げんのしょうこ
2009/5/29
げんのしょうこ
幼少時は病院や医者に行くことは比較的少なかった。軽い病気の時は買い置きの薬、置き
薬、薬草等を使ったようだ。腹具合が悪い時はひまし油を飲まされた。どろどろしていて味も
良くない。これをスプーンで口の中に入れられるので泣いて反抗した。下痢が激しいときは浣
腸をされた。これもいやでいやで逃げ回った。げんのしょうこという薬草があり、これを煎じて
飲まされたこともあったようだ。その薬草の生えている所を覚えておき必要な時に使ったよう
だ。草かきを手伝ったときこれが薬草のげんのしょうこだと母から教えられた事があった。良
く効くのでこういう名前だとも聞かされた。ドクダミを煎じて飲まされた時もあった。一時、細君
が健康薬草として飲んでいた事もあったがいつしか止めている。最近、げんのしょうこらしい
雑草が畑にいっぱいはえている。調べてみると、どうもアメリカフウロという外来種のようだ。
雑草で大きくなると駆除するのが大変だ。細君はげんのしょうこだと思い大切にしていたのだ
が。昔はいざというときに薬草を覚えさせたようだ。草刈りで手を切ったりしたときは血止め
草を使った覚えもある。しかし、今日薬が直ぐに手にはいるので薬草とは無縁になってしまっ
た。