄付する側と寄付を受ける側の立場の違いだ。寄付する側は自然に強者になってしまう。寄付を受ける側は弱者の立場になり、卑屈になってしまうのではないのか。寄付者の名前と金額が公表される場合がある。それを見ると財力と名誉心の広告のように見えてしまう。中には寄付というが強制的で断りにくいのもある。自分の身近にいる困った人の支援ができずに、不特定多数の困った人の支援をする等々。寄付金が途中で蒸発してしまうのではないかという疑念は永久に消えない。東日本大震災の寄付も物資は受け付けず、寄付できるのはお金だけになった例もある。結局、カネカネ、カネが全てという前に貧者の一灯は風前の灯火になってしまう。寄付も見える化が必要なようだ。

「Volunteering;http://en.wikipedia.org/wiki/Volunteering;(This page was last modified on 17 October 2011 at 12:26.)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「In general terms, volunteering is the practice of people working on behalf of others or a particular cause without payment for their time and services. Volunteering is generally considered an altruistic activity, intended to promote good or improve human quality of life, but people also volunteer for their own skill development, to meet others, to make contacts for possible employment, to have fun, and a variety of other reasons that could be considered self-serving. Volunteering takes many forms and is performed by a wide range of people. Many volunteers are specifically trained in the areas they work in, such as medicine, education, or emergency rescue. Other volunteers serve on an as-needed basis, such as in response to a natural disaster or for a beach-cleanup. In a military context, a volunteer army is an army whose soldiers chose to enter service, as opposed to having been conscripted. Such volunteers do not work for free and are given regular pay.」とある。

上記記事をGoogle翻訳すると、
「一般的な用語で、ボランティアは自分の時間とサービスに対する対価を支払うことなく他人に代わってまたは特定の原因に取り組む人々の習慣です。ボランティアは、一般的に、利他的な活動と考え良いの促進や生活の人間の質を向上させることを意図し、人々はまた楽しい時を過すために、可能な限り雇用のための連絡先を作るために、他の人を満たすために、自らの能力開発のためにボランティア活動、および他のさまざまな理由がされそれは利己的な考えることができます。 ボランティアは様々な形態をとり、幅広い人々によって実行されます。多くのボランティアが、具体的には、医療、教育、または緊急の救助として、彼らが働く分野、訓練を受けています。他のボランティアはこのような自然災害への応答として、またはビーチクリーンアップのため、必要に応じて機能します。軍事的文脈では、ボランティアの軍隊は、その兵士のサービスを入力する選択をした、として徴用されてするものではなく軍隊です。このようなボランティアが無料で機能しないと、通常の賃金を与えられている。」となった。

ボランティア活動は阪神淡路大震災の頃から活発になってきたと言われている。日本の社会では比較的新しい活動かもしれない。一般的には、活動者は自分たちの行った奉仕や費やした時間に対して報酬を求めない利他的活動がボランティア活動だろう。英語版WIKIPEDIAでは更に自分の能力を高めたり、人との交流、専門知識の活用等々広い意味も紹介している。

未来のエネルギーを考える会のメンバーもボランティア活動をしており、そのネットワークを通して多数の協力者により「ミツバチの羽音と地球の回転」の入場券を頒布した。ボランティア活動をしたくても、仕事や生活環境の都合で出来ない場合も多いと思われる。そういう人々も入場券購入という形で間接的にボランティア活動に参加したのではないか。ボランティア活動を考えると、同会の寄付の気持が理解できた。相馬市のホームページによると、相馬市震災孤児等支援金支給基金を通し、「お寄せいただいた支援金は、大震災で孤児となった、または両親の一方を亡くした高校生以下の子どもたちを対象として、毎月3万円ずつを支給しています。」とある。

47トピックスは、「【きょうのトップニュース】(9月17日夕刊)親族里親、活用広がる 131人の養育者認定 大震災孤児は236人;url=http://www.47news.jp/47topics/e/220095.php(2011/09/17 13:43):共同通信」というタイトルで、「東日本大震災で親を失った子どもの養育で、国などから生活費の支給を受け、親族が親代わりに育てる「親族里親」制度の活用が広がっている。厚生労働省によると、震災で孤児となった18歳未満の子どもは236人。このうち親族里親の認定件数は、17日までに97件(子ども131人)に上り、半数以上の子どもの養育者が親族里親に認定されたことになる。」と報じた。

「大震災孤児」という呼び方にも違和感を感じる。また差別も心配だ。親の死後に残された子の意味で「遺児」という用語もある。WEB上には、「東日本津波遺児支援 | あしなが育英会」というような情報もあった。「遺児」は、成長期の人間が対象であり、本人の気持ちにも配慮しているのだろうか。ともかく基金が適正に運用され、その目的が十分達成される事を願う。本来は、遺児、捨て子、孤児等は、呼び名はどうあれ、国や自治体が責任を持って養育すべきなのではないか。群馬が生んだ歴史家、羽仁五郎が都市の論理で、西洋の都市は孤児院のような施設を持っていたと述べていたような記憶がある。国や自治体が弱い者を見殺しにしたら、国や自治体は死んだのも同然ではないだろうか。

