04B_学生時代追想

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2009年5月13日 (水)

ラジオ講座

2009/5/13

ラジオ講座

ラジオ講座には断続的にお世話になった。学習塾に通うゆとりがなかったのでラジオに頼っ

たわけである。講座の開始時に流れる音楽も、もはや頭の中で完全に鳴り響かない。しか

し、この音楽に励まされて眠気を払って耳を傾けた同世代の人も多かったと思う。受験講座

は試験が終わればそこで終わりになる。その点、語学講座は比較的長く続いた。しかし、具

体的な目的がないので余り身につかなかった。会社でTOEICの試験を受けさせられてヒアリ

ングが全く手に負えないことを痛感した。読み書きは何とか並の点はとれた。要するに語学

は文字を介する理解が中心で、音声を介するコミュニケーションに重点が置かれなかったよ

うだ。かって終戦後は米兵があちこち巡回していた。米兵に「オータ」と聞かれたので「太田は

あっちだ」と太田の方角を指差したが、その兵士は井戸の方に向かい水を飲んだという話を

聞いたことがある。「オータ」ではなく「ウォーター」だった訳だ。ともかく毎日少しでも駒を進め

ることは怠惰を寄せ付けないための最良の方法のようである。

2009年5月12日 (火)

高校の美術

2009/5/12

高校の美術

今となっては遠い世界のようではある。美術の授業で石膏像のデッサンをしたのを思い出

す。大きな白い画用紙に木炭で石膏像を描く。美術の基本中の基本。あの石膏像は一体誰

であったのか。調べてみたらどうもブルータスだったらしい。ともかく、西洋の美術も音楽も定

番の初歩の教育法が確立しているようである。ところが、日本の美術や音楽を高校で余り教

えられなかったように思う。先生が洋式の教育を受けたからなのか。日本の芸術の価値が低

いのか。思うに日本の芸術は「芸」に重きがあり、西洋の芸術は「術」に重きがあるように感じ

る。あのオーケストラの方式を見ると指揮者と奏者が一団を為している。これは軍隊の指揮

官と兵士の関係のようだ。楽器は兵器という相関。指揮者は指揮者として奏者は奏者として

の教育と訓練を受ける。一団として最大の効果を出すシステムだ。これでぐんぐん押し掛けて

くる。残念だが「芸」だけでこれを押し返す力はでない。個人の力量を越えない。楽器も良い

音、でかい音が出るよう優秀な科学者が研究した。楽器の技術的な研究だ。音響学は西洋

で生まれ育った。これは音楽兵器の基礎理論だ。和魂洋才と言うが日本の芸術が復活する

のはいつのことか。ピアノは高い金を出して買うが大抵物にならずに放置される。外国に出

かけても恥ずかしく人前でピアノやバイオリンを演奏できる人は少ないであろう。それなら、琴

や三味線を下手で間違いながらでも弾けば受けるだろう。国際親善にもなるだろう。芸事を

習うには金がかかる。それなら日本芸術を義務教育で教えたらどうか。ともかく、漫画が世界

に普及して胸を張る政治家はいるようだがそれを日本の芸術まで拡大する必要性を主張す

る政治家は少ないようだ。相変わらず日本の芸術も縮み志向なのか。

2009年5月11日 (月)

初めて出会った用語

2009/5/11

初めて出会った用語

高校の生物の授業で習ったのがミトコンドリア。細胞の中の器官である。細胞がさらに小さな

構造を持つことを習った。生物のエネルギーの生産工場であるらしい。この言葉とともにあの

ほっそりとした生物の先生を思い出す。最近挿し木を初めて細胞のことが気になり始めた。

挿し木に根が出ることは生物学的にどういうことなのか。発根しにくい植物の挿し木はどうす

ればうまくゆくか。もう一人、化学の先生が紹介した「アニリン」という小説。化学染料と関係

するようだ。まだその本を読んだこともない。しかし、厚いめがねをかけて語りかけた姿が思

い出される。要は化学式だけではなく化学全体の事も勉強せよと教えていたのかも知れな

い。色素も我々の生活に彩りを与えてくれるが合成色素が多く使われているのであろう。とも

かく初めて出会った用語が頭の片隅に残っていればそれを頼りに芋蔓式に情報はたぐり寄

せることが出来る。染料だからインディゴかもしれないとネット検索をかけたが、うろ覚えの記

憶と結びつかなかった。やっと「アニリン」にたどりついた。

2009年5月10日 (日)

