03_愛しき雑草

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2012年7月26日 (木)

愛しき雑草(愛しきもの 花と実):雑草の中に咲いていたヤブカンゾウ

2012年7月26日木曜日
昨日はAM曇り時々晴れ。午後は曇り。それでも天気予報の通り猛暑日。苗の一部だけ灌水。葬儀。やー先日はどうもどうも。お宅はあの時のだれさん?最近同窓会で会ったと何十年か前の友達が声をかけてきた。ところで故人とどんな関係。先方は故人の近親者。こちらは親の遠い関係者なのでじっくり説明する時間もなく見送りの時刻となった。また会おう。縁とは不思議なものだ。一期一会に近いが、そんな縁があったのかと思った。雑草という名の雑草は無いとは昭和天皇のお言葉らしいが、身近な雑草もその名前を知ると更に親しみを覚える。まわりの人もその人の名前を覚えると無縁とは感じなくなる。

2012年7月25日の天気

TAVE= 28.8
TMAX= 32.7 最高気温(℃) 33.0 14:57
TMIN= 23.8 最低気温(℃) 23.1 04:32
DIFF= 8.9
WMAX= 3.2 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 5.1(西) 07:54
SUNS= 2.4
RAIN= 0

Q
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愛しき雑草(愛しきもの 花と実):雑草の中に咲いていたヤブカンゾウ

昨年の記事にノカンゾウの事を書いていた(技術 回顧と展望:電気等の廃熱も活用すれば資源http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/07/post-eefc.html(2011年7月 1日 (金)))。最近、丁度デジカメを持っていたのでその写真をとった。調べて見ると、ノカンゾウは6弁の花であるが、現物はそれより花弁が多く、八重咲き風だ。ヤブカンゾウの花弁はノカンゾウよりやや多く、花に密生感・豪華さがある。それが、我が家の辺境地帯に、ヤブガラシやシノ等の雑草と一緒に咲いている、雑草扱いの草がヤブカンゾウだろうと見直した。

ノカンゾウで思い出すのが、歌集「かみつけ女流歌人 雅」の中にある、「■小用の 近かる母を 屈ませしは この辺りなり 野萱草咲く  84 深澤 みどり」という歌だ。

ノカンゾウは一重咲きでワスレグサ、ヘメロカリスとも言うらしい。やはり、前の歌には「野萱草」が合っているようだ。自分も、毎年同じ頃、同じ場所に、同じ花が咲くを何となく見ているが、それが、ノカンゾウかヤブカンゾウか分からなかった。谷間の百合と同様、ヤブの中のヤブカンゾウもけなげで気品がある。
Yabukanzou_dq

2011年5月30日 (月)

