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2012年8月 9日 (木)

技術 回顧と展望:(愛しきもの 道具達)デジタルウォッチ

2012年8月9日木曜日
昨日は晴れ。最高気温(℃) 32.3 13:22 。猛暑日を脱したが真夏日。ざっそう句:夏草は 蚊群放射器 めげず抜く。朝飯前仕事で通路の草取り。苗灌水。用事外出。夕方トウモロコシの後かたづけ。先日、刈払作業をした後、腕時計を見たら針が止まっていた。一度、自分で電池を入れ替えた物なので、アナログ表示の新品に買い換えた。腕時計は何となく見るので、アナログに親しみを覚える。携帯の時計は見る気がしない。

2012年8月8日の天気

TAVE= 26.1
TMAX= 31.2 最高気温(℃) 32.3 13:22
TMIN= 22.1 最低気温(℃) 21.9 04:19
DIFF= 9.1
WMAX= 4.1 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 7.9(東南東) 18:37
SUNS= 8.4
RAIN= 0

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技術 回顧と展望:(愛しきもの 道具達)デジタルウォッチ

時を刻む道具は技術と共に進化してきた。一般家庭に時計が入ったのは明治以降だろう。柱時計として大きな物で設置場所は固定が原則だ。時計を持ち運べるようにしたのが懐中時計だろう。これは腰にぶら下げたり、ポケットやフトコロに入れた。ハイカラさんや身分をアピールするシンボルでもあった。その後は腕時計。腕時計は戦前は貴重品であった。父は、従軍する時、大正時代に渡米した人からもらった記念の腕時計をはめていたとの事。戦況が悪くなり、持ち場を撤退(当時は転進と言った)する時、持ち物はすべて地下に埋めよという命令が出て、その記念の時計を満州の地に埋めざるを得なかったと残念がっていた。身軽にするだけでなく、捕虜になった時、身分が分かる物を捨て、さらなる追跡を避ける目的もあったと思われる。

柱時計は、自分の幼少時代にも健在だった。鴨居に掛かっていたので、踏み台にあがって、ゼンマイを巻いた記憶もある。この柱時計は、連続して時を刻む要素が揃っている。この一体になっているメカを柱時計の外箱に固定しているようだ。メカ固定のネジがゆるんでガタガタになったので引退させた。その後は、電池時計に変わる。まだ、時を刻む心臓部はメカ式だったと思う。更に後になって、水晶時計に変わる。クォーツ式で時計の精度は向上した。

自分の腕時計を持ったのは高校入学から。一応ブランド物で、水晶何石とかあったと思うが、これは可動部に摩滅の少ない水晶部品を使ったものだったらしい。クォーツ式クロックは小型化が進み、ウォッチへその技術が投入され、デジタルウォッチ全盛の時代になる。日本の時計メーカーは、この水晶発振器と周辺回路をモジュール化して外販したので、実質的なデジタルウォッチの日本の占有率は相当高かった思われる。また、ウォッチの性能・信頼性も向上したものと思う。そこで、差出てくるのが外形のデザインやアフターサービス。

在職中、電波時計用の集積回路の開発に従事していた同僚がいた。容量が少ない電池で、電子回路を何年間も動作させるために集積回路も消費電力を極限まで下げる必要がある。低消費電力用集積回路の歴史をたどると、ストレート方式のAMラジオ用集積回路がある。この集積回路も電池一個の電圧で動いた。たまたま縁あって、電波時計用集積回路の市場導入を手伝った。当時、日本の有力時計メーカーは、今後開発する時計は電波時計にするとアナウンスしていたような記憶がある。電波ウォッチも現在では当たり前の時代になった。

昨年、東京電力福島原発事故の影響を受けて、おおたかどや山標準電波送信所からの標準電波の送信が停波した(url=http://jjy.nict.go.jp/Pub/JJY40/index_2011.html)。下記がそのときの記事。電波時計の狂いでメーカーに問い合わせがあったようだ。

「停波のご報告 : 40 kHz 2011年。おおたかどや山標準電波送信所において、地震及び地震被害回避のため下記の日時(日本時間)に停波しました。2011年03月11日(金)14:48:31~14:48:32
2011年03月11日(金)14:48:35~16:40:12 電波時計や周波数基準源として標準電波をご利用の
皆様にはご不便をお掛けしました。 」

また、「避難指示に伴い、」その後のかなりの期間停波した。下記がそのときの記事。

「停波のご報告(速報) : 40 kHz 2011年。おおたかどや山標準電波送信所において、福島原発
関連の影響に伴い、下記の日時(日本時間)に停波しました。2011年03月12日(土)19時41分頃から2011年04月21日(木)13時53分頃まで電波時計や周波数基準源として標準電波をご利用の皆様にはご不便をお掛けしました。 」

以前、百円ショップでデジタルウォッチを購入したが、温度による明暗の変化が大きすぎて継続使用を断念した。店頭で時刻を比較したが、時刻は揃っていた。設定時からのばらつきは少なかったが表示部では問題があった。LCDは単独ではコントラストの温度変化を受けやすい。在職中の半導体メーカーではその温度特性補償用の集積回路も生産していた。百円ショップの商品も改良されると思われる。今回は、ホームセンターで購入した日本メーカーの物。日本製ムーブメントを使っているという宣伝文句が目を引いた。

技術も基本的には科学と同じで、日本だけ優位という常識は通用しない。物を長期間作り続けている所に技術も人も集まり、技術の層は厚くなるだろう。百円ショップの商品と言えども、世界的に見れば、それを必要とする人は多いし、その市場規模を考えると侮れない。最近は、百円ショップにブランドメーカーの品も並んでいる。今回買った時計のメーカーの名前は初めて見た。ファブレスのメーカーだろうか。ともかく、気長につき合うモニター製品が出来た。

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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)