山歩き

2009/5/10

山歩き

出不精で運動嫌いなので、山歩きの経験は極少ない。精々、赤城、榛名に車で行く程度であ

った。大学のゼミの連中と行ったのが秩父の雲取山であった。天気には恵まれず、霧が巻き

怖い思いをした。グループ行動の場合、どうしてもグループの荷物になってしまうのではない

かという不安がつきまとう。これが、グループ行動の好き嫌いにも通じるようだ。ともかく、グ

ループのさしたる荷物にならずに済んだ事により山歩きの楽しい思い出を残すことができ

た。飯盒の飯と水ががうまかった。物事の好き嫌いが生まれるのは最初の体験の良否によ

ることが多いようだ。最初は楽しく安全に、その後は少しずつチャレンジして行く。こういう好

循環のパターンは何事にも通じるようだ。

2009年4月30日 (木)

ハーフサイズカメラ

2009/4/30

ハーフサイズカメラ

高校の修学旅行に持っていったカメラは多分オリンパスペンというハーフサイズカメラであっ

たとおもう。記憶に出てくる製品もいつしか使わなくなり散逸して行く。ともかく、標準のフィル

ムの半分に一枚の写真が撮れるのでフィルムの費用が半分で済むというのが売りであっ

た。これは技術の進歩が可能にしたのであろう。初期の技術仕様は、後から見ればかなり余

裕があり、その余裕を活用すれば更に高度の製品が可能になる。録音、録画等にも共通す

るコンセプトでもある。しかし、その進歩故古い製品は生き残れなくなる。フィルムカメラもデ

ジカメの出現で大きな曲がり角を迎えている。写真のプリントも自宅でできる時代になった。

ともかく、現在は物が溢れている時代である。問題はその物をいかに有効に使うかであろう。

2009年4月29日 (水)

長髪になった時

2009/4/29

長髪になった時

明治初期に生きた先代は地域で率先してちょんまげを切ったと叔父さんに聞いた事がある。

その後の髪型が何であったか聞き忘れた。福沢諭吉の写真等を見ると長髪になった可能性

が高いように思う。自分の親はバリカン刈りの坊主頭であった。自分が長髪になったのは大

学に入学してからであった。高校時代にも長髪の者もいたが、少なかったような気がする。義

務教育の生徒はほとんど坊主であった。この髪型の変化の流れに意識や経済の変化が投

影されているように感じる。長髪になれば、髪の手入れも必要だ、散髪に行かねばならない。

髪型も社会関係を反映してしまうものらしい。男性の髪型の変化は女性のそれより変化が大

きい。ヒッピーの髪型は男女が接近した。ともかく大学生で長髪になってようやく一人前の自

由を手に入れたような感慨を味わった。髪型はメッセージ発信装置でもあるようだ。

2009年4月24日 (金)

能研テスト

2009/4/24

能研テスト

経済の高度成長期に金の卵と言えば中学卒業生の事であった。高校進学率が向上して相

対的に中卒で就職する人数が逼迫したためであったのか。労働力は質が高く安いに越した

ことはない。その後、高等教育は義務教育並に普及して、今日では大学教育がその水準に

達している。思えば、日本は経済大国で胸を張るより教育大国を誇るべきかもしれない。残

念だが多大なコストをかけて育成した人材を生かし切っていないのが現状なのかもしれな

い。自分が進路を真剣に考えた時が丁度能研テストの実施時期と重なっていた。記憶は定

かではないが、巨大な人材選別マシーンに飲み込まれる不安を抱きつつもテストを受けたの

ではなかったかと思う。しかし、この能研テストはほどなく消滅したようだ。鵜飼いのように役

に立たない古い知識を詰め込み、その知識を吐き出させて仕事をさせるようなシステムは最

早寿命百年という時代には通用しなくなるだろう。高校を卒業したら、数年間の社会体験をさ

せてそれを大学受験の必須資格として、更に就職後は十年間に一度一年位大学の義務教

育を施すと学問の有り難さが身にしみて分かるようになるだろうし、最新の知見も得られて人

間自身をリフレシュできる。そうなれば頭脳も社会も活性化するのではないか。当然ワークシ

ェアにもなる。中後期大学義務教育という事になる。突飛な事を考えたが、未だ試験の悪夢

にうなされる身にとっては、どうも強制的にさせられる勉強は結局何の役にも立たず、弊害を

もたらすだけのようだ。

2009年4月17日 (金)