日々農天気:古本の紙魚(シミ)穴からも何かがみえる

2011/5/30
台風2号の影響で不安定な天気が続いている。昨日の雨量は76㎜と多い。雨に任せて古本の修復をしてみた。

昨日の天気

TAVE= 17.8
TMAX= 19
TMIN= 16.5
DIFF= 2.5
WMAX= 3.7
SUNS= 0
RAIN= 76

日々農天気:古本の紙魚(シミ)穴からも何かがみえる
Furuhon_syuufuku

部屋を整理していたら古本が出てきた。自分にとっては本当に古本らしい古本だ。安いので古本の見本として買った。なぜ安かったか。内容は探せば良本が幾らもある。ばらけて体裁も良くない。本日、これ何の穴とよく調べたら紙魚が食った穴まであった。孟子の巻の一部が載っている。本の末尾の年代を見ると安政己未とある。調べると「1859年:安政 6年 孝明天皇 己未 つちのと ひつじ とあった。ほぼ150年前の和綴じの本だ。綴じ糸がほどけてばらけそうになっていた。雨に任せてこの本を修復した。和綴じの本は21世紀の環境問題の対策にぴったりのリユース可能な作りであった。150年前の当地では、川端宇兵衛翁が八幡沼を開鑿していた時代である。自分の関心とつながる部分がある。跋文に「二本松教授山田徴」の名前が見える。「二本松」とは福島県の二本松藩の事か。それなら、山田徴教授は二本松藩の藩儒だったのだろうかと想像がふくらむ。厚布用の針と白の木綿糸で、できるだけ元の糸を真似て同じようになるようとじた。ついでに表紙を付けてみた。漢文なので読み下しが大変だがページをめくって見た。文字が大きく、同じ文字でも一つ一つ微妙に異なっているので、木版のようだ。ペラペラとめくると、君子や仁とか人間に関す語彙が多く出てくる。WIKIPEDIAによると春秋戦国時代は「春秋戦国時代(しゅんじゅうせんごくじだい)は、中国史において、紀元前770年に周が都を洛邑(成周)へ移してから、紀元前221年に秦が中国を統一するまでの時代である。」とある。ともかく、孟子は国中が戦乱等で乱れた約2300年前の中国で自分の理想を説いて全国を巡ったようだ。
短くて分かりそうな部分を探したら以下の一文があった。
「孟子曰 諸侯之寶三土地人民政事 寶珠玉者殃必及身。」:「孟子曰く 諸侯之寶は三つ、即ち土地・人民・政事なり。寶が珠玉なる者に、殃(災い)必ず及身すべし。」漢文を日本語配列に読み替えるのは大変だ。一直線に読むのが理想だろう。孟子は今日では政策コンサルタントのような人物だったようだ。諸侯とは天子から支配を許された地方の有力な支配者。支配は今日で言えば統治。統治の基本は「土地(地方)とそこに住む人民(住民)と政事(政治)ですよ。寶が珠玉(奢侈、私利私欲)であるような者には、殃(災い)が必ず身に及びますよ。」と言うような考えを地方の長官に売り込んでも採用されないのが当然だったのかもしれない。そこで孟子は、コンサルを止めて、先生となって、広く自説を一般人に説いた。その弟子が孟子先生の言行を記したのが「孟子」であるようだ。今日風にタイトルを付ければ「孟子先生言行録」。ところで、今日の日本の状況が何と約2300年前の中国の状況に似ていることか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:「うから」

歌題=「うから」:

■知覧特攻基地に 設計したる 「隼」と 出遭ひし夫の 上ずりし声 41 齋藤 和江

女性は大抵技術の世界に疎いが、この歌は技術者の夫の心情を的確に捉えた。

2010年6月12日 (土)

ヤブガラシ:いとしきもの

2010/6/12

愛しき雑草:ヤブガラシ

■ヤブガラシ

作物を作る場合はこれもうとましき雑草の一種だ。傍観者には愛しき雑草とも見える。

WIKIPEDIAによると別名ビンボウカズラとあり、その由来が述べられている。むべなるかな。

我が家の畑にはこのビンボウカズラもあちこちに生えている。長年畑の手入れを怠ってきた

つけなのか、植物図鑑に載っている色々な雑草が生えている。その悪玉の筆頭格がヤブガ

ラシである。芽を出した蔓は元気良く立ち上がり巻きヒゲで樹木を捉えてはい上がる。葉は

緑色で光沢がありそれなりに美しい。しかし、害草と分かっていざ引き抜くと根本から切れて

しまう。地表から20~30程度の地下部には茎の数倍も太い根茎があちこち這い回ってい

る。根の様態は篠と同じようで、それを掘り上げなければ生き残るような戦略である。根絶が

難しい蔓草ではある。先日は大木にはい上がったツタを殺草剤のグリホサートを使用して退

治した。今度は葉から薬剤を吸わせて根を殺さなければならない。ヤブガラシにはい上がら

れた樹木は生かさなければならない。こんな所にもトレードオフの難しさがある。結局、樹木

からヤブガラシの蔓を分離してその蔓に殺草剤をたっぷり散布する以外に方法は無さそう

だ。それなら、もう一つ先手を取ってはい上る前の蔓を殺草剤を散布しやすいように誘引した

らどうか。いつか試してみたい。ひょっとすると、地下でつながっている他の蔓も枯れるだろう

か。ともかく、あの太い根茎を殺さなければヤブガラシの亡霊はいつまでも現れるだろう。今

年蔓が伸びる栄養分は前年にため込んだ貯金が頼りだ。伸び盛りに蔓を引き抜いて貯金を

減らすのも次善の策かもしれない。そのためには、作物を作り日々雑草と格闘すればよい。

しかし、今はその元気は失せた。手抜きしつつヤブガラシを根絶できれば楽しいことだ。

2010年6月 9日 (水)

