老人の寝言:愛しき古里:夢はじゃんぼん車に乗せて
2014年1月8日(水)
昨日は晴れ。最低気温(℃) -2.6 07:33。ざっそう句:南天を 一輪挿して 祝う春。宅内閑居。午後用事外出。昨年は、気候が良く南天の花の受粉が順調だったのか、南天の実付きが良い。それを、自己流の一輪挿しにして鑑賞した。南天は難転とかけて縁起がよいのだと説明したが話は広がらなかった。いよいよ、正月気分も冷めて日常の生活が起動に乗ってきた。難転も早期対策が一番のようだ。
2014年1月7日
TAVE= | 2.1 | NO DATA |
TMAX= | 7 | 最高気温(℃) 7.6 13:57 |
TMIN= | -1.9 | 最低気温(℃) -2.6 07:33 |
DIFF= | 8.9 | |
WMAX= | 4.8 | 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 8.2(西北西) 03:46 |
SUNS= | 9.2 | NO DATA |
RAIN= | 0 | NO DATA |
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老人の寝言:愛しき古里:夢はじゃんぼん車に乗せて
昨年、市内史跡見物をしたとき、珍しい遺物に出会った。葬儀の時、死者を自宅から墓地へ送る車であった。自分の地区にもあったが、火葬が普及すると共に葬儀の風習も変わり死者を乗せる車の出番がなくなった。この流れの背景には土葬から火葬へという埋葬の変化もあったろう。幼少の頃は、葬儀は、今日と異なり何となく悠長で風雅に満ちていたように思う。
死者は、甕の中に入れられ、車に引かれて墓地に向かった。その車をジャンボン車と呼んでいた。当時は、車が自宅を出発する前に、硬貨をばらまくという風習もあった。これも供養の表現なのかもしれない。こどもたちも、その硬貨を拾うために庭に集まった。
毎日新聞は、「宮内庁:天皇、皇后両陛下のご喪儀、葬法は火葬;http://mainichi.jp/feature/koushitsu/news/20131115k0000m040010000c.html(2013年11月14日 17時50分(最終更新 11月15日 01時28分))」というタイトルで、「天皇、皇后両陛下の「ご喪儀(そうぎ)」の在り方を検討していた宮内庁は14日、葬法を火葬とすると発表した。天皇の葬法は江戸時代前期から土葬で、火葬は1617年に亡くなった後陽成天皇を最後に途絶えていた。両陛下の墓所にあたる「陵」については、一つの陵への「合葬(がっそう)」でなく、隣り合わせにして一体的に造成することで従来より規模を縮小する。両陛下による簡素化の意向を踏まえたもので、皇太子さまや秋篠宮さまの了承も得ているという。」と報じた。
成人してからだったか、一度だけジャンボン車が使われ葬儀に出た記憶がある。そのジャンボン車も不要な遺物として廃棄されたようだ。葬儀のしきたりは、長い歴史をもつ。上記、毎日新聞の記事から、皇室の葬儀も大きな転換期を迎えたものと思われる。昨年の見学で、そのジャンボン車がひっそりと保管されているのも見つけて感慨を新たにした。二輪で大八車を改造したような形だが、引っ張る棒は写真では一本だけ(二本なのか?)。上にのせた木の箱には丸い穴が見える。そこに甕を立たせたのだろう。
もし、ジャンボン車に乗せられた死者が、語れるものなら、その乗り心地を聞いて見たいものだ。きっと墓地に着いた頃には気分良く成仏しているように想像されるのだ。