2011年10月12日 (水)

がんばれ! ふくしま:福島天香園の果樹カタログ(改題):復興の象徴;カチューシャの歌とリンゴの歌。111012。

2011/10/12
昨日は晴れだが、薄日で時々曇る。秋接木の実験。ジャングル畑を歩き回ったので、座業で気分転換。試行錯誤の連続。デジカメをもって散歩がてら回覧板を回しに出かけた。通路にまたヘビがいてまたびっくり。近づいてカメラを向けても動く気配がない。棒で突いても動かない。死んでいた(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/WEBPAGE10.html)。顎の後ろ辺りに傷があった。カラスの攻撃を受けた可能性が大きいと思われる。

2011/10/11の天気

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がんばれ! ふくしま:福島天香園の果樹カタログ(改題):復興の象徴;カチューシャの歌とリンゴの歌

昨日で東北関東大震災、東京電力福島原発事故後7ヶ月となった。東北地方は関東地方より秋は早く訪れ、冬はさらに厳しいだろう。数回果樹苗を購入した福島天香園から2011年秋-2012年春のカタログが届いた。ここ1~2年は苗の購入も無く、カタログも絶えていた。苗屋さんも大変なのかとふと思った。最近、春から秋が苗の生産、秋から翌春までが販売という、苗屋さんの仕事のパターンが分かってきた。もらったカタログには放射能の心配はないというような事が書かれていた。東北地方の苗屋さんが得意なのはやはり落葉果樹のリンゴ、モモ、サクランボ等のようだ。

リンゴといえば思い出すのがカチューシャの歌とリンゴの歌(【作詞】サトウ ハチロー、【作曲】万城目 正 )だ。自分の頭の片隅にこれらの歌があり、リンゴの花をぜひ見たいと思い、ついに苗を植えてしまった。url=http://www.utagoekissa.com/ringonouta.htmlによれば、「リンゴの歌」は「1945年の松竹映画「そよかぜ」の挿入歌で、主題歌「そよかせ」を食ってしまったといういわくつき。」とある。「リンゴの歌」の歌詞にはリンゴの花は出てこない。初々しい乙女をリンゴになぞらえているのだと思う。

調べて見ると、「カチューシャの唄」はリンゴとは無関係。「カチューシャの唄;url=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%81%AE%E5%94%84;(最終更新 2011年8月13日 (土) 11:04)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「『カチューシャの唄』(カチューシャのうた)は、1914年(大正3年)に発表された日本の歌謡曲、ならびに同楽曲を題材にした同年製作・公開の日本の短篇映画である。楽曲の作詞は島村抱月と相馬御風、作曲は中山晋平。劇団芸術座の第3回目の公演である『復活』の劇中歌として、主演女優の松井須磨子などが歌唱した。翌年の1915年(大正4年)には『復活唱歌』の題名で、松井の歌唱によるレコードが発売された。歌詞の「カチューシャかわいや わかれのつらさ」は爆発的な流行語となった。」とある。

リンゴの花が出てくるカチューシャの歌はロシア民謡のようだ。url=http://www.aki-kaeul.com/muzika/katyusha.htmlによると「「カチューシャ」は、実は第二次大戦の頃作られた歌らしく、「民謡」というよりも「歌謡」と言った方が正確だと思われます。題名の「カチューシャ」とは、一般的な女性名「エカチェリーナ」の愛称です。」、「訳詞者 関 鑑子・丘灯至夫」、「この歌は第二次大戦中につくられたということもあり、元のロシア語の歌詞は、戦争に行った人への歌になっていることが分かります。日本語版も、分かりにくくはありますが、やはり戦争に関するもので、「君なき里にも~」というのは、君が戦争に行ってしまってここ(里)にはいない、という意味です。ただ、ロシア語版が、日本語版での「君」に相当する人物がまだ生きているようなのに対し、日本語版ではもう亡き人になっているように思えます。」とある。

「カチューシャ」は故郷に残してきた恋人、この歌を戦場で歌ったのは若い出征兵士、リンゴの花は戦争が終わった後の春を象徴しているようでもある。「カチューシャ」がロシアでも日本でも親しまれてきた理由が分かる。YUTUBEには「カチューシャ」の歌が色々アップロードされていた。http://www.youtube.com/watch?v=BrUjAz4Kh5A&feature=related(Ирина Билык - Катюша :再生回数:2,321,939;2007/05/08 に公開;視聴回数 3,002,468 回=平成29年11月10日(金)現在)は軍隊を慰問した女性歌手が「カチューシャ」の歌を歌っているような映像であった。また色々なコメントがあった。個々の戦争には賛否があるだろうが、この歌が若い出征兵士の心情に強く訴えっている様子が分かる。

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追記(2017/12/11):記事整形、過去BLOG再読、印象・コメント等
上記YOUTUBE動画が削除されている。別の動画URLを以下に掲載。

ZZZ2_YOUTUBEで懐メロ鑑賞」へのリンク

   


YouTube: Katyusha - Iryna Bilyk(2017/12/11)

 

https://www.youtube.com/watch?hl=ja&gl=JP&v=zygdaJ8Q2x0

このURLには以下の記載がある:

Katyusha - Iryna Bilyk= 視聴回数 25,279 回(平成29年12月11日(月)現在)

2010/01/16 に公開

「標準の YouTube ライセンス」とあり、著作権問題で削除される心配は無いか?