カナムグラ:いとしきもの

2010/6/9

既に活動を開始して、草丈も数十㎝に伸びている。素手で引き抜くのも嫌気がさすが、今年

は先手必勝で小さい時から退治を始めた。守るべき陣地は死守するという気概が必要だ。

果樹園の管理で<清耕管理>というコトバを思い出した。検索すると:「果樹園の地表面管

理には、清耕、草生、マルチ等とその折衷様式があり、リンゴ地帯や傾斜地果樹園では草生

管理が多く、平坦な落葉果樹やミカン地帯では清耕管理が主であり、各種管理法の特徴に

ついては解説等6,18,35,49〕がなされている。」という情報があった。(http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/kaidai/kajyusaibainoteikosuto/22-2-3-4_h.html)。

蔓草を育てているようでは本当に農業万年一年生で終わりそうだ。樹木の下は日陰となり雑

草も育つまいと安易に夢想したが蔓草という手強い伏兵がいた。

愛しき雑草:カナムグラ

■カナムグラ

本当はうとましき雑草であるが、退治しきれず、仕方なくお付き合いをしているのが実状だ。

ヤエムグラのトゲは繊維にへばりつく程度だが、カナムグラのトゲはそれよりも鋭い。素手で

扱うのを牽制している。これこそトゲの役割だ。葉にも茎にもトゲがある。蔓草は背丈を伸

ばしている間は葉を余り広げない。従って蔓は、するすると樹幹や枝の間をすり抜ける。途

中につかまるものがあると、それに巻き付き樹木の頂上を目指す。ある時、実生の夏みかん

の木にカナムグラがはい上がった。見上げるほどの高さなのでついつい放置していた。冬に

なれば枯れるだろうとたかをくくっていた。ようやく冬になり時間のゆとりもできたので、脚立

に登ってその蔓を取り除いた。何とミカン樹も太枝を残してほとんど枯れていた。常緑樹にと

って日光を失うことはもう死ぬ以外にないというような判断になるようだ。蔓草は樹上を制覇

すると益々元気になり、枝分かれして茎も太くなる。そうしてはい上がった台になる樹木の光

を完全に横取りしてしまう。何年もかけて育てた大切な果樹もちょっとした手抜きで大被害を

受けてしまう。いま考えると根本の蔓を切っておけば助かっただろうと残念で仕方ない。うとま

しき雑草であるが、蔓草に注意せよと教えてくれた大先生となった。幸い、何とか枯れずに済

んだが太枝を数本失った。元の樹勢に戻せるだろうか。果樹は根や根元の管理が大切だ

が、予期せぬ失敗でその認識を新たにした。

2010年6月 3日 (木)

スイカズラ(忍冬):いとしきもの

2010/6/3

昨日は民主党の臨時両院議員総会のTV中継に見入っていた。鳩山首相は予想外に首相

辞任を表明した。今朝の毎日新聞のNETNEWSは次期総選挙へ出馬せずを伝えていた。

相変わらず日本人の頭脳は玉砕の美学に支配されているのか。テレビを去って、畑に出ると

どこからとなく忍冬の薫りが漂ってきた。人間誰しも志を忘れず厳しい冬を乗り切る覚悟が必

要だと語っているようでもある。このスイカズラも何度か退治されようとしたがついに残った。

愛しき雑草:スイカズラ(忍冬)

■スイカズラ(忍冬)

