大阪の臭い
2009/10/26
大阪の臭い
既に一昔以上前の事である。単身赴任の余暇に大阪の町をぶらぶらしていると何となく大阪
の臭いを感じた。この臭いはその土地特有な臭いがあるようだ。自分は海外に出たことが無
いので、海外の都市特有の臭いを知らないが、行った人に聞くと特有の臭いがするらしい。
住み慣れると次第にその臭いに慣れて気付かなくなるようだ。秋葉原にもそのような臭いが
あったような気がする。開店前の路地裏探訪が面白いので、町に出かける時は出来るだけ
早く出かけてぶらぶらすることがある。開店してしまうと、店先の商品に目が移ってしまい、店
の看板も見逃す事が多い。トイレの臭いも場所、地域により様々だ。都心の駅や店のトイレ
は最早臭いを余り感じさせなくなった。しかし、地方のトイレはまだ色々なレベルの臭いがす
る。駅のトイレの臭いは乗客の数に反比例するような印象を受ける。臭い対策もサービスの
一つであるようだ。臭い感覚が鈍くなるのは生物として退化の方向に向かっているのか。か
っての職場の上司の口癖に「これは臭い」と言うのがあった。物事の不具合の原因をかぎつ
けたときによくこの言葉がでてきた。上品では無いがこの動物的感覚はあたる事も多かっ
た。警察官が犯罪を見つける時はやはり動物的な勘を働かせているのであろう。
臭いで原因と対象を探り出すという勘は他の勘にも通じるだろう。日頃の訓練が必要だ。