卒研実験用電源の作成

2009/4/17

卒研実験用電源の作成

卒研の手始めにエサキダーオードのI-V特性を測定することになった。ダイオードに印加する

電圧を変えて電流を測定する。電圧、電流が比較的小さいので使い勝手の良いように実験

用の電源を作成した。入社後は最初はテレビ関係、その後は汎用の集積回路を開発した

が、汎用集積回路に電源に使うレギュレータレータがあった。どこかで体験したことが別の場

面で役に立つこともあるのだなと思う。汎用集積回路は汎用性故に便利ではある。しかし、

使う場所に合わせて最適化した方がさらにメリットが大きくなる。電源用集積回路も汎用品の

みではなく、特定用途用の電源集積回路の開発にも注力した。いわゆるASSP (Application

Specific Standard Product)の電源バージョンであった。特にレギュレータレータにリセット

機能を付けた集積回路は使い勝手の良さで好評であった。

2009年4月15日 (水)

超高速ロジック

2009/4/15

超高速ロジック

江崎博士がノーベル賞を受賞したトンネル現象を利用したエサキダイオードはその動作の高

速性から超高速ロジックへ使用される事が期待されて色々研究が行われていた。学生当

時、英語文献の雑誌会で読みかじった記憶がある。ダイオードは2端子素子で、トランジスタ

は3端子素子である。使い勝手はトランジスタの方が良かったらしく、今日のコンピュータに

はトランジスタ型の素子が使われている。しかし、ハードディスクの記憶素子はNとSの磁性を

もつ2端子素子のような振る舞いを利用している。磁界という空間を伝わる信号が制御端子

を兼ねているような構造とも理解できる。空間を伝わる光や磁界でダイオードのNO/OFFの

状態を制御できればダイオードもロジック素子としての用途が開けるのか。結局似たものに

フラシュメモリーがあり出番は無いのか。技術の世界の役者も永久の寿命はない。いつか主

役が代わる可能性がある。主役と争った脇役の存在もその時には意義があった筈だ。現代

文明の最大の寵児のガソリン自動車も既に老境に入ったのか。既に色々な車が市場に登場

し始めている。一家に一台どうせ買うのなら豪華で高価な物というのがセールストークであり

市場戦略であったが、もはやそれは通用しないであろう。恐竜のようになった巨大なメーカー

をセグメント毎に分割させて互いに競わせれば再び活力を取り戻す事ができるのか。結局試

行錯誤で進むのが技術の歴史の現実か。

2009年4月 9日 (木)

部活の心理研究

2009/4/9

部活の心理研究

大学に入学したが、たまり場がない。いろいろなクラブが新入生の勧誘をしていたが、居場

所を求めて心理学研究部に入部した。このクラブには中心となる教育学部だけでなく、医学

部や工学部の部員もいて学際的であった。自分の主たる関心は理工系であったが、文教系

にも興味があった。しかし、フロイト等はどうも性に合わない。実験心理学等は面白そうに思

われた。心理現象の催眠については認識を新たにした。五円玉を糸につるし、動く動くと自

己暗示をかけると確かに動くような感じがする。自己暗示は座禅等にも通じる。一時座禅や

呼吸法も試みた事があるが続かない。オウム真理教事件の時ヘッドギアを装着した映像が

流れた。人間の心理現象はまだまだ未解明の部分が多い。某新興宗教団体の会員からは

熱心な勧誘を受けたこともある。その後の交渉は無い。結局、人間の心理現象は生理学ま

で遡って解明されるべきなのであろうか。ともかく、大学一年の時は学際的な雰囲気の中で

部活らしい部活が出来た一年ではあった。

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みかん栽培関係情報

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ISESAKI  有情1

嗚呼 伊勢崎 非情

BOOKS

  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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    POST IT :ブログ画面への張り紙に使える。
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)