このつる草を見て名前を言える人は少ない。しかし、その花の薫りと幼いときに、その花を取

って花弁の下の方にある蜜を吸った記憶のある人は多い。やはり、なつかしさを懐かせる雑

草ではある。小さい頃は蔓草と思うが、大きな樹木に登り始めると蔓も太くなり木質化する。

この頃になりようやく花を咲かせるようだ。最近はこのスイカズラの花を見かける事も少なくな

った。葉は常緑で、落葉樹が葉を落としてもスイカズラの葉はそのまま残る。そんな、蔓草の

生態を反映したのか、忍冬と呼ばれているようだ。忍冬と呼んだ方が文学的な感じを受け

る。年々、手入れを怠った金木犀にスイカズラがはい上がって、遂に頂上を制覇してしまっ

た。その結果、スイカズラの薫りは周辺に良く漂っている。厳しい冬を、葉を枯らさずに耐え

て、春に白い小さな花を咲かせ、心地よい薫りを漂わせる。金大中元韓国大統領がこの忍

冬が好きであったというような事をふと思い出した。調べてみると、金大中元韓国大統領はニ

ックネームとして忍冬草という異名を賜っていたようだ。それは韓国国民から見ても、韓国の

歴史、金大中元韓国大統領の立場や思い、その他諸々の情感を象徴するのに忍冬草が最

適であった事を示しているようにも感じる。今年の五月末、我が家の金木犀の樹上の忍冬は

まだ白い花を咲かせている。その花には黄色味を帯びるのもある。花期が終わろうとしてい

るのであろうか。これだけ大きくなると、この忍冬を処分するのもいとおしくなる。忍冬がはい

上がった金木犀は、父が植えた花木で、本来これを大切に管理すべきであるという意識も働

く。しかし、金木犀はそれなりにポピュラーだ。それよりも、あまり知られずに咲きつつも、自

己の存在をそれとなく告げている忍冬も良い物だと思う。とりあえず残そう。将来のことは成

り行きに任せる以外になさそうだ。

2010年5月27日 (木)

ヤエムグラ:いとしきもの

2010/5/27

ヤエムグラ

小さなトゲがある蔓草。葎(むぐら)とは雑草の総称と辞書にあった。自分だけではなく、農業

には雑草との戦いが延々と続いている。従って、雑草への対処も際限なくある。雑草に名前

があると知っていたが、これがヤエムグラだと知ったのはいつの事であろうか。つい最近の

ようでもある。葎(むぐら)とは雑草の総称であると知ったのはたった今の辞書を引いての事

だ。雑草というコトバに比べるとなんとなく親しみを感じる。百人一首に「八重むぐら しげれる

宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり」という一首があるが、やはり、ここは雑草で

は歌の風情が伝わらない。葎はいやな物かもしれないがなるに任せているという一面が見え

る。ヤエムグラは小さい時はついつい見過ごしてしまうが、成長を始めると作物の上にはい

上がろうと急速に成長する。これが、蔓草のDNAなのかもしれない。普通、植物は日光に向

かって伸びるが蔓草は日陰に向かって伸びる時期がある。日陰を作るもの即ちはい上がれ

る土台を求める習性なのかも知れない。首尾良く土台にたどり着けるとようやく我が世の春と

なる。トゲがあるので軍手などにへばりついて始末が悪い。そういう時はゴム手袋が便利だ。

根本を探ってそこを引き抜くのが基本なのだが、ついつい上の方を相手にしてしまう。つる草

としては、トゲも葉も小さく、あまり強勢ではないので実害は少なく素性は良い方だ。一~二

年草で確実に駆除すれば絶滅する筈だが、そこまで手が回らない。最近は引き抜いた雑草

は他の雑草の上に敷いて雑草マルチに流用している。雑草は見方を変えれば有機資材でも

ある。雑草とも適当に共存しなければやりきれないのが実状だ。

2009年10月 1日 (木)

アメリカセンダングサ

2009/10/1

アメリカセンダングサ

秋に黄色の花を付ける。利害を離れて見れば風情があると感じるかもしれない。草勢が強

く、気根ができる。倒れれば叉も根を出し更に草勢が強くなり、一度、引き抜いても、ゾンビの

ように生き返ってしまうことが多く厄介な害草である。少年時代にも焼き饅頭のフォークのよう

な実が衣服や網に着いて閉口したのを覚えている。アメリカから入った外来植物で、アメリカ

シロヒトリという毛虫と同様、いやがられる動植物では両横綱級ではないだろうか。地域の植

物学者の本によると、終戦後の数年間にかなり急速に棲息範囲を広げたようだ。草丈も1~

2m位になり在来種を圧倒する上、種子も人間等に付着して拡散するので、拡大する条件が

整っていたのであろう。この種子が仕事に使う軍手に付着すると処置に困る。いやいやなが

ら一つ一つ取り除くのであるが、この非生産的な仕事でアメリカセンダングサの種まきを手伝

っていると考えるとますます腹が立ってくる。学名はDevil's Beggarticks (Bidens

frondosa) 。Beggar=物乞{もの ご}い、乞食、物もらい、貧乏人。tick =《動物》ダニ。悪魔

の乞食ダニというような意味か。どこまでもしつこくつきまとってくるくせ者。外国でも凄い嫌わ

れ者であるようだ。しかし、何事も前向きに考えよう。この世に無用な物があるのか。無用の

用という考えもある。アメセンが育てば酸素が出てくる。アメセンが育つ場所には花や野菜も

育つ。育てないのは人間の方だ。Boys Be Ambitious! 少年が大志を抱く時代は終わった

のか。然からば、少年よアメセンの如くしたたかに生きよ。Boys Sall Live Strongly Like

Devil's Beggarticks !

