08C_老人の寝言

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2011年5月 7日 (土)

老人の寝言:余りにも余りにも唐突な美談の裏に何があるのか

2011/5/7
先日、引き出しの上段と下段の中身を入れ替えた。上段には赤、下段には黒ののし袋を入れていたのだが、近頃よく使うのは黒、赤はほとんど使っていない。別れも種々様々だ。最近も全く予期しない突然の別れがあった。ユッケを食べたことが原因と見られる腸管出血性大腸菌O(オー)111に感染して集団食中毒で死亡者が出た事件が発生した。楽しい食事の後に悲惨な結果が待っていた。誰も積極的に死にたいとは思わない。生肉を食べる(本人)・食べさせる(業者)には相当の注意が必要なようだ。当然食の安全を確保する行政の役割も重要だ。迅速な原因解明と再発防止対策が必要だろう。

昨日の天気:曇りの寒い天気であった。

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老人の寝言:余りにも余りにも唐突な美談の裏に何があるのか

東日本大震災も発生以来2ヶ月になるのを控えて、地道で確実な対策の実行が必要な段階にさしかかっている。ここ数日、震災や原発事故をしり目に、集団食中毒のニュースが話題をさらった。そこに、降って湧いたように浜岡原発停止というニュースが走った。asahi.comは、「浜岡原発の全原子炉停止へ 首相の要請受け入れ(url=http://www.asahi.com/politics/update/0506/TKY201105060230.html;2011年5月7日3時10分)」というタイトルで、「菅直人首相は6日、東海地震の想定震源域である静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所について、定期検査中の3号機や稼働中の4、5号機も含めてすべての原子炉を停止するよう中部電に要請した。中部電は受け入れる方向。停止期間は、中部電が2~3年後の完成を目指す防潮堤新設までとなる見通しだ。」と報じた。

この総理大臣の行動に対する判断は安易に評価すべきではないかもしれないが、余りにも唐突に感じる。地震、津波、原発事故で日本が、精神的にも経済的にも瀕死の状態になっている。それを救う任務をもつ最高指揮官が総理大臣ではないか。地震・津波等の天災や事故等の発生は確率事象でもある。全ての発生可能性に対して万全な対策をしたら、いくら金や時間をかけてもその対策は終わらないだろう。物事には順序がある。もぐらタタキで有限の時間を失ってはならない。何を最優先にするのか、それを最終的に決めるのが政治判断ではなかろうか。今回の総理の一つの行動に対して、何故今更というという何千何万もの疑問があらゆる方面から上がるのではないか。今となっては、地震、津波、原発事故という三重苦で瀕死の重体である日本を救う道筋を着けるのが総理大臣唯一の任務ではないのか。総理大臣の権力をおもちゃのように自分の延命や名声のために使っては歴史が泣くだろう。

asahi.comは、「首相は停止要請の理由に東海地震を挙げ、「30年以内にマグニチュード(M)8程度の地震が発生する可能性が87%という数字も示されている」と説明。」とも述べている。確率論的に表現に従えば、東海地震が今後1000年以内に発生する確率は99.9%程度の確実性はあるかもしれない。しかし、99.9%程度の確実性が大きいから即時停止という理由にならないのは自明である。要するに期間を限定すれば確率は変わる。同じ理由により、「今後3年以内にマグニチュード(M)8程度の地震が発生する可能性がX%」というならば、このX%は87%より小さくなるのが当然ではなかろうか。もし、今回の東北地方太平洋沖地震を教訓に、浜岡原子力発電所の耐震補強対策工事を行うために浜岡原発を一時停止させるのであれば、このX%を具体的な数値で示すべきでったのではないか。ここに最大の説明責任があると思う。総理大臣がオオカミ少年にならない事を願うばかりだ。統計で嘘をつく方法とかいう本があった思う。説明にも一貫性が必要だ。責任となることは他人に、手柄になることは自分にではどんなチームワークも機能しない。すべてが個人プレーで終わってしまう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:合わせ鏡

歌題=合わせ鏡:

■朝々を 髪梳く時の 長くなり 合わせ鏡に 薄き毛寄せ合う 29 狩野 輝子

分かっていても歌にできない事を見事に歌にしている。

2011年5月 1日 (日)

老人の寝言:最大規模の個人情報の流出は防止できたのか

2011/5/1
雨という天気予報で苗の定植をする。山吹の花が咲いている。八重咲きだ。東北旅行の時、観光タクシーから遠方を見た時に目に付いた黄色い花が山吹だったと思う。つる草のヤエムグラが伸び盛りだ。意外に根の本数が少なくても八方に広がり、その後樹木等に這い上がってくる。この習性修正に怖じけては退治できない。退治した雑草は天地返ししてマルチにする。福島原発事故収束のための工程表がじりじりと遅れてきているようで気になる。東北地方太平洋沖地震発生から既に49日以上が過ぎ、関心もうすれ気味である。原発事故対策作業に従事する要員の数も、放射能被曝管理や特殊技術という観点から増員できない状況のようだ。被曝量を無制限にするという話もあるようだ。一番重要な人的側面が疲弊してくる時期を迎えてきているのではないか。あれをせよ、これをせよとパフォーマンスのための仕事で現場を混乱させるゆとりは全くないのではないか。当局は東京電力が公表した工程表を更に具体的な実行計画に落とした詳細な計画表とその進捗状況を公表すべきではないか。すでに何を言ったかだけでは評価の対象にならない事が明らかになった。評価出来るのは何が実行されたかだけではないか。

