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2011年4月17日 (日)

雑木の歌:東北を想う歌

2011/4/17
桃や梨の花が咲いている。桃栗三年と言われるが、桃の育ちは早い。しかし、三年で果実が収穫できるほど甘くはないようだ。外出前に灌水だけは済ませた。福島原発関係で、原発推進学者の懺悔の記事が目に付いた。リンク: 原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」 - 速報:@niftyニュース. その道を究めた学者が懺悔とは何か違和感を感じる。ものの道理や原理を知らない迷える羊ならば懺悔して天国への免罪符を頂くのも非難できないあろうが。

昨日の天気

TAVE= 15.5
TMAX= 24
TMIN= 9.2
DIFF= 14.8
WMAX= 9.5
SUNS= 10.5
RAIN= 0

雑木の歌:東北を想う歌

雑木とはどういう木か。雑草と同じように雑木という名前の木はない。どのような木も正式な名前を持っている。同様に人間という人はいない。草も木も人も、一本一本、一人一人精一杯生きている姿に本当の美しさがあるのではないか。群馬県は山一つを越せば東北につながる。しかし、その山一つ先が見えなかった。男体山を見ても、そこに暮らす人々の姿は浮かんで来なかった。福島原発の事故が起き、群馬県にまで放射能が飛散して初めて東北の近さを実感した。東北の事を色々想う。それなりに脳が活性化するのだろうか。こんな歌が生まれた。

■東北の 大根飯を 今思う 困窮もバネ 大根の本

正式な書名は忘れたが、大根の本という本を読んだ。大根栽培の実用書だ。そこに、大根飯に入れる大根切りという道具の写真があったと思う。大根を飯の中に入れて焚き、飯を増量したとの事だ。我が家でも、幼少時は、里芋やさつま芋を飯の中に入れた事があった。最初「貧困もバネ」だったが、「困窮もバネ」に変えた。どうも固定観念が付きまとっている。しかし、物質的な貧困も困窮も決して恥じることではないと思う。精神的な貧困や困窮こそ恥じかつ避けるべきではないか。

■ずーずー弁で 頑張った 古き友 Uターン後は 海に出たのか

青森から就職で群馬県に来た青年だった。トランジスタの測定ジグ等を一緒に作った。彼も自分も平社員の頃であった。仕事が水に合わなかったのか数年で故郷にUターンした。津波が襲った地方の生まれであったと思う。

■顧客にも 筋を通した 上司あり 品保部長の 肩書きしょって

品質保証という仕事は顧客と会社の板挟みになる仕事でもある。「顧客にも」という部分は「会社にも」と読み替えても通用する。建前ではお客様は神様であるが、品質問題では時により、顧客と会社の関係に火花が飛び、発火寸前にまでエスカレートする場合がある。この上司は大きな良くと通る自然体の声で顧客と対応した。東北生まれの質朴豪毅な性格であった。製造物には製造責任とともに使用責任もあり、その両者の責任がはっきりしない領域の問題もある。上司の問題解決に当たってのスタンスは、振り返って見ると、明らかに製造側の問題は製造側で解決するが使用側の責任は使用側で解決すべきだ、責任分担が明確でない部分は両者で問題の解明にあたり、再発防止をしようというごく当たり前な内容にみえるが、実際に交渉の現場でそれを徹底する事は非常に困難だ。物事を隠さず誠実に対応する事により信頼関係が生まれるのである。顧客にとっては手強い品質保証部長であったかもしれないが信頼されたのではないか。会社側も品質問題解決のためリワーク等の費用を要した場合もあったと思うが、結果としては部品レベルの問題で納まったのではないかと思う。顧客にも自分(会社)にも厳しい態度が結果として大きな問題の発生を防止し、損害の拡大を抑制したのではないか。どんな小さな部品でも、高額・人命にかかわる商品で致命的な市場問題を引き起こせばその補償は大変である。民生用半導体から産業用・自動車用半導体の品質保証体制を作る時にも尽力され、QS9000の認証取得に繋がった。忘れがたい東北の人であった。ところで、東京電力の品質保証体系とはどんなものであったのだろうか。

追記:調べてみると東京電力でのISO9001の認証取得は不祥事が発覚した事を契機に柏崎刈羽原子力発電所の1件にとどまるようだ。「ISO9001を参照して」という品質保証活動が述べられているが、ISO9001の最大の特徴であり、存在意義は第三者機関が認証を受けるサイトを監査する点にあるだろう。「ISO9001を参照して」という記述は見方によれば企業論理丸出しの虎の皮に過ぎないように見える。自己監査の場合自己の論理から逃れられないという公理を前提としてISO9001という規格が構築されているのである。認証する第三者機関は顧客を代表するという位置付けも重要である。末端の顧客は認証を取得しようとする企業等を適正に評価する知識等は皆無に近いのだから。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:地球の緑

歌題=地球の緑:

■わが祖父らの なべて過ぎゆき 島村の 蚕種の廃材 炎と燃ゆる 60 高柳 和子

養蚕業が衰退すると共に養蚕を支えた祖父達も過ぎ去った時の現実が歌に焼き付けられている。

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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)