アメリカ花水木
2009/6/30
アメリカ花水木
一時、街路樹や造園用に人気があった。父はこれにあやかって畑にアメリカ花水木の苗木
を植えた。造園業者が買いにきたので現在どこかで花を咲かせているのではないかと思う。
しかし、その後はアメリカ花水木の人気は下がってきたようだ。我が家にもその兄弟の花水
木が樹齢を重ねて残っている。移植するのも切るのも大変である。街路樹や造園用の樹木
が満たすべき条件はその時代と共に変わるようだ。景観、環境、維持管理費用等どれをとっ
ても、かってより厳しくなっている。しかし、樹木はそれぞれ個性のある良さがある。従って、
樹種の選定も単独ではなくいろいろな利点と欠点を組み合わせて総合的にデザインして決定
する必要があるのかも知れない。花水木の花は鮮やかで心を浮き浮きさせる。ケヤキは新
緑から落葉、冬の佇まいの風格まで楽しめる。ムクゲの街路樹を見たこともある。夏場に
次々と長く咲く花は貴重である。これを植えさせた人のセンスに拍手したい。常緑花木の椿
やサザンカの街路樹も楽しめる。カエデも大きくなるがきれいに剪定して樹形を整えた並木も
控えめで良いところがある。手入れには金がかかる。人毎に好みも違う。気分によっても印
象が異なる。しかし、そこに植えられた街路樹がその周辺の雰囲気を作るのも事実である。
街路樹も車で通り過ぎてしまうとほとんど記憶に残らないが、ゆっくり歩いてその光景を眺め
ると一句をひねりたくなる気分になることもある。