昨日の天気

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老人の寝言:最大規模の個人情報の流出は防止できたのか

ソニーのネットワークが何者かに破られ、約60カ国・地域の7700万人にのぼる個人情報が流出したおそれが出てきたとの報道があった。被害の規模が余りにも大きすぎる。発表は4/27だったが、不正進入があったのが4/17~4/19と推定されているので10日程度の遅れがあり問題となっている。ソニーはプレステにネットワーク機能を持たせてゲームからネットワークビジネスを開拓してきた。それが裏目にでてしまったようだ。ネットワークの末端から見ると確かに分散型になっているが、個人情報の管理という点では集中一元管理されていたから、不正進入が成功した時に一括して情報が持ち去られたという事なのだろうか。ネットワークシステムは情報通信技術の上に成り立っている。その道の専門家から見るとネットワークシステムには進入が避けられない要因が色々あるのだろう。ともかく、今回のような大規模の情報流出が頻繁に発生している訳ではないので、それなりの対策が有効に働いているのも事実だろう。問題は誰が、何の目的で不正進入したのか、その犯人の捜査、進入の手口の解明、再発防止等にあるだろう。具体的損害の発生、損害賠償云々となると重大な経営問題になってくるのではないか。ともかく、ネットワークへの不正進入は原発事故と同様にある条件が揃えば起こりうる事態に違いない。企業としては最悪の事態を招かぬような行動が求められているのが現代の技術状況ではないか。経営者は技術をバラ色に見るだけではつとまらない。技術の負の側面への配慮・対策が不可欠であることを教えてくれた事件ではないか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:雑詠

歌題=雑詠:

■製糸場の 女工たりし母 永らへて 野麦峠は 映画となりぬ 28 片貝 ハツエ

かつて大きな産業であった養蚕と製糸。そこに働く女性があちこちにいた事を伝える一首。

2011年4月29日 (金)

老人の寝言:従業員を道連れにする経営判断に妥当性があるのか

2011/4/29
昨日、東京電力より赤線枠の「重要」と記された封書が来た。そこには、「電気料金等のお知らせ」というタイトルで、「平成23年3月の検針中止につきましては、お客さまにはご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。」とあった。「電気料金等」の「等」に「お詫び」が含まれていると言うのだろうか。東京電力は平成23年3月の検針中止をしたが、その3月分として2月分と同額の電気料を徴収してしまった。東京電力の「お客さま」に電気料金の支払い義務があるのは使用した電力量に対してだ。当然、東京電力は計画停電をするほどだから、2月と3月の電力需要は確実に把握している。3月分として2月分と同額を徴収したら取りすぎになるのは自明な筈だ。東京電力の電気供給約款には電力の供給停止についてはしつこく色々な条件が書かれている。しかし、使っていない電気料金を利用者に了解を得ないで前取りして良いという条項は無いだろう。東京電力の料金先取りは、一般的な商道徳にも反する行為ではなかろうか。企業法令コンプライアンスとしてもあらぬ姿を見せてしまったのではないか。「お詫び」で済む問題ではないだろう。東京電力の前には切れば血が出る生身の「お客さま」はまだいないようだ。我が家では数千円が先取りされていた。数百万世帯で同じ事をしていれば少なくとも数十億円を勝手に前取りした事にはならないか。

昨日の天気

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老人の寝言:従業員を道連れにする経営判断に妥当性があるのか

東京電力は平成23年4月25日付けの報道へのプレスリリースで役員(50%)、管理職(25%)、従業員(20%)の報酬の減額を公表した。(  )内は代表的な減額率。不思議な事にその理由は記載されていない。「このたび、役員報酬の減額等を実施するとともに、平成24年度の採用計画を見直すことといたしますのでお知らせいたします。」と述べられているだけだ。ご丁寧ではなく、ご迷惑にも同じ日付でその理由を別のコメントで出している。これこそ、東電流なのか。

役員の退陣がささやかれている。その前に現役員は従業員や管理職を道連れにして自分の報酬を確保したかのような有り体である。役員は自分たちの報酬は辞退し、その処置は後任に任せる位の見識はないのか。退陣したら自分の報酬は取れないと思い立ったのがこの判断なのか。思うに、福島原発事故で従業員にどれほどの責任があるのか。

残念なのは、経営トップが原発事故という危機的な事態に直面して、退陣までの短い時間を一刻も有効に使おうとする意欲がこのプレスリリースからは感じられないことだ。この記事からトップが自分たち従業員を犠牲にして食い逃げする金の事を真剣に考えていたと思うと従業員は立つ瀬がないのではないか。現経営幹部が退陣までになすべき事は、後任の経営幹部が東京電力の再建を可能にする環境作りではないのか。自分の報酬など考えるヒマなどあるはずがないとするのが外野の意見ではないか。「コメント」では、「なお、役員報酬ならびに社員給与の削減額は、年間540億円程度となります。」と述べている。削減総額のほとんどが従業員に押しつけられているのである。日の丸組合だからと労組も舐められているのか。経営幹部が毅然とした態度を示せば、労組も従業員も右へならいをするのではないか。

