電子文書は何を運ぶか
2009/1/12
電子文書は何を運ぶか
今日、ワードやエクセルのファイルがウイルスの運び屋になる事が知られている。ファイルの
中に文書として記した以外の情報が紛れ込んでいる事になる。かって、会社間で行き来して
いるワードファイルから思い当たらない情報が出てきて不思議に思った事がある。ファイルの
中身を消去して空のファイルを作ってもかなり大きなファイルサイズであった事を覚えてい
る。結局、自分が作成しようとした文書内容以外に色々な情報を抱えているのが専用ソフト
のファイルであると変に納得した。書体や書式等の情報も当然含んでいる。しかし、それ以
外にどんな情報を含むのかソフトメーカーから情報公開されていない。不気味ではある。
つれづれに半角の「1」一文字だけの内容の文書を英数1文字のファイル名を付けて作成し
てみた。TEXT EDITOR=1Kb、MSワード=19Kb、OPEN OFFICE=6Kb、OPEN OFFICE
(ワード互換書式)=8Kb。今日、このファイルサイズはパソコンの能力が向上し、bitコストも
低下しているので実用上の問題は少ないであろう。電子ファイルから印字した内容は作成さ
れた内容を反映する。しかし、電子ファイルそのものには作成者が意図しないおまけが付い
ている。ついつい、環境、コストを考えて電子ファイルからの印字は極力避けたいと思うと専
用ファイルでやりとりしてしまう。一度、セキュリティの管理を設定してpdfファイルに書き直す
のが理想かもしれないが個人レベルでは手間とコストが気になる。ともかく、電子ファイルを
送る時はそのファイルが自分が気付いていない情報を気付かずに運んでいると気付く必要
がある。