2009年8月 9日 (日)

漢方薬

2009/8/9

漢方薬

子供が風邪気味の時に、漢方薬の葛根湯等を与えた事を思い出す。母親は薬草であるゲン

ノショウコを教えてくれた。最近、このゲンノショウコに似た雑草が畑に蔓延っている。どうも、

外来種であるようだ。西洋医学では手術と化学薬品が治療の主な手段である。しかし、西洋

医学でも治療が困難な場合は、東洋医学にも頼るのが人情であるのかもしれない。藁にもす

がる気持ちはその立場にならないとなかなか理解できない。父が祖母に飲ませる漢方薬を

あちこち求めていたのを覚えている。母を思う人情からであったのだろう。自然界には薬効を

持つ産物が色々ある。これを経験的に集大成したのが漢方というのだろう。最新鋭の重イオ

ンビームによる治療が注目されている。原野にある素材を使う漢方と最新鋭の巨大施設を

使う核医学は対極にあるようだ。この世の中は結果が出てからそれを評価対策するというフ

ィードバックシステムが主流だ。それを支配する者がその流れを支配する。しかし、結果がで

るのは個々なのである。避けるべき結果を出さぬようにするのが最も合理的なシステムの筈

だ。個々が努力した結果は受け入れ易いであろう。しかし、金持ちが先に助かるのは受け入

れがたいであろう。金も個々が努力した結果かもしれないが。

2009年7月20日 (月)

れんげ花

2009/7/20

れんげ花

幼少時に兎を飼っていた。その餌をとるためかごをもって田んぼに行くのが仕事であった。

菜の花畑の片隅にれんげの花が咲いていた。確かに余り目立つ花ではないが、なんとなく存

在感があった。田んぼに咲く赤紫色の花はれんげ以外に余り無いようだ。ほとけのざという

花があるが、この花は雑草を連想してしまう。れんげには雑草という印象がない。やはり野に

置け レンゲ草という言葉があるが、野原に自然に咲いているところにけなげな美しさがある

のかもしれない。もう十数年以上前に水田の休耕作物としてれんげの種をまいた事があっ

た。かって見たれんげの花が田んぼ一杯に咲いたら楽しいだろうと思った。広い田に種を播

くには何㎏という量の種子が必要になる。これを種苗会社から取り寄せた。秋に種を播いた

が発芽するか心配であった。近所の人がトラクターで鎮圧してくれた。春になって雑草の間に

れんげの芽が出てきたが、結局一面がれんげの花で埋まるような出来具合にはならなっか

った。土地改良をした田んぼには暗渠も設置されており秋冬春の間の田んぼはかなり乾燥し

ていたようだ。思えば、当時すでに田んぼのれんげの花は見ていなかった。れんげが生育す

るにはある程度しめった土壌が必要だったのであろうか。れんげの種を播いた結果には落

胆したが、かって田んぼに咲いていたれんげの花の記憶は消えない。

2009年5月29日 (金)

げんのしょうこ

2009/5/29

げんのしょうこ

幼少時は病院や医者に行くことは比較的少なかった。軽い病気の時は買い置きの薬、置き

薬、薬草等を使ったようだ。腹具合が悪い時はひまし油を飲まされた。どろどろしていて味も

良くない。これをスプーンで口の中に入れられるので泣いて反抗した。下痢が激しいときは浣

腸をされた。これもいやでいやで逃げ回った。げんのしょうこという薬草があり、これを煎じて

飲まされたこともあったようだ。その薬草の生えている所を覚えておき必要な時に使ったよう

だ。草かきを手伝ったときこれが薬草のげんのしょうこだと母から教えられた事があった。良

く効くのでこういう名前だとも聞かされた。ドクダミを煎じて飲まされた時もあった。一時、細君

が健康薬草として飲んでいた事もあったがいつしか止めている。最近、げんのしょうこらしい

雑草が畑にいっぱいはえている。調べてみると、どうもアメリカフウロという外来種のようだ。

雑草で大きくなると駆除するのが大変だ。細君はげんのしょうこだと思い大切にしていたのだ

が。昔はいざというときに薬草を覚えさせたようだ。草刈りで手を切ったりしたときは血止め

草を使った覚えもある。しかし、今日薬が直ぐに手にはいるので薬草とは無縁になってしまっ

た。

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みかん栽培関係情報

ISESAKI  有情2

ISESAKI  有情1

嗚呼 伊勢崎 非情

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)