追記:「海江田万里経済産業相は28日の会見で、東京電力が示した役員報酬の一律減額について、「さらなるカットは当然」と述べた。監督官庁が役員報酬について触れるのは異例。この発言を受けた東電役員の対応が注目される。(url=http://response.jp/article/2011/04/28/155670.html)」という報道もある。一方、東京電力社長が、「また、役員報酬の50%カットを決めた東電の姿勢を海江田万里経済産業相が生ぬるいと批判したことに対し、「大変厳しい(リストラ策)と考えている」と反論。(url=http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011042800761)」という報道もある。本来の問題は経営責任であって、このご両人の攻防も、この期に及んでという見苦しさ。東京電力従業員のとばっちり減給はご両人の頭からは完全にすっ飛んでいるようだ。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:夫逝く

歌題=夫逝:

■送られし 中元の宛名 吾が名なり 夫の名恋ひて 涙にじみ来 64 武井 よ志

夫から妻へ感謝の気持ちを伝えるこの歌は詠む人にも感動を与える。

2011年4月24日 (日)

老人の寝言:本当に必要なのは目先のつじつま合わせより人間性の復興だ

2011/4/24
昨日は日照時間がゼロの曇り。家を新築する人がいて、不要になっているスチールハウス処分の話をした。処分するにも、貰うにも金がかかる。しかし、なんとかリユースできないかという相談だ。

ソニーの大賀元会長の死去が伝えられた。81才。「大賀典雄氏死去=元ソニー社長、音楽家」と言うタイトルで、[時事通信社:url=http://jp.wsj.com/Japan/Economy/node_227173(2011年 4月 24日  2:06 JST )]が「国際的ブランドとなる「SONY」のロゴのデザインにかかわり、音楽記録媒体のCDやMD(ミニディスク)の開発を陣頭指揮。周囲の反対を押し切ってゲーム事業参入も決断した。95年に会長に就き、経団連(現日本経団連)副会長を務めた。2003年に経営の一線から退いた。 」とその業績を伝えている(一部のみ引用)。

ソニー経営者では大賀氏まではソニー神話が輝いていたように感じる。しかし、その印象は自分の技術者としての時代と重なっていた回想にすぎないのか。ソニーの歴史はソニーのホームページ:url=http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/に記事がある。url=http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/2-09.html:第2部「第9章 石もて追われる大賀」に今朝目を通した。

CDの開発がレコード盤を駆逐して、その次世代のデファクトスタンダードになった経緯を改めて理解した。マイクロソフトがそのCD技術の延長としてCD-ROMをパソコンで読めるようにして、フロッピーで供給していたOSをCD-ROMで供給できるようにしたのもマイクロソフト躍進の一因ではないかと今も思っている。CD-ROMはスタンプ技術で大量の情報を安価に流通させる事ができた。WINDOWSの普及には最適なメディアであった。大賀氏以後は、ソニーが普通の会社になる過程をたどっているように見える。ソニーは今では多国籍企業でもある。経営者には外国人もいる。

普通の会社とはオーケストラのように各パートの能力を最高に発揮させるだけでなく、全体の調和を保たねばならない。大賀氏は芸術(音楽)やゲーム(エンタメ)という、いわば衣食住が足りた後に人間が求める分野を開拓したのではないか。終戦直後に生まれた自分はほとんど食うための仕事をしてきたように感じる。ソニーで、また他の日本の企業で大賀氏のDNAが引き継がれ花咲く事を願いたい。

昨日の天気

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老人の寝言:本当に必要なのは目先のつじつま合わせより人間性の復興だ

DOL特別レポート(url=http://diamond.jp/articles/-/12019?page=8)の「政府や東京電力の対応はなぜ“不誠実”に見えるのか;震災を教訓に考えたい組織の誠実性と社会的責任
――小川真人・ACEコンサルティング代表」という記事は、タイトルの内容を反映して読み応えがある。著者は、「考察に当たっては、「社会的責任」(ISO26000)という視点を取り入れてみた。「社会的責任」(ISO26000)では、社会的責任に関する原則として、(1)説明責任、(2)透明性、(3)倫理的な行動、(4)ステークホルダーの利害の尊重、(5)法の支配の尊重、(6)国際行動規範の尊重、(7)人権の尊重の7つを明示している。」という視点から政府や東京電力の対応について分析を加えている。

『「社会的責任」(ISO26000)という視点を取り入れてみた。』と述べているように、分析にローカルスタンダードよりグローバルスタンダードを使用した方がはるかに見通しが良くなる。恥も外聞も、誇りも、責任も全て捨て去り、自分のみ生き残ろうとする姿はそれなりに感動的だが、これこそローカルスタンダードの典型ではないか。結果良ければ全て良し、だめなら尻まくりして玉砕・総懺悔という最悪のシナリオを見るようでは、人間の尊厳性を感じられないのである。

“不誠実”とは突き詰めれば人間性という事ではないか。権力とはかくも人間を乱心に駆り立てるものなのか。著者は組織について述べているが、本音は組織を動かす指導者・経営者について述べているのではないか。しかし、組織が指導者・経営者のみで、動いているかと言えばそうでもないであろう。組織を作る人材と人材が能力を発揮できる環境も不可欠である。組織の人は、指導者・経営者の意気に感じて動くのである。東京電力の幹部経営者は時を見て退陣をすると伝えられている。経営者としての責任をとるというのが主たる退陣の理由だろうが、責任者として見識を示す最後の腹切りともとれる。福島原発事故の責任論では、政府と東京電力の責任のなすりあいがあるとも言われている。これもローカルスタンダードの典型ではないか。盟友の一方が腹切りをするのを他方はどうみるのか。組織は究極的にはヴァーチャルのものだ。組織に責任はあり得ない。最終的な責任は組織を動かした人に帰属するものであろう。誰も、土下座や腹切りを望んでいない。一貫した誠実さを示して欲しい。一貫した誠実さの無さを白状して謝罪するのが土下座や腹切りならば、それは自業自得の結果に過ぎない。震災・原発事故からの復興より、先ず第一に人間性の復興をしてもらいたい。これは即時に出来るのだ。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:今日も生きゆく

