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2018年8月31日 (金)

老人の寝言:老人の妄想:老人の小言:トリチウム汚染水を薄めて流す愚策;汚染水 薄めて流す 奇策かな。180831。

2018年8月31日(金)
昨日は晴れ時々曇り。ざっそう句;汚染水 薄めて流す 奇策かな。また暑さがぶり返した。宅内閑居。パソコンに向かい資料作り。これは良いアイデアだと思っても、実現するには手間暇が掛かる。現実を考えるとアイデアはどんどん後退してゆく。まあ、半分遊びのようなものだ。妥協しよう。それがダメならギャグで対抗しようか。収穫した茄子が全然減らない。貰い物優先で食べる。貰ったら、お世辞にも美味しかったと言うのが礼儀と言うもの。食べずに美味しかったと言えば嘘になる。庶民はほんの小さな嘘も言うのをはばかるものだ。オレが作った茄子も種子から育てた、汗と涙の結晶だ。仕方がない、山の神の留守をねらって、自分の作品を賞味しよう。残念だが、知っている茄子料理のレシピはゼロ。でも、野菜なんて、煮ても焼いても生でも食える。食いたくないのは放射能汚染食品だ。包丁で適当に切り、フライパンに投げ込み、水と油と調味料をいれて、しばらく煮る。いざ試食。まあまあだ。それなら家人に食べさせようと残して置くが、自分が作った物は自分で食べよと全部自分に帰って来た。おまけにかみさんが茄子料理を作って出して来た。これを食べなきゃ、後が怖い。茄子攻めに会ったが、腹具合は快調だ。この茄子が放射能汚染されていれば、心理的な下痢を起こすだろう。

追記(2018/09/02):政府主催の公聴会は、案件を押し切る最後のアリバイ作りという見方が世間の常識だ。その最終結果を下記東京新聞が報じた。政府の下心は完全に丸見えだ。オレ的には、「生の汚染水を薄めて公海投機」が最終目標だと勘ぐる。今後も、一瞬の油断も出来ないのだ。

東京新聞は、「海洋放出 44人中42人反対・慎重 トリチウム水 公聴会終了;url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018090102000144.html(2018年9月1日 朝刊)」というタイトルで、「東京電力福島第一原発で貯蔵中の放射性物質トリチウムを含む水の処分を巡り、政府の有識者会議は三十一日、福島県郡山市と東京都千代田区で公聴会を開き、二日間の日程を終えた。この日も、政府が有望視する海洋放出への反対意見が続出。会議の山本一良(いちろう)委員長(名古屋学芸大副学長)は、タンクに長期貯蔵する案の検討や、再度公聴会を開くことに前向きな姿勢を示した。政府方針決定までの議論は長期化が予想される。 海洋放出には、前日の福島県富岡町と合わせた三会場で意見表明した計四十四人の個人や団体代表者のうち、四十二人が反対か慎重な姿勢。条件付きの容認は二人だけだった。」と報じた。(このサイトへのリンク)

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老人の寝言:老人の妄想:老人の小言:トリチウム汚染水を薄めて流す愚策

既に、福島原発事故の破壊した原子炉の冷却用に注入した使用済みの放射性物質を含む汚染水については何度も書いている。当たり障りが無いよう老人の寝言と呆け気味なタイトルを付けたが、国民のために働く役人が、電力会社の手先のような仕事しかしないようでは、寝言では済まなくなった。

Googleでキーワード「放射能 汚染水」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&num=20&q=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E6%B1%9A%E6%9F%93%E6%B0%B4%E3%80%80site%3Ahttp%3A%2F%2Faf06.kazelog.jp%2F)(このKWで検索

ともかく、税金で食わせて貰っている役人も、国民の一人ではないか。それも、世間では優秀な頭脳を備えていて高給を食んでいると羨望されている地位にいるのである。当然、職務の基本となる科学的な知識に基づいて仕事をする専門家ではないか。世間の常識から言えば、国民の為に仕事をしない輩はゼイキンドロボーと言われても仕方がないだろう。

福島原発事故の事故処理の基本原則は、放射性物質が人体や環境に及ぼす被害を発生させない事である。放射性物質を自然のままに放置すれば、二次災害、三次災害と災害は続くのである。放射性物質が放出する放射能は核種に対応した半減期を有し、環境に放出された核物質は半減期に応じた影響を与えるのである。

原子炉の冷却に使われた放射能汚染水は、上記基本原則に従い、放射性物質分離装置で分離され濃縮され、その残余のトリチウム水がタンクに保管されているのである。環境への拡散を防止する放射性物質隔離が行われているのである。当然、分離濃縮された高濃度の放射性物質汚染水も保管・隔離されているが、その保管スペースはトリチウム汚染水より少なく、スペース上の問題はトリチウム汚染水より少ない。

