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2008年11月21日 (金)

就農準備校の終業式

2008/11/21

就農準備校の終業式

日本の農業は大きな曲がり角にさしかかっている。というより、農業は常に変革にさらされて

いる。人間が日々生きて行くには食物の確保が必要条件である。採取、漁労、狩猟等の自

然の恵みだけでは安定した生活ができない。そこで、自然の動植物をてなづけることを始め

た。これが農業の起源であろう。人類が大きく発展する生存様式の大革命が農業であった。

WIKIPEDIAの「稲作」の記事によれば日本では既に紀元前3000年以上前に稲作が行われ

ている歴史がある。労力だけを見ても戦前は人畜が主体であったが、戦後は機械化が押し

進まれて、水田の土地改良・区画整理と相俟って稲作の生産性は向上した。同時に、工業

、商業という二次産業、三次産業も発達して農業部門から商工業部門への産業シフトが進ん

だ。自分もこのような、戦後の産業変革の中で農業から工業へ転出した者の仲間であった。

ところが、工業も変革が激しかった。世界のグローバル化の流れの中で、工業製品の生産

地は、人件費を中心とする生産コストの安い地域へ向かって移っていった。即ち労働力は慢

性的に過剰となってきた。そうして、団塊の世代が定年退職期を迎える時期になった。まだ

十分働ける人たちの受け皿の一つが自分の生まれ育った農業に帰ることだったのであろう。

しかし、農業もこの半世紀の間に大きく変わってしまった。昔、農業の手伝いをした事がある

という程度ではどうにもならない。そんなわけで農林大学校の就農準備校にお世話になって

農業の基礎を教えて頂いた。昨日はその終業式であった。無欠席で晴れて修了証書を頂い

た。大半は定年前後のようであったが、中には若い新規就農者や女性もいた。最後に、各人

の一言の発表があった。農業に携わろうとした動機は各人各様であったが、皆が農業に夢

を抱いている。自分たちが育てて収穫した作物やタマネギの苗などをもらい、来年は頑張り

ましょうと声を掛け合い分かれた。志を同じくする者が一緒に学ぶ事は年齢にかかわらずす

がすがしいものだ。先生も、この学校が、第二第三の人生であったようだが、生徒以上の熱

意で教えてくれた。先生が開講時に語った一言、農業は自分が動かなければ始まらない。こ

れも、先生の長い農業体験のたまものと思う。

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    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)