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日本にもリンゴの在来品種はあったようだが、その系統は発展しなかったようだ。日本でリンゴが本格的に果物として栽培されたのは、外国から各種リンゴ品種が導入された明治以降だったようだ。そうして、そのリンゴ栽培が根を降ろしたのが東北地方で、幾多の困難を乗り越えて今日に至っている。

自分にとって何となく親しみのあるリンゴだが、生まれてこの方リンゴの花を見たことがなかった。5~6年前に苗を購入してようやく花を付け始めた。放任なので実がほとんどならない。カミキリムシに食害されて何本も倒れた。本格的に実を生らせるには人工授粉が必要だと分かった。ともかくリンゴの花を見ることはできた。色々苗を植えてみて、バラ科の果樹はずぼら人間には不適と痛感してきた。果樹生産も少子高齢化の影響が大きいと思う。高齢者が脚立から落下して再起不能になってはどうしようもない。でも、リンゴには何か分からない魅力がある。アメリカではリンゴが最も身近な果物のようだ。アップルコンピュータもどこか果物のリンゴと結びついているのではないか。

福島天香園の最新カタログを見ると、ブルーベリーとか無花果とか家庭果樹向きの品種も扱いが増えているのに気付いた。 03_「庭先果樹のつくりかた(農文協)(前田 知(徳島県果樹試験場長歴任、農学博士)著)」は果樹に親しむきっかけを作ってくれた本である。新しく果物農家を始めるのは大変だが、小規模なら庭先でもプランターでも果樹は作れる。各家庭が果樹を植えて果樹に親しめば予期しない多くの学習ができ・楽しみも実益もあるのではないか。果樹は二重、三重にも歴史を照射してくれる。苦労や失敗が多いが、努力すればそれに応えてくれるのが果樹ではないか。東京電力福島原発事故による放射能が果樹苗販売にも影響を及ぼしているとは夢にも思わなかった。適地適作が農業の基本であるが、最初から適地があったとは思われない。ある場所に何が適すかも試してみないと分からない。パイオニア精神は農業にも不可欠だ。そのような時代の流れを最初に感じるのは種苗屋さんかもしれない。

「カチューシャ」の歌も「リンゴの花」の歌も、戦争からの復興の時期にぴったりの歌だったようだ。戦争・災難という冬からリンゴの花が咲く春への希望・あこがれがこれらの歌にはある。今年は、東北関東大震災、東京電力福島原発事故と忘れることができない歴史的大事件があった年だ。記念樹として何か果樹苗を植えて、花が咲き、実が生るまで育て、あの果樹はあの時に植えた苗だと、歴史を振り返るのも良いのではと思う。東北地方はこれから厳しい冬に向かうががんばれ! ふくしま。がんばれ、東北。

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2011年8月11日 (木)

がんばれ! ふくしま:東北関東大震災5ヶ月。精神と身体の健康が復興の原動力だ

011/8/11
昨日も猛暑日。午前中は下草刈り。ようやく今年2回目が終了。以前はイシミカワ等の蔓草が繁茂していたが、それも少なくなった。代わってアサガオのツルが目立った。花が咲き実が落ちる前に刈れたので今後は雑草の生態も変わると思う。雑草の種子は一度に発芽せず、気長に発芽してくる。今年初がしてツルが巻いたアサガオの種子は数年前のものかもしれない。メダカに餌を与える仕事が一つ増えた。メダカと一緒に餌ももらった。シュロ網が容器の端につるしてあった。産卵の手伝いまでしてもらっている。ともかく気晴らしにはなりそうだ。本日で東北地方太平洋沖地震発生以来5ヶ月となる。ニュースは少なくなり、記憶も遠くなりかけている。東京電力福島原発事故の放射能汚染・被曝はますます深刻になっている。全福島県民の長期健康調査はそれを物語る。初動対応の失敗と当事者の責任は忘れるべきではない。(XP)

011/8/10の天気

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最高気温(℃)=  38.2  (13:41)

ざっそう句:メダカ

■各界を泳ぐメダカの可愛さヨ

■逃げる時隊長不在メダカ隊

○パソコンの待機電力節電について

財団法人省エネルギーセンターは、「ECCJ 省エネルギーセンター / 電力供給不足に伴う具体的な緊急節電対策;url=http://www.eccj.or.jp/whatsnewj/110316/index.html(2011/3/16(3/29改訂))」というタイトルで、「このたびの東北地方太平洋沖地震の影響を受け、東京電力、東北電力管内では発電能力が低下し電力が逼迫しています。皆さんご存知のように電気はためることができないため常に使用量に応じた発電量が必要です。このため電力会社では需要量を発電能力以内に抑えるため計画停電を要請しています。地震に端を発した緊急事態ですので、電気を使用する工場やオフィス、家庭においてはできるだけ節電、省エネに努め、ピーク電力の抑制に協力をお願いいたします。」と報じた。

