がんばれ! ふくしま:福島天香園の果樹カタログ(改題):復興の象徴;カチューシャの歌とリンゴの歌。111012。
2011/10/12
昨日は晴れだが、薄日で時々曇る。秋接木の実験。ジャングル畑を歩き回ったので、座業で気分転換。試行錯誤の連続。デジカメをもって散歩がてら回覧板を回しに出かけた。通路にまたヘビがいてまたびっくり。近づいてカメラを向けても動く気配がない。棒で突いても動かない。死んでいた(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/WEBPAGE10.html)。顎の後ろ辺りに傷があった。カラスの攻撃を受けた可能性が大きいと思われる。
2011/10/11の天気
TAVE= | 20.0 |
TMAX= | 25.3 |
TMIN= | 15.5 |
DIFF= | 9.8 |
WMAX= | 3.7 |
SUNS= | 6 |
RAIN= | 0 |
がんばれ! ふくしま:福島天香園の果樹カタログ(改題):復興の象徴;カチューシャの歌とリンゴの歌
昨日で東北関東大震災、東京電力福島原発事故後7ヶ月となった。東北地方は関東地方より秋は早く訪れ、冬はさらに厳しいだろう。数回果樹苗を購入した福島天香園から2011年秋-2012年春のカタログが届いた。ここ1~2年は苗の購入も無く、カタログも絶えていた。苗屋さんも大変なのかとふと思った。最近、春から秋が苗の生産、秋から翌春までが販売という、苗屋さんの仕事のパターンが分かってきた。もらったカタログには放射能の心配はないというような事が書かれていた。東北地方の苗屋さんが得意なのはやはり落葉果樹のリンゴ、モモ、サクランボ等のようだ。
リンゴといえば思い出すのがカチューシャの歌とリンゴの歌(【作詞】サトウ ハチロー、【作曲】万城目 正 )だ。自分の頭の片隅にこれらの歌があり、リンゴの花をぜひ見たいと思い、ついに苗を植えてしまった。url=http://www.utagoekissa.com/ringonouta.htmlによれば、「リンゴの歌」は「1945年の松竹映画「そよかぜ」の挿入歌で、主題歌「そよかせ」を食ってしまったといういわくつき。」とある。「リンゴの歌」の歌詞にはリンゴの花は出てこない。初々しい乙女をリンゴになぞらえているのだと思う。
調べて見ると、「カチューシャの唄」はリンゴとは無関係。「カチューシャの唄;url=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%81%AE%E5%94%84;(最終更新 2011年8月13日 (土) 11:04)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「『カチューシャの唄』(カチューシャのうた)は、1914年(大正3年)に発表された日本の歌謡曲、ならびに同楽曲を題材にした同年製作・公開の日本の短篇映画である。楽曲の作詞は島村抱月と相馬御風、作曲は中山晋平。劇団芸術座の第3回目の公演である『復活』の劇中歌として、主演女優の松井須磨子などが歌唱した。翌年の1915年(大正4年)には『復活唱歌』の題名で、松井の歌唱によるレコードが発売された。歌詞の「カチューシャかわいや わかれのつらさ」は爆発的な流行語となった。」とある。
リンゴの花が出てくるカチューシャの歌はロシア民謡のようだ。url=http://www.aki-kaeul.com/muzika/katyusha.htmlによると「「カチューシャ」は、実は第二次大戦の頃作られた歌らしく、「民謡」というよりも「歌謡」と言った方が正確だと思われます。題名の「カチューシャ」とは、一般的な女性名「エカチェリーナ」の愛称です。」、「訳詞者 関 鑑子・丘灯至夫」、「この歌は第二次大戦中につくられたということもあり、元のロシア語の歌詞は、戦争に行った人への歌になっていることが分かります。日本語版も、分かりにくくはありますが、やはり戦争に関するもので、「君なき里にも~」というのは、君が戦争に行ってしまってここ(里)にはいない、という意味です。ただ、ロシア語版が、日本語版での「君」に相当する人物がまだ生きているようなのに対し、日本語版ではもう亡き人になっているように思えます。」とある。
