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2011年3月25日 (金)

かみつけ女流歌人 雅:生活の中から

2011/3/25
昨日は所用で外出。東北関東大地震以前に給油した残り少ないガソリンでマイカーの軽トラを走らせた。用事が終わり、書店で週刊誌の立ち読み。在職中原発の設計に関与した元技術者の話等が実名で出ていた。そういう話は墓場まで持って行くのではと思っていたので予想外にうれしかった。文庫本1冊。退職後、元の職場や仕事の不具合や、自分の職歴や失敗談を話すのは大変勇気の要る事だ。そういう行為は、東北関東大地震が自分が関与した原発開発の歴史や設計上の問題点を是非多くの人に伝えるべき唯一の機会ではないかという悲壮感も込めたメッセージでもあるように感じた。原発は本当の所は専門でなければ分からない事がほとんどだ。新しい技術は専門さえ分からない部分が多い。そういう事を考えると元技術者には頭が下がる。自分の失敗談も具体的には話し難いので、アナログいろはカルタ等という形で書いている程度である。これは、自分の退職を機会に何かの役にたつかも知れないとまとめてみた。電気店、DIY店も廻ってみた。電池の棚は、特殊な物を除いて大方空であった。行きつけのGS店も閉店で給油できず。しかし、朝のラッシュ時は平常と同じ程度の車の数。夕方は少し少ない感じ。計画停電で5PM頃閉店した店があった。

昨日の天気

TAVE= 4.3
TMAX= 9.1
TMIN= -0.4
DIFF= 9.5
WMAX= 4.5
SUNS= 5.4
RAIN= 0

AMEDASで最高最低値も出るようになっていた。このデータは瞬間値のようだ。

                 データ        時刻
最低気温(℃)    -0.7          05:57
最高気温(℃)     9.9          14:27
最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位))
                 9.4(北西)    00:15

読みかじりの記:法窓夜話(穂積陳重 著 岩波文庫)

本の表カバーに、「日本近代法の制定にあずかった著者(1855-1926)の、人生が無味乾燥でないならその大法則である法律の話とて無味乾燥であるはずがない、それを人々に伝えたい、という熱意からまとめられた100話。」とある。

母は何かの時か、技術者になっても良いところは法律家が持って行くというような事を言っていた。要は理工系は下働き、組織の上層は法文系が占めているというような意味で言っていたのではないかと思っていた。事実、法律がどんなものか理工系の人間は余り興味を示さない。しかし、この法窓夜話を拾い読みするとそのカバーする範囲が広く、現代ではこのような本を書ける法学者は少なそうだと勝手に思ってしまう。法律も専門化しすぎてよそ見していたら埋没の危機に陥る。でも人間や社会を理解できなければ法も空しい物になってしまうだろう。著者自身がこのような本を出そうと心がけて話題を集めたようでもあり、興味研究の幅がそれだけ広かったようでもある。WEB資料によると東京電力の現社長以前の社長は東大法経が3名、東北大工1名で、現社長は私大経であった。現内閣総理大臣は国立大理工で、東京電力も政府もそのトップは異例のようだ。そう言う意味では、学閥・学歴にとらわれない流れも生まれてきているのか。その点では、頑張ってとも言いたくなる。

興味を覚えたのは、明治維新以後西洋の法律体系を日本に導入しようとした先人達の努力に付いてであった。医学に関しては解体新書等でおぼろげな姿は教えられるが、法律に関しては一般人は余り縁が無いだろう。西洋の法律用語を日本語に移すだけでも大変だったようだ。以前、和魂洋才について考えてみたが、どうも法律分野でも西洋学問の輸入という部分があったようだ。原発も同じで米国から日本に導入する初期の頃は教えてもらえないブラックボックスがあったようだ。自分が開発担当をしたTV用の集積回路も米国メーカー品のデッドコピー、よく言えばリバースエンジニアリング技術で開発した。試行錯誤の勉強の時期があった。法律も一つの論理体系と見ると曖昧さを排して整合性を求めて進化するのではないか。思うに、日本で法律を徹底できる物心両面で十分な素地が出来ているのかという疑問がある。時と場合で、俺が言った事が法律だというような場面があるのではないか。

東北関東大地震が未曾有の国難であるという認識は国民に共通だと思う。災害対策基本法に「災害緊急事態の布告」という条項があり、内閣総理大臣はこれを布告することなく、事態の対応を行っている。災害対策基本法が何のためにあるのか疑問になってしまう。というより、国民が法律として内閣総理大臣に委任した法の執行を内閣総理大臣が無視した事に対して法治国家の威厳が保てるのか不安になる。NET上には「災害緊急事態の布告」すべしという意見も多く見られる。何故ならば、災害対策基本法なので、この法律に基づき執行すれば、関連法規が整備されているので事後の対策をスムーズに行えるためだろう。現内閣総理大臣は理工系出身だから、原発は俺に任せろというのは筋違いではなかろうか。

以下災害対策基本法の一部:「第八章 災害緊急事態
(災害緊急事態の布告)
第百五条  非常災害が発生し、かつ、当該災害が国の経済及び公共の福祉に重大な影響を及ぼすべき異常かつ激甚なものである場合において、当該災害に係る災害応急対策を推進するため特別の必要があると認めるときは、内閣総理大臣は、閣議にかけて、関係地域の全部又は一部について災害緊急事態の布告を発することができる。
 2  前項の布告には、その区域、布告を必要とする事態の概要及び布告の効力を発する日時を明示しなければならない。」

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:生活の中から

歌題=生活の中から:

■戦中に 松根堀りにし  松山が ログハウス村に 変わりてゐたり 58 瀬沼 仁子

戦時中航空機燃料の代用にした松の根と戦後のログハウスとなった松を対比して歴史の変化を教えてくれる歌。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)