その中に、「= 緊急節電対策項目 =」として、「 ・ パソコン、コピー機、その他オフィス機器、給茶器、自動販売機等の不要時の電源オフ => コンセントを抜き待機電力のカット」という項目が挙げられている。

我ながら、安直にもパソコンの待機電力削減を試みたが、暗礁にに乗り上げた。最近はほとんどの電子・電気機器はインテリジェント化されて内部にCPUを保有している。電源投入シーケンスがあり、最初にAC 電源に接続したときに初期設定してその後は、電源は入れっぱなし。機能のON/OFFはソフトSWで行う方式が多いはずだ。やや高級な多機能CDラジカセなどもそんな方式であった。財団法人省エネルギーセンターの役員名簿を見ると国内の各界有力人士が名を連ねている。今まで、機器システムは待機電力をかけても、利便性を追求しようとする方向で動いていたのだろう。その大前提に電力の安定供給があった筈だ。そのような基本的な原点を忘れて、いざ電力不足が心配となると節電・節電と大合唱省となるのも不思議だ。上記の対策は、「【工場、オフィス等における対策項目】」と名うっているが、今日職場のパソコンはほとんどが、LAN接続されているだろう。「コンセントを抜き待機電力のカット」というようなことをがどの程度実施されているか知りたいところだ。トラブル続出にならないだろうか。

がんばれ! ふくしま:東北関東大震災5ヶ月。精神と身体の健康が復興の原動力だ

福島県のホームページで「放射能」をサイト内検索すると「約 5,470 件 (0.20 秒)」と出た。同様に群馬県ホームページの「放射能」で検索してみたら「約 118 件 (0.22 秒) 」と出た。東京電力福島第一原子力発電所の事故が福島県に与えている影響の大きさが、この「放射能」というキーワードの数値で具体的に見えるのではないか。行政が作る文書・情報の量だけでも50倍近い差がある。東北地方太平洋沖地震から5ヶ月になるが、福島県が受けた原発事故による被害は計り知れない。

YOMIURI ONLINEは、「福島県が長期健康調査、放射線影響で全県民対象;url=http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=41379(2011年5月28日 読売新聞)」というタイトルで、「東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、福島県は27日、医療関係者らでつくる「県民健康管理調査検討委員会」の初会合を開き、約200万人の県民全員を対象に健康調査を実施し、長期間にわたって放射線の被曝(ひばく)の影響を調べることを決めた。」、「調査は数十年にわたって行う方針。まず6月下旬にも、原発周辺の自治体の一部住民を対象に試験的に行い、調査に必要な人員や課題などを洗い出したうえで、具体的な調査方法などを詰める。山下座長は「住民の不安の原因は、『自分がどれだけ被曝し、それが将来健康にどう影響するのか』ということ。それを調べてきちんと説明することが重要だ」と述べた。」と報じた。

福島原発事故から2ヶ月以上下手からの決定であるが、全県民を対象にしたこのような調査が行われる事の意義は大きいだろう。日本には50基以上の原発があり、今後起こる可能性がある原発事故の対策を考える上でもこのような大規模な継続的な調査は不可欠であろう。このような調査結果をより有効にするためには、原発事故で放出された放射能物質の種類、量、分布、拡散状況等を確定させなければならないだろう。当局は原発事故の徹底的な調査を行い全てのデータを公表すべきだ。時の経過と共に調査は困難になってしまう。この調査は行政的にも大きな負担になるかも知れないが、万難を排して長期調査をやりとげてもらいたい。全ての調査は有機的に活用されるよう行われなければならない。

福島県のホームページの最上部に野口英世が母の背中を抱いている写真が掲載されている。福島県のホームページを訪問する人には必ずこの写真が目に入ると思う。野口英世が生命をかけて研究したのが、人類に災難をもたらす眼に見えない病原体であった。今、福島県には眼に見えない放射能物質による災難が降りかかっている。野口英世という先人が福島県民に勇気と希望を与えてくれるだろう。福島県のホームページの災害対策課トップには「がんばろう福島 がんばろう東北」と手書き文字が出ていた(url=http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=10987)。「がんばろう東北」とは他の被災地への気配りのように感じる。がんばれ! ふくしま。福島が元気になれば他の被災地も元気になれる。

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2011/8/10

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UPDATE1: 街角景気は5年ぶり高水準 生産回復や復興... (経済) 08日 15:47 ロイター
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2011年6月28日 (火)

がんばれ! ふくしま:大スフィンクス の謎は解ける(改題):人類的な視野に立って福島原発事故からの再生復活を促進せよ!110628。

2011/6/28
昨日は曇り。予定外の仕事ができた。午後、東京電力福島原発の放射能汚染水処理施設が稼働したとのニュースが流れた。サスガ東電、この快挙を株主総会の前日にぶつけてきたなと思った。しかし、それは束の間の喜びに終わった。

産経ニュースは、

「【放射能漏れ】懸念現実化、続く綱渡り 循環注水冷却停止;url=http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110627/dst11062722580020-n2.htm(2011.6.27 22:54 )」というタイトルで、

