女性史を読む
2009/4/19
女性史を読む
結婚適齢期を迎えて自分の結婚について悩むのは人の常であろうか。そんな悩みと共に読
んだ本が高群 逸枝の女性の歴史であったと思う。高群 逸枝は日本の「女性史学」の創設者
と言われる。高群逸枝が女性史に志すのに四国巡礼の体験があったと言う。若い女性がお
遍路さんの姿で四国巡礼を遂げた事が自己の行く先を暗示させたのかもしれない。いつか
行きたいという長年の念願を決行する事が人生の楔の一つとなるのであろう。巡礼は単に巡
り歩くだけではなく始めのきっかけを与えられる旅なのかも知れない。日本の婚姻制度も時
代と共に変遷してきたことを知るだけでも何か得る物があったような気がする。高群逸枝は
石牟礼道子と親子程の年齢差があるが、同じ熊本生まれであったと今知った。熊本にはこう
いう女性を産む風土があるのだろうか。