「カチューシャ」は故郷に残してきた恋人、この歌を戦場で歌ったのは若い出征兵士、リンゴの花は戦争が終わった後の春を象徴しているようでもある。「カチューシャ」がロシアでも日本でも親しまれてきた理由が分かる。YUTUBEには「カチューシャ」の歌が色々アップロードされていた。http://www.youtube.com/watch?v=BrUjAz4Kh5A&feature=related(Ирина Билык - Катюша :再生回数:2,321,939;2007/05/08 に公開;視聴回数 3,002,468 回=平成29年11月10日(金)現在)は軍隊を慰問した女性歌手が「カチューシャ」の歌を歌っているような映像であった。また色々なコメントがあった。個々の戦争には賛否があるだろうが、この歌が若い出征兵士の心情に強く訴えっている様子が分かる。
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追記(2017/12/11):記事整形、過去BLOG再読、印象・コメント等
上記YOUTUBE動画が削除されている。別の動画URLを以下に掲載。
「ZZZ2_YOUTUBEで懐メロ鑑賞」へのリンク
https://www.youtube.com/watch?hl=ja&gl=JP&v=zygdaJ8Q2x0
このURLには以下の記載がある:
Katyusha - Iryna Bilyk= 視聴回数 25,279 回(平成29年12月11日(月)現在)
「標準の YouTube ライセンス」とあり、著作権問題で削除される心配は無いか?
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日本にもリンゴの在来品種はあったようだが、その系統は発展しなかったようだ。日本でリンゴが本格的に果物として栽培されたのは、外国から各種リンゴ品種が導入された明治以降だったようだ。そうして、そのリンゴ栽培が根を降ろしたのが東北地方で、幾多の困難を乗り越えて今日に至っている。
自分にとって何となく親しみのあるリンゴだが、生まれてこの方リンゴの花を見たことがなかった。5~6年前に苗を購入してようやく花を付け始めた。放任なので実がほとんどならない。カミキリムシに食害されて何本も倒れた。本格的に実を生らせるには人工授粉が必要だと分かった。ともかくリンゴの花を見ることはできた。色々苗を植えてみて、バラ科の果樹はずぼら人間には不適と痛感してきた。果樹生産も少子高齢化の影響が大きいと思う。高齢者が脚立から落下して再起不能になってはどうしようもない。でも、リンゴには何か分からない魅力がある。アメリカではリンゴが最も身近な果物のようだ。アップルコンピュータもどこか果物のリンゴと結びついているのではないか。
福島天香園の最新カタログを見ると、ブルルーベリーとか無花果とか家庭果樹向きの品種も扱いが増えているのに気付いた。 03_「庭先果樹のつくりかた(農文協)(前田 知(徳島県果樹試験場長歴任、農学博士)著)」は果樹に親しむきっかけを作ってくれた本である。新しく果物農家を始めるのは大変だが、小規模なら庭先でもプランターでも果樹は作れる。各家庭が果樹を植えて果樹に親しめば予期しない多くの学習ができ・楽しみも実益もあるのではないか。果樹は二重、三重にも歴史を照射してくれる。苦労や失敗が多いが、努力すればそれに応えてくれるのが果樹ではないか。東京電力福島原発事故による放射能が果樹苗販売にも影響を及ぼしているとは夢にも思わなかった。適地適作が農業の基本であるが、最初から適地があったとは思われない。ある場所に何が適すかも試してみないと分からない。パイオニア精神は農業にも不可欠だ。そのような時代の流れを最初に感じるのは種苗屋さんかもしれない。
「カチューシャ」の歌も「リンゴの花」の歌も、戦争からの復興の時期にぴったりの歌だったようだ。戦争・災難という冬からリンゴの花が咲く春への希望・あこがれがこれらの歌にはある。今年は、東北関東大震災、東京電力福島原発事故と忘れることができない歴史的大事件があった年だ。記念樹として何か果樹苗を植えて、花が咲き、実が生るまで育て、あの果樹はあの時に植えた苗だと、歴史を振り返るのも良いのではと思う。東北地方はこれから厳しい冬に向かうががんばれ! ふくしま。がんばれ、東北。