「「安定的な冷却システムを確立する目標に近づいた。大きな一歩だ」 27日夕の記者会見。循環注水冷却の開始を受け、政府・東電統合対策室事務局長、細野豪志首相補佐官は喜びをあらわにした。」、

それに続いて「だが、会見の終了間際、それを裏切るように、同席していた東電の松本純一原子力・立地本部長代理が「みなさんにお知らせがあある。ホースの継ぎ目から漏水があり、午後5時55分に注水を停止した」と明かすと、関係者の期待ムードは一変してしまった。」と報じた。

しかし、よくよく考えると、「ホースの継ぎ目から漏水がある」とは、水処理施設としては、基本中の基本であり、絶対にあってはならない事ではないか。ホースは放射能汚染水を循環させる回路の一部であり、特に東京電力の置かれた立場においてはホースのトラブル等は待った無しの状況だったろう。

漏水の可能性の有無は事前にチェックする気があればチェックできたのではないか。言い換えれば、そのキホンのキすら満足に守られていなかった事にならないか。

福島原発事故現場は現実的には完全に密室に近い状態だろう。その現場を見ることができる者は極少数に限定されているだろう。準備万端整えて置いて、株主総会に好印象を与える最適な時刻を見計らって稼働にGOをかけてもわかるまいと凡人は思う。油断と言う以外にないのだろう。

昨日の天気

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がんばれ! ふくしま:大スフィンクス の謎は解ける(改題):人類的な視野に立って福島原発事故からの再生復活を促進せよ!

エジプト学の吉村作治に興味をもっている。そこで遊学舎ホームページ(url=http://www.yugakusha.net/study/yoshimura_egypt/200808/200808-3.html)の「吉村作治 エジプト博物館」を覗いてみると、「大スフィンクス 」という記事があった。その記事によるとその大スフィンクスはエジプトの神様なのだそうだ。

自分が子供の頃は、スフィンクスは砂漠の中の怪物で、「赤子の時は四本足で、大人になると二本足で、老人になると三本足で歩くものは何か」という謎を旅人にかけて、答えられないと食べ殺された。ところが、それは人間だと答えた者がいて、謎を解かれてしまってスフィンクスは...。実は結論を思い出せない。多分、あまりの恥ずかしさで死んだか、倒れてしまったのではないか。そんな話を思い出した。

この話はギリシャ風に改作された流れにあったようだ。実はと、著者は(「大スフィンクス 」は)「これもまた不思議なのですが、実際には大変立派な神様なんです。再生復活。人間が死んだらあの世に行って生き返るときを表わしている太陽神です。」と述べている。

大スフィンクス以外の小スフィンクスは「神殿や葬祭殿といった聖なる建造物の参道の両脇に配置され、その前を悪魔が通らないように見張っている。」との事で、これが、前述の伝説につながっているようだ。日本の神社の狛犬も遠くエジプトから伝わってきた説話の流れをくんでいるらしい。いわば、小スフィンクスはガードマンの役割だ。

ところで、現在も、日本のあちこちに、いわば小スフィンクスのように謎をかけあって縄張りを争っている人々が多い。ある小スフィンクスが、「あなたは、責任をとっていつ止めるのか」と謎をかけると、別の小スフィンクスは、「自分の任務を全うするのが自分の責任だ」と謎で回答する。

こんな状況では、話が始まらないし、終わりもみえない。西洋の小スフィンクス説話からみても、世界の最果ての地日本では、人間が加齢により変わり行く様を表す謎が、全く自分だけの目先の縄張りをどうするかという矮小化された物語に変質してしまっているように見える。

一方、「大スフィンクス」は再生復活の神との事である。確かに、実物を見たことはないが、あの「大スフィンクス」は、人類の解きがたい謎を無言の内に語っているように見える。その謎が解ければ、人類の再生復活は可能になるのではないか。

人間の歴史の3段階を人類の歴史の3段階に対比させれば、赤子の時は有史以前に、大人の時は有史後から今日まで、そうして三本足で歩く時が、これから未来の事に相当するだろう。そうして、人類の3本目の足(杖)が何に相当するのかは、今のところ謎ではある。

福島原発事故からの再生復活も日本の一地域の事に過ぎないと思う人はいないであろう。原子力発電は現代文明の象徴である。それが人類の3本目の足(杖)のようにも見える。そこには、光だけでなく暗黒もあった。その光と闇の深さを最も深刻に受け止めたのは福島原発事故被災地の人々であったろう。

「大スフィンクス」が人類に投げかけた謎は、無言の謎である。ふくしまが人類的な視野で再生復活を進めるなかにその謎への答えがあるのではないか。東北関東大震災や福島原発事故の死者や被災者が再生復活を果たすには小スフィンクスより大スフィンクスにすがらねばならないのであろう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:夫のふる里

歌題=夫のふる里:

■越し来たる 赤城のふもと 夕暗み 風にけ寒く 電線の鳴る 90 松村 照子

冬の寒さが厳しい夫の古里の赤城のふもとを終の地として越してた覚悟を言外に語っている。

*************************
追記(2017/11/18):記事整形、過去BLOG再読、印象・コメント等
タイトル文字のサイズ、色を変更。読みにくいので文節に分けた。東京電力福島原発事故発生から3ヶ月ほど経ってから書いた記事である。

「がんばれ! ふくしま」という共通キーワードを付けて記事を書いていた。最近は福島原発事故関連ニュースも少なくなった。「がんばれ! ふくしま」関係の記事を書く事も減った。このコメントを書くのにも、依然いらだちを感じる。そこで「

人類的な視野に立って福島原発事故からの再生復活を促進せよ!