歌題=今日も生きゆく:

■移りゆく 時世のなかに みじろがず 子孫見守る み祖の墓石 88 船津 セイ

先祖と子孫の生き様を意識し、墓の意味を考えさせてくれる貴重な一首。

2011年4月23日 (土)

老人の寝言:原発事故は好転していると言いつつも言葉が変わるのはなぜか

2011/4/23
今年は雑草対策に植えているハナダイコンの花が最盛期を迎えている。株が密集していると横に伸びられないので、上に向かって伸びているように感じる。背丈を伸ばしつつ花を咲かせる姿に生存競争の厳しさも見せつけられる。東北関東大震災も発生以来40日を越えたが、依然状況は混沌としている。特に、福島原発事故は益々人災の様相を呈して来た。政府も東京電力も信頼を失っている。チェルノブイリ原発事故が現実になり、謝罪し、損害賠償をすると言いつつも、既に増税や電気料の値上げ等そのツケが国民に回されようとしている。それは、けじめを付け責任をとった後にやることではないか。

昨日の天気

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老人の寝言:原発事故は好転していると言いつつも言葉が変わるのはなぜか

「地域」と「区域」を無意識に混同していた。福島原発事故の放射能被害を防止するために政府は原発を中心に「待避指示区域」と「屋内待避指示」を定めた。この区域設定の最大の要因は放射能汚染強度であろう。原発事故が発生後40日ほど経過して、放射能濃度は減少したかのような情報が流れている。しかし、新に、「警戒区域」、「計画的避難区域」、「緊急時避難準備区域」等の区域が設定された。ところで、ここで「待避」と「避難」の違いは危険度の大きさで使い分けているのか。政府の説明でも「待避」とは念のため、即ち予防的意味があったと思う。従って強制力をこの指示には含めていないのだろう。しかし、「避難」とは、危険が目前に迫っているという印象を受けまたそのように理解も可能だ。強制力を付与しているのはそれを裏付けているだろう。しかし、政府は東電の工程表、原発放射能の測定値等から、危機は遠のいたというようなメッセージを発信している。これでは、これらの該当区域の住民は、政府の信頼性と行っている事と言っている事が違うという精神分裂状態の対応の不統一を追求せざるを得ないのではないか。該当区域の住民の疑念は政府の行動から見ると福島原発周辺は原発事故発生当初からチェルノブイリ原発事故のような事態にあったのではないかと言うことではないか。該当区域の住民はこれを証明する知識もデータも情報もない。許せない。しかしその理由を的確に言えない。まさに、「悪魔の証明(WIKIPEDIA:url=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E8%A8%BC%E6%98%8E)」問題になる。今は政府の説明責任が絶対に避けられない場面にさしかかっているのではないか。

原子力災害対策特別措置法に目を通すのは初めてだ。以下に「区域(緊急事態応急対策を実施すべき区域 )」根拠になると思われる条文を抜粋する。

********************************************
  第三章 原子力緊急事態宣言の発出及び原子力災害対策本部の設置等

(原子力緊急事態宣言等)
第十五条  主務大臣は、次のいずれかに該当する場合において、原子力緊急事態が発生したと認めるときは、直ちに、内閣総理大臣に対し、その状況に関する必要な情報の報告を行うとともに、次項の規定による公示及び第三項の規定による指示の案を提出しなければならない。
一  第十条第一項前段の規定により主務大臣が受けた通報に係る検出された放射線量又は政令で定める放射線測定設備及び測定方法により検出された放射線量が、異常な水準の放射線量の基準として政令で定めるもの以上である場合
二  前号に掲げるもののほか、原子力緊急事態の発生を示す事象として政令で定めるものが生じた場合
2  内閣総理大臣は、前項の規定による報告及び提出があったときは、直ちに、原子力緊急事態が発生した旨及び次に掲げる事項の公示(以下「原子力緊急事態宣言」という。)をするものとする。
一  緊急事態応急対策を実施すべき区域
二  原子力緊急事態の概要
三  前二号に掲げるもののほか、第一号に掲げる区域内の居住者、滞在者その他の者及び公私の団体(以下「居住者等」という。)に対し周知させるべき事項
3  内閣総理大臣は、第一項の規定による報告及び提出があったときは、直ちに、前項第一号に掲げる区域を管轄する市町村長及び都道府県知事に対し、第二十八条第二項の規定により読み替えて適用される災害対策基本法第六十条第一項 及び第五項 の規定による避難のための立退き又は屋内への退避の勧告又は指示を行うべきことその他の緊急事態応急対策に関する事項を指示するものとする。
4  内閣総理大臣は、原子力緊急事態宣言をした後、原子力災害の拡大の防止を図るための応急の対策を実施する必要がなくなったと認めるときは、速やかに、原子力安全委員会の意見を聴いて、原子力緊急事態の解除を行う旨の公示(以下「原子力緊急事態解除宣言」という。)をするものとする。
********************************************

