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2011年7月 1日 (金)

技術 回顧と展望:電気等の廃熱も活用すれば資源

2011/7/1
昨日も暑い日だった。AMEDAS最高気温(℃) =34.5 (12:41 )。午前中生け垣の枝切り。暑くて、湿度もあるので11時頃撤退。ハウスの温度計で41℃。軒下の古い温度計で37℃。室内湿度は67%あった。AMEDASの前橋の午前の湿度は50~60%程度。ともかく蒸し暑く感じた。作業は半袖シャツに編み目の虫除けスーツ。編み目の虫除けスーツは本気でやる仕事には向かない。女性が楽しげに着ている絵が付いていたのにつられて買ったものらしい。無理しないようなブレーキとしては役立った。あちこち見回したがこの季節は花が少ない。ツツジとノカンゾウがぽつりと咲いていた。両方時期遅れのようだ。竹やぶのノカンゾウは花後で実を付けていた。ビヨウヤナギが黄色い花を咲かせていた。それにマリーゴールド。これは昨年のこぼれ種で咲いている。一輪だけ。ポットで買ったハイドランジアを露地植えにした。花は着いているがきれいに咲かない。多年草でサルスベリのような花が咲いているが名前が分からない。

野萱草といえば、かみつけ女流歌人 雅の中の
■小用の 近かる母を 屈ませしは この辺りなり 野萱草咲く  84 深澤 みどり
という歌を思い出す(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/03/post-6a97.html)。ATOKはノカンゾウを野萱草に変換してくれないが、こういう花の名は単なる花としては味わいがなくなる。「野萱草咲く」でいつ頃か、どんな場所か等々イメージが湧く。

昨日の天気

TAVE= 28.1
TMAX= 33.4
TMIN= 24.4
DIFF= 9
WMAX= 3.4
SUNS= 4.4
RAIN= 2.5

技術 回顧と展望:電気等の廃熱も活用すれば資源

夏と言えば徒然草の一節を思い出す。WEBで探した。

「*第五十五段:家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑(アツ)き比(コロ)わろき住居(スマヒ)は、堪へ難き事なり。深き水は、涼(スズ)しげなし。浅くて流れたる、遥(ハル)かに涼し。細かなる物を見るに、遣戸(ヤリド)は、蔀(シトミ)の間よりも明し。天井の高きは、冬寒く、燈(トモシビ)暗し。造作(ザウサク)は、用なき所を作りたる、見るも面白く、万(ヨロヅ)の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。」

昔のことで、夏を過ごしやすいように家を作るのが良いと吉田兼好さんは書いている。冬の寒いのは我慢できるが、夏の暑いのは我慢できないと言っている。今年は、先人達の知恵が見直される記念すべき年になったと思う。色々議論があるようだが、中世温暖期として過去にも温暖な時期があったという説もあるようだ。ともかく吉田兼好の時代には冷房の有効な手段は限られていたろうから、涼しく過ごせる家造りや過ごし方に関心が強かったと思われる。一般社団法人日本電機工業会のホームページにある扇風機の歴史によると、

1893年 はじめての扇風機発売
(アメリカのウェスティングハウス社製
1894年 国産第1号扇風機発売。
1918年 国産扇風機の量産開始。
1935年 幅広羽根を使って風の脈動をなくし運転音を柔らかくした。
    現在扇風機に使われている羽根の原形となっている。
1941年 軍需生産優先となり、政府から一般扇風機の製造中止命令が出された。

大正時代に扇風機が量産になったが、軍需優先で一般扇風機の生産が中止になっている。終戦前後は日本中暑い夏を過ごさざるを得なかった訳だ。そうして、昭和43年3Cとしてクーラーが普及を始める。

ともかく、扇風機とエアコンはコンセプトが異なる。エアコンは正確に言えばルームエアコンで部屋全体の空気調節をするので部屋の密閉が原則だが、扇風機は部屋を開放するのが原則だろう。特に都市の過密部では、外気温が高くなると、扇風機では力不足になる。そこで、強制的に熱を部屋からくみ出すのがエアコンと言えるだろう。当然、熱を汲み出すモーターも熱を出すので、室外に置く。ますます室外の温度は上昇してしまうという悪循環が生まれる。

都会では膨大な電力消費の結果、廃熱が大きくなっている。この熱を再利用する事はできないだろうか。ペルチェ素子のように電力から温度差(冷却)を作る事もできるし、その逆に温度差から電力(発電)を作る事も原理的には可能である。真夏の夢のようであるが、脱原発を図るには、小さなエネルギーも積極的に拾い上げる必要がある。ビルの内部は巨大な発熱器だ。それを冷やすのに電気を使うのは勿体ない。ビル全体を放熱器にするようなコンセプトも必要ではないか。都市全体も単に電力を使うだけでなくその廃熱を回収する(電気で言えば使った電流が流れ出すアース回路のようなもの)システムが必要ではないか。

福島原発事故の原子炉冷却では水が使われている。水が蒸発するときに奪う気化熱が冷却には一番安価で安全なようだ。それならば植物がやっている事と同じではないかと思った。打ち水も原理は同じ。ビルの排水を冷房に使えないか。勿論電気は使わない受動蒸散式冷房。多分、巨大なビル等では集中冷暖房が行われていると思うが廃熱・排水の利用はどうなっているのか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:歌日記

歌題=歌日記:

■長雨の 続くひと日よ 遠き日の 母を偲びつつ 冬瓜を煮る 24 大崎 良子

母を偲ぶ歌も人それぞれ。冬瓜を煮つつ偲ぶ母も歌日記に相応しい。

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    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)