」という仰山な文句を追加した。人間は忘れるという特技を持つ動物だ。辛い事は早く忘れたい。忘れれば、再発防止の覚悟も消滅してしまう。トランプ大統領が初訪日をする前に真珠湾を訪問した。REMEMBER THE PEARL HARBORというメッセージの発信の意味もあるだろう。

放射能には半減期という特性がある。事故当時に関心を集めたのが半減期が短いセシウム、ヨウ素であったと思う。ヨウ素は甲状腺が取り込む物質で、ヨウ素131の半減期は8.04日である。放射性ヨウ素を人体が取り込むと、それが甲状腺に集まり、甲状腺が内部被曝を受ける。

幼児は細胞分裂が盛んなので、被曝を受けた細胞が突然変異でがん細胞に変わると甲状腺癌が発症する。その例は、チェルノブイリ原発事故で証明されていた。身体は取り込むヨウ素を区別できないが、その取り込み量は上限がある。従って、放射性でないヨウ素を放射性ヨウ素が拡散する前に投与すれば、放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれないので、甲状腺癌発症の予防が可能である。現実はどうであったか。

Googleでキーワード「福島原発事故 ヨウ素剤投与 実績」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&biw=936&bih=647&source=hp&q=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%80%80%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0%E5%89%A4%E6%8A%95%E4%B8%8E%E3%80%80%E5%AE%9F%E7%B8%BE&oq=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%80%80%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0%E5%89%A4%E6%8A%95%E4%B8%8E%E3%80%80%E5%AE%9F%E7%B8%BE)。(このキーワードで検索)

Googleでキーワード「福島原発事故 放射能 セシウム、ヨウ素」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&biw=936&bih=647&source=hp&q=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%80%80%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%80%80%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%80%81%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0&oq=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%80%80%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%80%80%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%80%81%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0)(このキーワードで検索)

内部被ばくを考える市民研究会 は、「原発事故 安定ヨウ素剤服用のもっとも効果的なのは被ばく24時間前と被ばく後2時間後;http://www.radiationexposuresociety.com/archives/6011(投稿日:2015.08.01 | カテゴリー:内部被ばくと健康被害, 資料)」(このサイトへのリンク)というタイトルで、

「 原発事故 安定ヨウ素剤服用のもっとも効果的なのは被ばく24時間前と被ばく後2時間後です。 この衝撃的な事実を解説している、論文を紹介します。書いたのは、放射線医学総合研究所の蜂谷みさを氏と明石真言氏。川根はかねてから、放射線医学総合研究所は、あの原発事故の際、福島県民にも、東北・関東の人びとにも、安定ヨウ素剤を服用させる指示を出さなかった、犯罪的な組織である、と言ってきました。

その放射線防護にまったく、役に立たなかった放射線医学総合研究所は実は安定ヨウ素剤が放射線防護に役立つことを研究によって知っていて、それも原発事故による放射能プルームを浴びるであろう、24時間前に服用すればもっとも効果が高く、被ばく後2時間以内であれば80%の防護効果があることを書いていました。

これは最新医学別冊 新しい診断と治療のABC『甲状腺疾患』改訂第2版(編集森昌朗 最新医学社 2012年10月25日刊)に掲載されていた論文に、川根がいくつか解説を加えたものです。原発事故から1年と7ヶ月たった、2012年10月に刊行されていました。」と報じた。

福島原発事故に関して、専門的な知識や体験から情報発振しているのが「院長の独り言(http://onodekita.sblo.jp/)」(このサイトへのリンク)

Googleでキーワード「福島原発事故 甲状腺がん 過剰 診察OR診療OR検査ORスクリーニング」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&biw=936&bih=647&q=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85+%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93+%E9%81%8E%E5%89%B0%E3%80%80%E8%A8%BA%E5%AF%9FOR%E8%A8%BA%E7%99%82OR%E6%A4%9C%E6%9F%BBOR%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0&oq=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85+%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93+%E9%81%8E%E5%89%B0%E3%80%80%E8%A8%BA%E5%AF%9FOR%E8%A8%BA%E7%99%82OR%E6%A4%9C%E6%9F%BBOR%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0)。(このキーワードで検索)

福島原発事故で稼げる物はすべてビジネスに取り込まれ、被災者の悲しみは無視され・踏み倒され、いつしか原発が再稼働され、美化され、挙げ句の果ては、日本も核兵器を持て!と時代錯誤的な風が吹きまくるようにならないか心配だ。



 

2011年6月18日 (土)

歴史の転換:がんばれ ふくしま! 脱原発

2011/6/18
昨日は雨後曇り。ミニプランターの苗移植。雨でミニプランターに雨水が溜まって水浸し。プランターの底に、灌水の手抜きのため栓をしていたのが原因。サンショウの緑枝差しは失敗しそうだ。下の方から枯れてきている。緑枝差しの季節なので他品種を挿し木してみた。ラジオで国会中継を聞くが、相変わらずほとんどがすれ違い。