最近、トリチウム水の中に除去しきれない核種が残留しているのが発覚した。極論すれば、悪魔の囁きがあれば分離もせずに薄めて流す事もやりかねない。これも、当初からのトリックなのか。

国や東京電力が行ってきた福島原発事故の事故処理の基本原則は科学・技術的に合理的であり、国民の福利厚生に合致するのである。しかし、トリチウム汚染水の保管スペースが無くなったから、薄めて公海に投棄するという対策は、今まで莫大な資金を投入しておこなった事故処理対策が、初めから不要であった、言い換えれば、国民に巨大な嘘をついて、国民を騙してきた事と同じになる。これは事故処理の基本原則と相容れない科学的精神の敗北宣言である。ましてや、トリチウム水の中に除去しきれない核種が残留したとなると、処理精度に疑問が生じる。

要するに、破壊した原子炉の冷却は、廃炉が完成するまで必要なのは明らかだ。従って、廃炉に要する期間と冷却水の全量から、放射性物質分離装置の性能から、放射性物質汚染水の保管量の見積もりができるのである。このような科学技術的計算をせずに、巨額の費用をかけたプロジェクトを遂行して、国民の監視が緩くなったら、放射性物質汚染水を公海投棄しようとするのは、背任行為ではないか。結局、当局は、生の汚染水を薄めて公海投機をすることを目標に画策していると疑われても弁解の余地は無いだろう。

当然、科学技術者、役人等は、自己の倫理観、世界観があるだろう。今日の巨大プロジェクトは分業で成り立っている。巨大組織の中では、個人の倫理観等無いに等しいのか。当局者は胸に手を当て、家族や子孫、国民、世界市民の将来を真摯に考えて貰いたい。

NHKは、「福島第一原発 トリチウム水の放出に反対意見多数 公聴会;url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180830/k10011599901000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002(2018年8月30日 14時36分)」(このサイトへのリンク)というタイトルで、「第一原子力発電所にたまり続けている「トリチウム」という放射性物質を含む水の処分をめぐり、国の有識者会議は30日、一般から意見を聞く初めての公聴会を福島県で開き、風評被害を招くなどとして海に放出する処分方法に反対する意見が多くあがりました。 福島第一原発で出る汚染水を処理したあとの水には、取り除くのが難しい「トリチウム」という放射性物質が含まれていて、原発の構内でおよそ92万トンが保管され、増え続けています。 この水の処分について国の有識者会議は、一般から意見を聞く初めての公聴会を開き、初日の30日は福島県富岡町の会場におよそ100人が集まりました。 国では海への放出や地中への処分といった選択肢のうち、薄めて海に放出する方法が最も早く、低コストで処分できるとする評価結果をまとめていて、公聴会では事前に選ばれた多くの市民や団体の代表が、海に放出する方法について反対の意見を述べました。」と報じた。

昨日、8月30日、トリチウム汚染水に関する公聴会が行われ、薄めて公海に投棄するという案に対する反対が多数あったと報じられている。当然だろう。事故の経営責任を放置して、事故処理はあり得ない。交通事故を考えれば当然だ。事故現場に近く影響が大きい場所と事故現場から遠く影響が小さい場所では、当然国民の関心は異なるだろう。公聴会の設定場所もバイアスがかかっていないか。ヤラセ、サクラがあるのもこの世界の常識だ。公聴会自体がその部類ではないか。「薄めて海に放出する方法が最も早く、低コストで処分できる」等は東京電力の回し者が言う言葉で、そのツケは国民が払っているのだ。

放射性物質汚染水の公海投棄は単なるコストの問題では無い。事故現場周辺の漁場では風評被害が懸念されている。福島原発事故対策は、今後発生するかも知れない、世界の福原発事故対策の先例になる。隣国で福島原発事故のような過酷事故が起きた時、日本への影響も考慮した対策が必要ではないか。

日本は世界唯一の核爆弾被爆国であり、世界有数の原発事故発生国でもある。核爆弾と原発は、現代世界の巨大なガンである。そのガンは容易に撲滅しがたい存在ではあるが、ゼロになるまで削減しない限り、人類の悲劇の源は無くならない。

トリチウム汚染水を薄めて流すのは当初からの計画であったかも知れない。原発も本を正せば金儲けの手段にすぎない。金、金、金の三段論法で、万事この世の片が付くことほど味気ない事はない。公聴会の報告が、「薄めて公海投機」となれば、「生の汚染水を薄めて公海投機」に突っ走る口実が出来てしまう。

公聴会をした以上、まともな歴史に残る報告をせよ、小役人共。

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項目 日積温 残日 通日 通積温 TA TX TN TD WX SN RN 瞬低T 瞬高T 瞬風
DATA 683.2 122 243 98876.8 28.5 33.1 24 9.1 2.2 6.5 0 23.9 33.5 5.6(南東)
時刻等℃   D m/s H mm 05:19 14:15 14:19
2018年08月30日 伊勢崎(イセサキ) AMEDASへのリンク


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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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