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2019年7月 5日 (金)

05C_技術 回顧と展望:10年前の過去記事を読む:欠陥の妙薬はFMEA(Failure Mode and Effect Analysis)?黄昏の自動車産業を救うのはだれか;短冊に 当選祈願 馬鹿笑い。20190705。

2019年7月5日(金)
昨日は雨後曇り。ざっそう句;短冊に 当選祈願 馬鹿笑い。九州地方は大雨。雨が降らなければ雨乞いをする。終戦後も水利の水争いはあったようだ。一昨日、田園地帯を走行すると、田植えはほぼ終わったようだ。よほどのことが無い限り現代の稲作は計画通り進むようだ。昼頃まで雨。宅内閑居。分からないことは承知しつつ、現役時代に付き合いがあったベンチャー企業を調べる。その創業者は親会社を飛び出してベンチャー企業を立ち上げた。カスタム集積回路の開発が終わってからは仕事上の縁は切れた。その後、どうなったかが知りたくなった。日本では、ベンチャーを育てる体制が貧弱なようだ。色々な切り口で検索を試みたが、関連情報は見つからなかった。

「外国語コンプレックス(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2008/12/post-bf59.html)。(2008年12月27日 (土))」

実は、そのベンチャー企業にフランスの会社から派遣されてきて、一緒に仕事をしたのがBさんという青年であった。フランスに帰国後、日本語の年賀状を貰ったのを思い出す。

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05C_技術 回顧と展望:10年前の過去記事を読む:欠陥の妙薬はFMEA(Failure Mode and Effect Analysis)?黄昏の自動車産業を救うのはだれか

「欠陥の妙薬はFMEA?」というタイトルで記事を書いたのが、丁度10年前の2009年7月 5日 (日)であった。既に、会社退職後数年が経っていた。当時の日本の産業は、民生用が中心で、高信頼性が要求される分野の製品は、米国が先行していた。自動車だけで無く、航空機・軍用機器・宇宙用機器、情報通信・産業用機器の分野は米国品が市場を支配していた。そのような製品を作るための規格や手法も米国で作られた物が多い。10年前の過去記事を読み、その後の関連事項等を追記して、過去記事を改造・再利用したい。

FMEAという考え方は、かって会社でQS9000関係の仕事をしていた時に出合った概念である。不良モードとその影響の分析という信頼性設計の概念叉は手法である。車は安全性が重要だと言っても動く凶器であり続ける事には何ら変わりはない。

最近、アクセルとブレーキを間違えて操作して死亡事故を起こした例が多発した。アクセルとブレーキは車の走行を加速する機能と減速する機能という相反する機能を持っており、車の基本的な機能である。踏み間違えると、運転手の意図と逆の結果が生じる。人間の能力から、踏み間違える事は当然あり得ることであるが、その誤操作を無くすことは難しいようだ。

Googleでキーワード「アクセルとブレーキの踏み間違い 事故防止装置  特許」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&num=20&lr=lang_ja&q=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%81%AE%E8%B8%8F%E3%81%BF%E9%96%93%E9%81%95%E3%81%84%E3%80%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E9%98%B2%E6%AD%A2%E8%A3%85%E7%BD%AE%E3%80%80%20%E7%89%B9%E8%A8%B1)。

調べて見ると、「アクセルとブレーキの踏み間違いから起きる事故防止装置の特許」があるようだ。

WIKIPEDIA「FMEA。(https://ja.wikipedia.org/wiki/FMEA)」、「FMEAは、FTA、HAZOP(Hazard and Operability Study)、デザインレビューとともに国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)の国際規格になっており、現在第二版IEC 60812:2006 である。 」との事である。これは製造側の論理で作られた手法であると言っても良いだろう。システムの故障モードをあらかじめ推定して、その故障を出来るだけ起こさない対策を設計段階で行う。

また、ある故障が起こった場合、より安全側な側に落ち着くという設計概念(FAIL SAFEという考え方)も重要である。これは、車体の構造設計により衝突時のエネルギーを分散吸収させて人体への被害を減少させる手法に通じるものであろう。

WIKIPEDIA「フェイルセーフ。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95)」

このように設計の初期段階にインプットを行う手法はフィードフォワード手法と言えるだろう。フィードフォワード手法がうまく成功すればその効果も大きい。ともかく、車は出来るだけ安全を確保するように作っている、後は使う側の責任だと割り切られたら車の負の側面の改善は進まない。

最近は、AI技術が進歩して、車の自動運転が実用化間近だと話題になっている。だが、車の運転には、まだ技術に任せられない闇の部分がありそうに感じる。飛行機の自動運転も部分的には実用化されているようだが、事故が起こった場合、十分な情報開示がされているのか疑問になる。事故の原因を特定しなければ、損害賠償を評価することも出来ないだろう。

一方、FMEAは工学的な概念であるが、これが製造業の一部だけに適用されているのは何かもったいないという感じもする。最近は制度設計とかで国のサービス事業でも欠陥の是正が喫緊の課題となっている。官庁も率先してISOの認証を取得して国民の監査を受けるようになれば欠陥業務の多くが改善されるのではなかろうか。

既に、会計監査システムに欠陥があった事がはっきりしたがどのような是正が為されたのか。工学的手法も社会学的手法も何ら適用を制限する必要はないと思う。

この記事の結論として、かなり飛躍的なことを書いてしまった。確かに、社会的な組織にも色々な欠陥防止装置が導入できそうに思うが、それを運用するのが組織の利害関係者の場合がほとんどの場合、ルールや規則は直ぐに曲げられてしまう。従って、人間は本来隙あらば悪い事をするという性悪説に基づいてシステム・制度設計する必要があるのかも知れない。

WIKIPEDIA「性悪説。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E6%82%AA%E8%AA%AC)」

Googleでキーワード「リコール隠し 自動車メーカー」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&num=20&lr=lang_ja&q=%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%80%80%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC)。

余所の自動車メーカーもやっているから自社もやろうと言うわけでは無かろうが、自動車のリコール隠しは、日常茶飯事で行われてきたようだ。それだけではない。自動車の無資格者の完成車検査の実施やデータの改竄捏造不正が行われてきた。これも、極論すると車の利用者に危険とコストを押しつける企業倫理退廃の結果であったように見える。

更に、排ガス性能を見かけ上カイゼンする燃費試験データ捏造や外国メーカーの不正プログラム導入という手の込んだ偽装事件も発覚した。多分、どの自動車メーカーも、車の安全走行を保証する各種プログラムを誇示しつつ、見えない部分で、車の利用者の安全とコストを無視して、企業利益の追求に突っ走っていたのでは無いか。

現代は化石燃料を使う自動車が最盛期を迎えている。それが、諸悪の根源である事にも気付いてきたが、一度手にした安楽を手放すのは容易ではない。黄昏の自動車産業を救うのはだれかも予想が付かない。

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項目 日積温 残日 通日 通積温 TA TX TN TD WX SN RN 瞬低T 瞬高T 瞬風
DATA 536.0 180 185 56886.5 22.3 23.7 21.2 2.5 4.1 0 21.5 21.1 24.1 9.0(東南東)
時刻等℃   D m/s H mm 04:50 16:25 14:49
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  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)