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:倒伏の稲

歌題=倒伏の稲:

■台風の 荒ぶる深夜の 田に立ちて 今の今倒れし 稲穂を撫でる 17 石関 悦子

わが子のように育てた稲が台風で倒伏した無念の情を詠んだ。

2011年4月21日 (木)

老人の寝言:原発事故で日本のロボットの出番がないのはなぜか

2011/4/20
昨日は雲もない雨後の晴天。こういう時は花粉がよく飛ぶと天気予報士が解説。ヒノキ花粉が多くなっているとのことだが。夕方、以前話をしたラーメンの巡回販売人が声をかけてきた。知人に聞いたらジャンガララーメンを知っていたよという他愛のない報告。ともかく、共通した話題があれば話はつながる。

昨日の天気

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老人の寝言:原発事故で日本のロボットの出番がないのはなぜか

日本の産業用ロボットは、半導体や自動車の組立で不可欠の存在になっている。これは用途に特化したロボットで、ロボット自身が歩行する必要もない。一方、歩行して人間と同じような動きをするロボットに関する技術も最近は非常に向上しているのではないかと思っていった。一時は、ホビー用に犬型ロボットも人気があった。それだけの技術があれば、原発の建屋の中で動き回るロボットはお手の物と思っていた。ところが、福島原発で活躍しているロボットはどうも外国産のようだ。理由は分からない。ともかく、原発建屋内部をロボットがくまなく走り回りそのようすが詳細に把握されてしまえば嘘は通せない。しかし、原発建屋内部の様子が分からなければ工程表も絵に描いたモチである。外国ロボットの登場には隠れ蓑の役があるのか。二律背反は事態の進行にブレーキをかける。いま無駄な時間を浪費するゆとりはない。

一方、かつてはJCOの臨界事故を教訓に、放射能環境で人間が入れない場所で仕事をするロボットの研究がされていたらしい。ところが、原発事故は起こらないといううぬぼれか、慢心かは知れないが、当局はその原発事故用のロボット開発に予算を付けず、そのプロジェクトも廃止になっているらしい。まったく、今となっては信じがたい決断ではある。はやぶさの遠隔操作の技術が生きているのではないかと期待したが、まったく金にならない基礎技術はもはや日本では生き残る事ができなくなったのか。基礎技術は継続が力という金言そのものである。日本の最大の危機に、国産技術が役立たないとは技術立国日本の看板が泣く。原発に関しては核兵器を持つ米仏が技術を握っている部分が大きいのかもしれない。日本のロボットも福島原発事故でレビューを目指しているとの事。今後、廃炉に向けてロボットがなければ何事も進まないだろう。一部の識者は、今日本のロボットを原発事故現場に入れるのは混乱を招いて危険だというような報道もあるようだ。その理由が全く分からない。ここが俺の利権の領域だと言っている積もりなのだろうか。バカを言って足を引っ張るのはほどほどにすべきであろう。技術も製品もその本質においては何の色づけもない筈だ。国と東京電力は原発事故対策で率先して日の丸ロボットを投入すべきではないか。ロボットも実戦に出てより強力に成長するのだ。これこそ、日本のロボット技術が、危険で過酷な環境で十分働くことが出来ると実証できる最大の機会ではないか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:ものおもふ場所

歌題=ものおもふ場所:

■対のカップの 一つに主は 居ないのね 替わるがはるに 使ふわたしは 39 小林 育子

夫も姑も亡くなり独り身となったが、ほのぼのと自己を客観視できる所に女性の強さを感じる。

2011年4月19日 (火)

老人の寝言:原子力安全保安院は初めからメルトダウンしていたのか

2011/4/19
昨日はマイカーを使わない老人モードで外出した。自転車で家を出る。車道に比べて自転車が走るべき道路環境は最悪である。いつ転倒して交通事故に巻き込まれるか危険を覚悟しなければ主要な道路を走れない状況だ。自動車の駐車場が駅に近く、駐輪場が駐車場より遠いのも頭に来る。ただだから我慢しろといういやらしい天の声を聞くようだ。次は電車。ローカル線もようやく定常運転に戻っている。丁度、朝の通勤通学時間帯。乗客の7~8割以上は通学生のようだった。下車後バス停を探す。行き先は表示で分かるがバス停が一目で分からない。通勤乗客らしい人に目的地で停車するか教えてもらいバスに飛び乗る。その先は歩いて目的地へ。環境のために公共の交通機関を使いましょうと呼びかけは心地よく響くが、現実は老人が一人で外出できる状況からはほど遠い。帰りは、バスに乗った行程を歩いて駅に向かう。町中の活気の無さに呆然とする。そんな中、夕方になり小さな骨董店を覗いて立ち話。昨年もトンボ玉を買ったと言うと店主と話がはずんだ。おれはどういうわけか古い物がすきなのかな。最近は古い物を大切に使うという伝統が無くなったと意見は一致した。店主があめ数個をくれた。そのお礼にまたトンボ玉を買うと言うと、骨董品は色や状態がよく見える昼間に買うもんだと貴重なアドバイスをしてくれる。いや、俺が買うのはそこに立ち寄った記念に自分専用だと言うとビー玉よりひとまわり小さなトンボ玉を1個渡してくれた。こちらは硬貨一枚を渡す。すると、今度は小さな菅ビーズのような物を1個おまけにくれた。今度は昼間にお茶を飲もうと言ってくれた。なんとなく重い足もかるくなるような夕暮れであった。