昨日の天気

TAVE= 19.9
TMAX= 23.6
TMIN= 17.4
DIFF= 6.2
WMAX= 3.1
SUNS= 0.6
RAIN= 5

歴史の転換:がんばれ ふくしま! 脱原発

東京電力福島原発事故は、日本中に、更には世界中に、あの東北地方太平洋沖地震とそれに起因する大津波以上に大きな衝撃を与えているのではなか。そこには、見える物と見えない物に対する恐怖の違いがある。苦しみも、過ぎてしまった事といつ終わるか分からないという事という苦しみの感じ方と総量の違いがある。いつ終わるか分からないという事はまさに地獄の責め苦と同じで、その苦しみから容易に逃れられないという未来に対する苦しみも生まれる。人生を前向きに考えれば考えるほどその苦しみは大きくなるだろう。そういう苦しみが善良な人々を自殺にまで追い込んでいる。その自殺は人間不信への無言の抗議ではなかろうか。人間が信頼できれば、生きる勇気も、希望も断たれることはなかったのではないか。東北地方太平洋沖地震発生以来100日近くになるが、被災地だけでなく日本中が濃霧に覆われているようで、苦しみや不安が去らない。もはや、日本には神風は吹かない。自分から霧を取り払う。自立への一歩を踏み出す時なのかもしれない。自立とは先ず精神の自立から始まるのではないか。

福島民友ニュースは、「福島県 脱原発宣言;url=http://www.minyu-net.com/news/news/0616/news8.html(2011年6月16日 福島民友ニュース)」というタイトルで、「県の復興ビジョン検討委員会が15日、打ち出した「脱原発」の意思表示。東京電力福島第1原発事故で避難生活を強いられたり、風評被害など大きな影響を受けているだけに、県民からは評価する声が聞かれる。その一方で約40年にわたり“共存”してきた原発との「決別宣言」に複雑な思いを吐露する県民もいる。」と報じた。

福島県のホームページを探すと、震災・原発事故関係の暫定版と公式ホームページの二本立てになっていた。そこにあったのが、「がんばろう ふくしま!」というロゴマーク。さっそく、そのロゴマークを我がブログに張り付けた。その気持は、「がんばれ ふくしま!」である。

ところで、広辞苑によると、「頑張る」の本義は「我に張る」との事だ。「我を張る」という言葉は良く聞くが、余り良い印象を受けない。というのは、「我を張る」という場面には、その相手がいて、その相手に対して自己主張をすると言う意味なので、なあなあ社会では抵抗分子で、嫌われるという事なのだろう。一方、「我に張る」という言葉は今まで、聞いたことも使った事もなかった。「がんばれ」という言葉は相手にプレッシャーを与えるから無闇に使うなと大方の心優しい人々はおっしゃる。確かに、そういう側面はあるだろう。しかし、言動を通していい子になろうとする人々は多い。逆にそういう風潮に乗っていれば間違いないと便宜主義の人もいるだろう。ところで「我に張る」の「に」は方向を表す助詞で「我に」とは「自分の方に」という事だろう。「張」を漢字辞典で調べると、弦を長く張るという意味だそうだ。そうすることにより、弦はまさに緊張する。エネルギーを蓄えて、矢が飛び出す状態にするというのが「張る」の意味だろう。蓄えたエネルギーを外に向けるのか中に向けるのか。外に向ける時が「我を張る」ではないか。「我に張る」とは蓄えたエネルギーを自分に向ける事か。確かに、「頑張る」とは回りの事は気にせず、自分本位という意味が強い。和英で「頑張る」を引くと、「踏ん張る」hold out、hang onと出てきた。何か事を為すに、エネルギーを溜め、自分を緊張状態に追い込むというのが「我に張る」と解釈できる。「我に」⇒「頑」への転化は「我に張る」を更に「頑(かたくなに)」という漢字に置き換えて意味を強化したものだろう。そう、考えると「頑張る」という言葉には罪はないと思われる。自分から頑張ると言い出すことにより、目標がはっきりして、その課題に対する緊張感が高まり、物事を達成できる心理的な心構えができるのだ。

「がんばろう ふくしま!」という言葉は、やはり「我に張る」という意味で、自分の足元を見つめ、緊張感を持って課題に取り組むという福島県・福島県民の意思表明なのであろう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:私の心の散歩

歌題=私の心の散歩:

■おだやかな 水面に淡き 色残し 形かえつつ 花筏ながる 73 手塚 光子

ゆったりと流れる花筏とそれをじっと見つめる作者、動中静ありの心境を感じる。

2011年3月20日 (日)

かみつけ女流歌人 雅:野萱草咲く

2011/3/20
寒さは一転して昨日の気温は20℃近くまで上昇。今朝は、眼のかゆみとクシャミ、鼻詰まりと花粉症の症状が出た。

昨日の天気

TAVE= 10.1
TMAX= 19.2
TMIN= 2.4
DIFF= 16.8
WMAX= 4
SUNS= 9.9
RAIN= 0

屋外の仕事中、ゴミ山から雨蛙が跳びだしてきた。ゴミと同じような保護色をしている。何回かデジカメに納めようとするとゴミの中に隠れて見つからなくなったが、ようやく撮影できた。運良くデジカメを持っていて撮影できた貴重な一枚。
Frog_winter_s


