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2011年1月 8日 (土)

読みかじりの記:名人は危うきに遊ぶ;おまけ「色と数字」について

2011/1/8

読みかじりの記:名人は危うきに遊ぶ

色と数字

白州正子の「名人は危うきに遊ぶ」という新潮社の文庫本を手にした。青年期は文庫本に大変お世話になった。今日風に言えばコンテンツは堅実で、省スペース、ローコストが売りであったと思う。コストパフォーマンスが良い。

「名人は危うきに遊ぶ」のオリジナル版は、その対極にあり、美しい活字で知られた精興社の最後の活版刷りで、紙とか装幀等にこだわって出版されたとの事である。文庫本はかつては岩波文庫にも平紐のしおりが付いていた。しかし、それを付けるには手間と材料(コスト)もかかるので、しおりを止めますという記事を岩波書店の「図書」という小雑誌か何かで読んだ記憶がある。岩波書店の文庫本のしおりを止めるという選択は文庫本のパイオニアとして苦渋の選択であったと思う。新潮文庫にはそのしおりが現在も付いている。いつも使う機能ではないが、しおりにつかう紙切れを探すときなどは有り難い。所がWZエディターにもそのしおり機能がついており、使い始めると非常に重宝する。

この本の解説で赤瀬川原平氏が色と数字の関係について述べていたので関心を持った。電気技術者が最初にさせられる仕事はオームの法則を使って回路に使う抵抗値を計算する事が多いと思う。そして、回路を組む時、それに対応した抵抗器を選ぶ必要がある。小さな部品に数字を印刷する事が困難だったのか、その数字がカラーコードで記されていたので、まず色と数字の対応を先輩に覚えさせられた。もうその対応は大半を忘れてしまったが、幾つか覚えている。緑は「みどりこ」との語呂合わせで5である。紫は「紫しちぶ」で7。白はホワイト9(ク)リスマスで9だと思うが、あやしい。青二才のろくでなしという語句も思い出すがもう記憶が途切れている。そこで、JISカラーコード語呂合わせというキーワードで検索してみた。詳細はWIKIPEDIAの「語呂合わせ」(最終更新 2011年1月7日 (金) 03:37 )を参照。赤瀬川氏が第一番に赤、それもエンジ色のような赤を持ってきているには微笑んでしまった。自分のお好みの色、数字が各人にあると思う。それと同時に、ある幅を持って各人に共通する色や数字があるだろう。
4番の黒「シ」という読みは死との連想をさせる。ところでカラーコードの起源はどこにあるのだろうか。その初めは色を識別して名前を付ける事から始まると思う。本文は後回しになってしまったが、記憶や心情を辿るのに色は欠かせない。

Col_c_2

WIKIPEDIAの「語呂合わせ」(最終更新 2011年1月7日 (金) 03:37 )より引用

抵抗器のカラーコード

カラーコードは金属皮膜抵抗、酸化金属皮膜抵抗、炭素皮膜抵抗などの抵抗器の抵抗値や特性値の表示に多く用いられるほか、コンデンサコイルなどの抵抗器以外の受動素子の数値や特性値の表示、そのほかフラットケーブルなどの多心電線の心線の識別にも用いられる場合がある。

この中で、抵抗器などの受動素子の数値表示を表すものについて、色と数値を関連付けるために語呂合わせを使うことが多い。 語呂合わせの類では珍しく、色と数字をあらわす。

数値 乗率 精度 覚え方
0 1 - 黒いレイ服
1 10 ±1% お茶を一杯、小林一茶、茶ワン
2 100 ±2% 赤いニんじん
3 1,000 ±3% だい三しゃ、橙色のミかんだい三の男
4 10,000 ±4% きシけいこ(岸惠子)、キんシ(近視)にメガネ、黄色いシんごう、きシめんシあわせの黄色いリボン
5 100,000 - 五月みどり、みどりゴ
6 1,000,000 - ロクでなしの青二才(青二才のロクでなし)、青ムし
7 10,000,000 - むらさきシチぶ(紫式部
8 100,000,000 - はいヤー
9   - ほわいとクりすます、しろクま、白いキュウきゅう車、クしろ(釧路
- 0.1 ±5% 例一(01):五分引きの指輪
- 0.01 ±10% の弾丸、命中率1パーセント一割引り
無色 - - ±20% 二割引りの透明宝石

追記(2017/10/21):タイトルに「色と数字」を追加。

読みかじりの記:名人は危うきに遊ぶ⇒読みかじりの記:名人は危うきに遊ぶ;おまけ「色と数字」について

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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
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    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)