昨日の天気

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DIFF= 5.3
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SUNS= 0
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老人の寝言:原子力安全保安院は初めからメルトダウンしていたのか

asahi.com(url=http://www.asahi.com/national/update/0418/TKY201104180444.html;2011年4月18日21時32分)は、

『燃料棒の溶融、保安院が初めて認める 内閣府に報告」というタイトルで「保安院は、燃料棒の表面を覆う金属製の被覆管が熱で傷つき、内部の放射性物質が放出されると「炉心損傷」、燃料棒内部にある燃料を焼き固めたペレットが溶けて崩れると「燃料ペレットの溶融」、溶けた燃料棒が原子炉下部に落ちると「メルトダウン」、と定義した。

 そのうえで、検出された放射性物質の成分や濃度などから、1~3号機で「燃料ペレットの溶融」が起きていると推測。さらに、制御棒などと一緒に溶けた燃料ペレットが、下にたまった水で冷やされ、水面付近で再び固まっている、との見方を示した。』

と報道した。

原発事故とは言え、起こっている現象自体はある条件が整えば必然的に起こるという自然法則の上に成り立っている。そのような本来制御に馴染まない自然法則を人畜無害に制御しようとするのが安全技術ではないか。原子力安全保安院は原子力や各産業分野の安全を監視・指導する国家機関ではないか。その国家機関が、公表してきた事実認識や指示・指導等は、国民や産業人に対して信頼できるものでなければならない。東京電力が原発事故の収束のための工程表を発表したが、既にその内容の実行性に懸念も出ている。上記の記事を読んで、原子力安全保安院が、今まで東京電力のメッセンジャーボーイ程度のことしか行ってこなかった事を歯がゆく思っていた人も多いのではないか。

その挙げ句の果てが、上記報道のような責任逃れの事実追認になったように思えてしまう。原子力安全保安院は原発は安全だというメッセージを発し続けたのではなかった。それでは、戦前・戦中の大本営がやったことと何ら変わらないのではないか。原子力安全保安院がそのようなミッションを完遂し事態の早急な収拾に貢献しているなら話は別だろうが。「燃料棒の損傷」と「燃料棒の溶融」では国民が受ける危機感には大きな差がある。更に、「燃料ペレットの溶融」という専門用語でわかりにくくする。原子力安全保安院は自ら有害無益を証明してしてきたのではないか。そのような国家組織が過去幾つあった事か。

既に日本の各種制度自体が疲弊し、有効に機能する活力を失っている。原子力安全保安院が産業政策を実行する通商産業省内局として存在する限り、本来の任務を完全な透明性と有効性の本に遂行できる保証はないのではないか。原子力安全保安院は独立性の高い開かれた確実に機能する外部機関として再構築される必要があるのではないか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:蚊柱

歌題=蚊柱:

■ひと声も 発するなくて 舞へる夜 又吾も密かに 夜又隠し持つ 53 菅谷 千恵子

意味をとらえ難い歌だが、何回も読むとおぼろげながらその様子が浮かんでくる。

2011年4月18日 (月)

老人の寝言:高濃度の放射能汚染水の環境への流出防止が工程表の絶対条件ではないか

2011/4/18
畑には3月頃からツクシが出ている。雑草も勢いが出てきた。ワラビも芽を出している。数年前に苗を植えた。スギナと同じで根茎が深いところにある。気分が変わって根絶しようとする時は大変だ。初めてワラビが食卓に出た。スギナとシノの根を掘るが、畑土はサラサラしている。晴天続きで雨が欲しい。がしかし、東北関東大震災被災地のためには晴天が望ましい。複雑な心境だ。

昨日の天気

TAVE= 13.4
TMAX= 20.1
TMIN= 7.5
DIFF= 12.6
WMAX= 7.5
SUNS= 11.5
RAIN= 0

老人の寝言:高濃度の放射能汚染水の環境への流出防止が工程表の絶対条件ではないか

東京電力が原発事故収束へ向けた工程表を発表した。原発の熱暴走を抑えるために原子炉や燃料保管プールに注水を行っている。注入しただけの水が高濃度の放射能汚染水となる。この放射能汚染水を貯めておける容量と時間が全ての工程表の基本になるべきだが、その点がはっきりしない。わずかな外乱があっても放射能が作業進行の妨げになる。現実にも放射能による作業進行の遅れがある。この工程表には作業の外乱要因は含まれていないだろう。遅れることが前提の工程表ではないか。外乱要因としては、余震、強雨、台風等の自然現象もある。特に強雨、台風等等は重要な初期対応が必要な今後6ヶ月に起こる確率は高い。高濃度の放射能汚染水が雨水に流出し拡散すればもはや回収が不能になり、地球を巡回して汚染してしまう。それだけでなく工程表の作業を進行させる最大の障害になってしまう。当然原発周辺地帯の復興の妨げになる。WEB SITE 「デジタル台風:「福島」の台風情報(Google検索をBLOG上に設定した。)」によると福島県やその周辺を通過した台風も多い。高濃度の放射能汚染水の環境への流出を完全に抑える対策が最優先ではないか。高濃度の放射能汚染水の保管処理施設の設置は今後の約3ヶ月以内の第1ステップで行われるようだが、色々な外乱要因がある。対策案も多重化して工程表の確実度を高めるべきだろう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:ふたりの朝餉