身辺雑記:先の見えない曖昧な国日本

日本人の精神性として『「美しい国の私」(川端康成)と「あいまいな国の私」(大江健三郎)(2 人のノーベル文学者の受賞講演)の対比』がある。小さな国に身を小さくしているとついつい他人の事を気遣った行動を取ってしまう。生死を分ける危機や危険が迫った時もそのような行動を取ってしまうのはどうしてなのか。言葉で安心させる事が全てではないだろう。時には叫び、時には叱り、時には怒る事も必要だ。泣くことも必要だ。

東京電力の幹部の動きが良く見えないのでNETニュースを探していると以下の記事が眼に付いた:『「福島に希望はあるのか」との問いに、東京電力の小森明生常務は言葉を失った。小森常務は18日、原発事故後初めて東電幹部として福島県を訪問。「大変な心配と迷惑を掛けたことをおわびします」と謝罪。会見後、感情を抑えきれずに号泣した。(http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20110318-750149.html)』

この記事を読んで、東電幹部といえど本当は普通の人と変わらぬ人間であるように思われた。しかし、通常会社・役所等人間は冷静な時は、役職や組織の人間としてその思考や発言が理知や建前の側に傾いてしまう。「福島に希望はあるのか」という質問はまさにその金銭で片が付くような理知の質問ではなくもっと本源的な情意に関する質問であったのだろう。福島に深い愛着があってこその質問だろう。算盤をはじいても答えは出せない質問であったと思う。言葉を失ったとは理知から情意へと頭脳のスイッチを切り替える時間であったように見える。このスイッチを切り替えることにより判断力が曇った頭脳を涙が洗い流してくれたのであろう。そうして「福島に希望はあるのか」という質問の返事であった号涙は真珠の一滴のようにも思われた。強者の奢りから目が覚めた一瞬かもしれない。また、そうなって欲しい。あえて希望があるのかないのかが問題ではないだろう。ともかく共感をさそうきっかけにはなったろう。やはり、物事にあたるには共通した理解が不可欠だ。

かつて仕事で大クレームが生じて、顧客を訪問して激論を交わした事があった。最初は顧客とその責任配分や損害賠償等が目先にちらちらして、当面の問題を終息させる方向に議論がかみ合わなかった事がある。しかし、議論が感情的になり、言いたいことをお互いに言い放った後にそれでは物事が進まない事に気付いた。それからは、両者の協調はうまく進んだ。どうしても、自分が負えない大きな責任を伴う問題のときには、目先に心理的なバリアーが生じてしまい見るべき事が見えなくなってしまう。

昨日は、首相が大連立として野党自民党の総裁に、副総理兼震災復興担当相への就任を打診したと報じられた。このような提案は理知の領分であるかも知れないが、いかにも底の浅い思いつきのように見えてしまう。震災の二次的被害として原発事故が今後益々重大になる可能性は否定できなくなっている。この問題の解決は最も困難な課題であろう。それを副総理にやらせようとするならば自分は何をしようとするのか。

昨日は計画停電は見送られて、一息ついた人々が多かったと思う。しかし、予想が外れて限界値に近づけば停電させると条件付きの意思表明なのだから内心は安心できず、結局疑心暗鬼の状態から抜け出せなかったのが実状だろう。先日は計画停電に関する一面広告が掲載された。その最後の方に、電力消費と何ら関係の無い電車通勤客に関するお節介がましい一行があった。それを見て責任を通勤客へのなすりつけているようで、広告力という圧倒的な力でさすがだと感心した。通勤客は不平不満は言っても東京電力が悪いとまでは言っていないであろう。きっと文句が出ると思ったが、連絡先は一切記載されていなかった。東京電力のホームページで地方営業所の電話番号を調べたら地図は載っていたが、電話番号は載っていない。窓口は別のフリーダイアルになっていた。見ザル、言わザル、聞かザルの三ザルに徹しているように見えた。顧客、利用者の小さな声に耳を傾け、顧客の満足度を向上させるのがサービスの本質だろう。

ちなみに、東京ガスのホームページのお客様サービス窓口で前橋市を指定して検索したら店名と住所、電話番号、提供するサービスが表示された。このサービスの差にはびっくりした。ガスでも電力でも何かの問題や事故の場合、頼りになるのは最寄りの営業所ではなかろうか。

世界的な視野から日本の現実を見ると、情報開示だけでなく、日本人の曖昧性、何を考えているか分からない等においても世界から不信感を持って見られてしまう要素が多々あるようだ。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:野萱草咲く

歌題=野萱草咲く:

■小用の 近かる母を 屈ませしは この辺りなり 野萱草咲く  84 深澤 みどり

盲目の母一人に育てられた娘との絆の全てをこの野萱草に託した亡き母への鎮魂の歌。
野萱草:のかんぞう

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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