歌題=ふたりの朝餉:

■ぶっきらぼうに 食へと置き行く 枕辺に 湯気発つ粥と 一つ梅干 80 橋本 美恵子

看病で夫が作ってくれた食事を飾る事無く素直に詠んだ歌だろう。

2011年4月16日 (土)

老人の寝言:地元の底力なしに東北関東大震災からの復興はない

2011/4/16
昨日は夏のような暑さ。昼頃、我が家の軒先の気温は28℃であった。地面はからからに乾燥している。雨が欲しいが雨も怖い。東北関東大震災のニュースも、やや落ち着き復興への取り組みが課題となってきた。原発がいまどうなっているのか等の報道は余り目立たなくなった。そんな中asahi.com(2011年4月15日22時59分):(url=http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY201104150405.html)は「放出の汚染水、計1万トン 放射能1500億ベクレル」というタイトルで「東京電力と経済産業省原子力安全・保安院は15日、東電が4日から10日にかけて福島第一原子力発電所から意図的に海へ放出した比較的低濃度の放射能汚染水が、合計1万393トンにのぼったと発表した。」と伝えていた。高濃度の放射能汚染水を保管するために、保管容器に蓄えられていた低濃度の放射能汚染水が玉突き論理で大量に海洋投棄されている。現状のままだと、この高濃度の放射能汚染水を貯めておく容器も満杯になる日が来る。福島原発プラントはすでに放射能で完全に汚染され、放射能が作業の進行を妨げているのが実状だ。放射能の息の根を止める抜本的な対策を早急に実施してもらいたい。また、有限の地球という視点から、海洋に投棄した半減期の長い放射能汚染物質は地球表面を巡回し続けるだろう。人類がこのような事故を何度も繰り返すと地球全体の平均的な放射能濃度は徐々に上昇してしまうのではないのかと思う。長期的には炭酸ガスの排出と同じような、しかしもっと深刻な問題が発生する可能性がある。ともかく、日本は世界的規模で、放射能汚染物質環境排出権というのがあるとすれば、すでにそれを前借りして使ってしまったのである。

昨日の天気

TAVE= 18.1
TMAX= 25.8
TMIN= 8.8
DIFF= 17
WMAX= 4.9
SUNS= 9.5
RAIN= 0

老人の寝言:地元の底力なしに東北関東大震災からの復興はない

週刊誌を立ち読みしていると、早くも東北関東大震災からの復興事業に関して利権のぶんどり合戦が始まっているとの事。先ず安定な生活再建が第一なのだが、一般の被災者が復興を考えるゆとりが無い時に、雲の上ではそんな風が吹いているようなのだ。都市にしろ、集落にしろ長い歴史を経て形成されてこそ本当の生活の場として存在価値が出てくるのではないか。上の方から一律に官製復興計画が出てきたところで、そこに住む住民が満足するものになるかは分からない。おそらく、安全目的で人工的なビジネスホテル街のような町並みを作ってもそこに住む住民の心は落ち着かないのではないか。農業・漁業は住職一体が望ましい。通勤農業・漁業のような事は可能なのか。被災住民がもう仮設住宅から出て新しい生活を始める時期だと思った時から復興の第一歩が始まるのではないか。被災地住民がどのようなふるさと、どのような住環境を望むのか。被災地住民が話し合って、納得の末に事業を進めるのが最善ではなかろうか。被災地住民がいま何が必要なのか、必要な物や事業を一つ一つ解決してゆくこと自体が復興のプロセスであろう。

かつて、ふるさと創生事業という国家的事業が行われて、地方自治団体に資金が交付された。この資金が、どれだけ有効に使われたのか分からない。しかし、その使われ方は多様であったようだ。最近思うのは、何かの会合の数人の有識者は数万人の一般人の能力に対しては塵芥程度の知識も見識も持っていないのではないかという事だ。何か官製事業を始めるきっかけの有識者会議がどれほどの有効性があるのか。有識者会議も官製事業翼賛や隠れ蓑という飾りだけのあだ花で終わってしまうのがほとんどではないか。東北関東大震災も各県各都市で被災状況は様々だ。国は地方分権と歯の浮くような美辞麗句を連ねて来たが、今回の東北関東大震災の復興事業に際しては、国はかつてのふるさと創生事業のように、各県各都市に実状に合わせた復興計画を立案させ、復興資金を各自治体に配分し、各自治体の自主性を最大限に生かすような方式を採用するのが良いのではないか。

国が、東北関東大震災を当面の最大課題と位置づけるのは当然だが、国の機能の重要部分を長期間特定事業に集中する事は、国家としてやるべき事を先送りして、結果的には国家を弱体化させてしまうのではないか。国としては、復興計画の大綱を決めて、各自治体・各地方・地域間で解決できない部分を国が統括するようにすべきではないか。逆に、福島原発の事故からの復興に関しては、原発自体を、各自治体等で扱うことすら現実には不可能な状況である。福島原発の事故からの復興は国家が国家の威信をかけてやるにふさわしい事業である。このような分野に先手・先手と対策を打ってもらいたい。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:母

歌題=母:

■花咲けば 蚕飼ひの用意 せかるると 飼はずなりにし 母はつぶやく 40 小山 多嘉

季節と仕事が記憶と意識の底に深く染み込んでいる百歳の母を詠んだ女の一生の一部。

2011年4月13日 (水)

老人の寝言:三段重ねの大嘘では誰も見向かなくなるのでは

2011/4/13
昨日の夕焼けはきれいであった。東北関東大震災、東電福島原発事故の被災地の人々は夕焼けを見るゆとりも無いと思う。東京都知事に石原氏が再選された。節電という御旗をかかげ、パチンコと自販機をたたいていた。もう少し老人力を発揮して見境もなくその範囲を広げて欲しい。最近老人力という素晴らしい言葉があったと再認識した。もう古語の部類かもしれない。「老人の寝言」というカテゴリーを作った。グチはここに封印しよう。

昨日の天気

TAVE= 9.5
TMAX= 14.2
TMIN= 5
DIFF= 9.2
WMAX= 7.6
SUNS= 12.1
RAIN= 0

老人の寝言:三段重ねの大嘘では誰も見向かなくなるのでは

2011/4/12に福島原発事故の危険レベルがINESのレベル7に相当すると報道された。今までINES=5がなぜいきなりINES=7なのか。国民誰もが、福島原発事故が、チェルノブイリやスリーマイル島の原発事故より規模が小さいことを願っている。しかし、当局は国民の願いでINESを決めるようであっては世界中の笑い物になる。現実は笑い所ではない、顰蹙をかい不信感を増大させているのではないか。日本は世界唯一の原爆被爆国、また非核武装国、原子力の平和利用と原子力に関しては他国にない国是を一貫して守ってきた。このような背景から、IAEA(International Atomic Energy Agency)の総裁に選ばれた天野氏への世界中からの期待は大きい物があった。INESとはThe International Nuclear and radiological Event Scaleの略語であり、原子力及び放射能事故の国際評価尺度である。同じ尺度で測ることにより、比較が出来るのである。振り返ると、当局は原発事故の翌日(3/12)に暫定でINES=4を表明していたようだ。そうして、3/18にINES=5に引き上げてIAEA(国際原子力機関)に報告したという記事があった。最後にINES=7を発表したのが4/12であった。福島原発のINESに関してはもはやINES=7以外にあり得ない。

IAEAの資料はINESを以下のように説明している。その資料によれば、INESとは「原子力及び放射能事故事故の安全上の重要性(言い換えれば危険性)について公衆と矛盾せず一貫的に意志疎通させるための国際的な尺度である」
「The INES Scale is a worldwide tool for communicating to the public in a consistent
way the safety significance of nuclear and radiological events.

Just like information on earthquakes or temperature would be difficult to understand
without the Richter or Celsius scales, the INES Scale explains the significance of
events from a range of activities, including industrial and medical use of radiation
sources, operations at nuclear facilities and transport of radioactive material.
Events are classified on the scale at seven levels: Levels 1・ are called "incidents"
and Levels 4・ "accidents". The scale is designed so that the severity of an event is
about ten times greater for each increase in level on the scale. Events without safety
significance are called ・deviations・and are classified Below Scale / Level 0.」

要するにINESを使えば、世界中の誰とでも原子力や放射能事故に関して正確な情報交換が可能になるように想定されているのである。

以下にINESのレベルをIAEAの資料から引用する。三角形でレベルを表現しているが、危険度は当然逆三角形になる。従って、INES=5からいきなりINES=7へ変更するのがいかに手前勝手かはっきりする。INESという国際標準を使うにはこのINES=6を飛び越したのは何故かという国際的な説明責任を負う。IAEAや外国の調査団が福島原発に入り、もはや隠し通せない、言い換えれば、完全に尻まくりした結果が今回のINES=7の発表ではなかったか。
Ines_s

問題は数週間の間INES=5のままで通した影響である。INESが公共に対する危険度の共有という意味を持っている点から考えると、国民だけでなく世界もだまし続けたのではないかと言われても弁解の余地はないだろう。原発事故現場で働く人々、放射能被曝を覚悟しつつ救済に従事している人々、被災民及びその家族達等々はだまされて長期間放射能被曝をさせられたと当局への怨念は深まる一方ではないか。まさに当局は公衆と危険度を共有するのではなく、自分たちは危険を知りつつ安全なところに留まり、公衆を見殺しにするような戦中の大本営的な動きしかしていなかったのではないか。嘘に嘘を重ねても、何の解決もできない。福島原発の原子炉は辛うじて暴走を抑えられているに過ぎない。INES=7の発表が次なる尻まくり、責任逃れの予兆で無いことを願うばかりである。

追記:朝のニュースは政府はINES=7を公表するにあたり、事前に関係国へ通知したとの事。これだけ、危険性の大きな原発事故の大きさのレベルを変更するのである、各国政府は国民への説明が必要になる。当然この危機の重大性という認識を共有する事により被害の拡大を未然に防止でき、また連帯意識を広げることが出来るのである。意識的に低く設定されたINESはINESの精神を損ない被害を増大させ、連帯の妨げになるのである。透明性が重要なのである。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:桜守

歌題=桜守:

■花満つる さくらを見つつ 母思ふ この爛漫の季を 母も見にけり 14 井汲 美也子

母の心象は変わらないが、今の自分に重ねてみるとまた新しい発見をする。

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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